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Codexのcodex resumeで前回の続きから作業を再開する — 初回セッションから10分で試す

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はじめに

昨日、Codexにプロジェクトの構成を説明した。変更方針も一緒に決めた。ところが翌日、ターミナルを開くと、また最初から説明している。

これ、少しもったいないですよね。

Codex CLIには、保存された前回の会話へ戻る codex resume があります。同じ作業フォルダで直近の会話をすぐ開くなら、使うのは次の1行です。

codex resume --last

この記事で扱う機能は、このcodex resumeだけです。

Codex CLIをまだ起動したことがない方も試せるように、インストール、最初の会話、その会話を閉じるところ、もう一度開くところまで順番に進めます。目標は「分かった」ではなく、10分以内に、2回目の起動で1回目の会話が続いていることを確認するです。

最初はコマンドの違いで迷うのが普通です。まず一本道で1回動かしてから、必要な選び方を増やしていきましょう。

更新日: 2026-07-31。コマンドと挙動は記事末尾のOpenAI公式ドキュメントで確認しています。

codex resumeは何をする機能か

codex resumeは、Codex CLIで保存された会話を選び、前回の続きから対話を再開するコマンドです。

ここで出てくる言葉を、先に3つだけ整理します。

  • CLI: ターミナルで文字を入力して操作する方式です。
  • セッション: あなたとCodexの一連の会話を、ひとまとまりとして扱う単位です。
  • 作業ディレクトリ: ターミナルで現在開いているフォルダです。プロジェクトの置き場所、と考えると分かりやすいです。

たとえば、あるフォルダでCodexに「このアプリのテスト方針を整理して」と相談したとします。途中でいったん終了しても、そのセッションを再開すれば、前回の会話を土台に「では最初のテストを1本書いて」と続けられます。

新しい会話を始めるのではなく、保存済みの会話へ戻る。これがこの機能の役割です。

なぜ便利なのか

便利さは、単に入力する文字数が減ることではありません。

前回までに決めた目的、調べたこと、まだ決めていないことを踏まえて、次の一手へ入りやすくなります。毎回の説明し直しが減るので、途中で作業を止めても戻りやすい。ここが大きいんです。

たとえば、1日目に次の会話をしたとします。

このプロジェクトでは、まず既存テストを壊さずに小さく修正します。
今日は原因の候補を3つに絞るところまで進めてください。

翌日に同じセッションを再開すれば、次のように続けられます。

前回の候補3つを短く整理して、最初に確認する1つを提案してください。
まだファイルは変更しないでください。

ただし、別の目的の仕事まで同じ会話へ足していく必要はありません。この限界は後半で扱います。

事前準備: インストールから最初の起動まで

すでにcodex --versionが動く方は、この章を飛ばして「10分ハンズオン」へ進んでください。

macOS / Linux

OpenAI公式ページでは、macOSとLinux向けに次のスタンドアロンインストーラーが案内されています。

curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh

インストール後、コマンドが使えることを確認します。

codex --version

バージョン文字列が表示されれば、次へ進めます。

組織のセキュリティ方針で、ダウンロードしたスクリプトをそのままシェルへ渡す方法が禁止されている場合があります。その場合は勝手に回避せず、管理者の手順に従ってください。公式ページにはnpmとHomebrewの方法も掲載されています。

# npmを使う場合
npm install -g @openai/codex

# Homebrewを使う場合
brew install --cask codex

Windows

Windows PowerShell向けの公式コマンドはこちらです。

powershell -ExecutionPolicy ByPass -c "irm https://chatgpt.com/codex/install.ps1 | iex"
codex --version

こちらも組織の実行ポリシーがある場合は、そのルールを優先してください。

最初の起動とサインイン

作業したいフォルダへ移動して、codexを実行します。

codex

初回起動では、画面に表示される利用可能なサインイン方法を選びます。公式ドキュメントでは、初回にCodexを実行してサインイン方法を選ぶ流れが案内されています。

料金や利用可能な機能は契約やワークスペースによって変わり得るため、この記事では固定の金額や上限を断定しません。表示された案内と公式の最新情報を確認してください。

10分ハンズオン: 会話を閉じて、もう一度開く

ここからが本題です。既存プロジェクトを変更しなくて済むように、練習用フォルダを作ります。

1. 練習用フォルダを作る

macOS / Linux / Windows PowerShellのいずれでも、次の3行を順に実行できます。

mkdir codex-resume-practice
cd codex-resume-practice
git init

git initは、このフォルダをGitリポジトリとして初期化するコマンドです。Gitリポジトリは、ファイルの変更履歴を管理する場所です。今回はファイルを変更しませんが、Codexをプロジェクトフォルダで使う形に近づけるために実行します。

2. 1回目のCodexを起動する

codex

Codexの入力欄が表示されたら、次の文章をそのまま送ります。

このフォルダの役割を「再開機能の練習用」として覚えてください。
ファイルは変更しないでください。

返答が来たら、1回目の準備は終わりです。

3. いったん終了する

Codexの入力欄で次を実行します。

/exit

ターミナルへ戻ったことを確認してください。

4. 同じフォルダで直近の会話を再開する

ここが今日の主役です。

codex resume --last

--lastは、直近のセッションを選ぶ指定です。OpenAI公式リファレンスでは、codex resume --last現在の作業ディレクトリにある直近の会話 を、候補選択画面を出さずに再開すると説明されています。

だから、今回はcd codex-resume-practiceにいる状態を保つのがポイントです。

5. 会話が続いていることを確認する

再開した画面で、次を送ります。

さきほど伝えたこのフォルダの役割を、一文で答えてください。
ファイルは変更しないでください。

「再開機能の練習用」という内容を含む返答が来れば成功です。

ファイルを作った、設定を変更した、という成功ではありません。終了した会話を再び開き、前のやり取りを踏まえた返答が来た。それがcodex resumeの成功条件です。

4つの選び方

最初の成功は--lastだけで十分です。実際の仕事では、次の4つを使い分けると迷いにくくなります。

やりたいこと コマンド 選び方
候補を見て選ぶ codex resume 会話の一覧から確認して選びたい
同じフォルダの直近へ戻る codex resume --last さっきの続きを最短で開きたい
他フォルダの会話も探す codex resume --all 現在地の候補に見つからない
特定の会話を直接開く codex resume <SESSION_ID> セッションIDが分かっている

基本はcodex resume --last

普段の入口は、同じ作業フォルダでの--lastがおすすめです。検索範囲が現在のフォルダに絞られるため、別プロジェクトの会話を誤って選ぶ可能性を減らせます。

これを、この記事では 「再開の同じ場所ルール」 と呼びます。

まず同じ作業フォルダから直近セッションを開き、必要な時だけ検索範囲を広げる。

難しい設定ではありません。ターミナルの現在地を揃えるだけです。でも、この小さな決め方があると「どのコマンドだっけ」がかなり減ります。

候補を目で見たいならcodex resume

直近ではなく、少し前の会話へ戻りたい時は次を使います。

codex resume

候補選択画面が開くので、内容を確認して選びます。ローカルのcodex resume --helpでも「picker by default」と表示されることを確認しました。pickerは、候補一覧から選ぶ画面という意味です。

他のフォルダも含めるなら--all

現在のフォルダで目的の会話が見つからない時は、検索範囲を広げます。

codex resume --all

--allは、現在の作業ディレクトリ以外のセッションも候補に含めます。便利ですが、最初から毎回使う必要はありません。候補が増えるぶん、別プロジェクトの会話を選ばないよう表示内容を確認してください。

セッションIDが分かるなら直接指定

公式リファレンスでは、セッションIDを指定して直接再開する形式も案内されています。

codex resume <SESSION_ID>

<SESSION_ID>は説明用の置き場所です。そのまま入力するのではなく、実際のIDへ置き換えます。IDが分からない段階では、無理に探さずpickerを使う方が簡単です。

再開と同時に、次の依頼を送る

codex resumeは、再開時の追加メッセージも受け取れます。ローカルのhelpでは[PROMPT]として案内されています。

たとえば、同じフォルダの直近セッションを開き、そのまま要約を頼むなら次の形です。

codex resume --last "前回までに決めたことと、未決定のことを3行ずつ整理してください。ファイルは変更しないでください。"

最初は、再開してから画面内で依頼を送る方法で十分です。慣れてきたら、この1コマンド方式を使うと再開直後の確認が短くなります。

作業ディレクトリが違う時はどうなるか

保存されたセッションの作業ディレクトリと、いま開いているディレクトリが違うことがあります。

OpenAI公式リファレンスでは、その場合、Codexがどちらのディレクトリを使うか確認すると説明されています。ここで急いで選ばず、次のどちらをしたいか考えます。

  • 元のプロジェクトで続きをする
  • 現在開いているコピーや別フォルダで続きをする

迷った時は、いったん終了し、ターミナルで現在地を確認する方が安全です。

# macOS / Linux
pwd

# Windows PowerShell
Get-Location

元のフォルダへ移動してから、もう一度codex resume --lastを実行します。

cd /path/to/your-project
codex resume --last

/path/to/your-projectは、自分のプロジェクトのパスへ置き換えてください。

再開後に最初に確認すると安心なこと

会話が続いていても、時間が経てばファイルや要件が変わっている場合があります。そこで、再開直後は小さな確認から入ると安心です。

前回までに決めたこと、未決定のこと、次に確認すべきことを、それぞれ3行以内で整理してください。
まだファイルは変更しないでください。

この確認は、Codexへ丸投げするためではありません。人間が「その前提は今も正しいか」を見直すための短いチェックです。

コード変更があるプロジェクトなら、ターミナル側でも現在の状態を確認できます。

git status --short

会話の続きと、ファイルの現在地。この2つが揃ってから作業を再開すると、昨日の前提のまま進めてしまう失敗を減らせます。

つまずきポイントとよくある質問

Q1. codex resume --lastで期待した会話が開きません

まず現在のフォルダを確認してください。

pwd

目的のセッションを作ったフォルダと違う場合は、そのフォルダへ移動して再実行します。それでも見つからなければ、codex resumeで候補を確認し、必要な時だけcodex resume --allへ広げます。

順番は次の通りです。

  1. 現在地を確認する
  2. 同じフォルダでcodex resume --last
  3. codex resumeで候補を見る
  4. 見つからない場合だけcodex resume --all

Q2. 候補が1件もありません

まだ再開できる会話を作っていない可能性があります。まず通常のcodexを起動し、1つメッセージを送り、応答後に/exitで終了してください。その後、同じフォルダでcodex resume --lastを試します。

Q3. --allを付けた方が確実ですか

検索範囲は広がりますが、いつも最適とは限りません。別プロジェクトの会話も候補になるため、普段は同じフォルダの--lastから始める方が選択ミスを減らせます。

Q4. 再開すれば、ファイルも昔の状態へ戻りますか

codex resumeの役割は、保存された会話を再開することです。ファイルを過去の状態へ巻き戻す機能として説明されてはいません。ファイルの状態はgit statusや履歴で別に確認してください。

Q5. プロンプトにAPIキーや秘密を書いても大丈夫ですか

書かないでください。再開する会話にも、APIキー、トークン、顧客情報、個人情報などを貼り付けないのが基本です。必要な認証情報は、プロジェクトの安全な秘密管理方法を使います。

Q6. 毎回、前回のセッションを再開すべきですか

いいえ。ここが大事な反証です。

前回の目的と今回の目的がつながっているなら、再開は説明時間を省いてくれます。一方、目的が別なら、古い前提が混ざって判断しにくくなる場合があります。

見分け方はシンプルです。

  • 「前回の続きをしたい」ならcodex resume
  • 「別のゴールを始めたい」なら通常のcodex

再開しない判断も、正しい使い方の一部です。

筆者が確認した範囲

この記事では、2026-07-31時点のOpenAI公式Markdownページをweb_fetchで読み、次を照合しました。

  • Codex CLIのインストール方法
  • 初回起動とサインインの流れ
  • codex resumeが保存済みの対話を再開すること
  • picker、--last--all、セッションIDの使い分け
  • 保存時と現在の作業ディレクトリが違う場合の確認

また、手元のcodex-cli 0.144.3で次を実行しました。

codex --version
codex resume --help

バージョン表示、コマンド構文、pickerが既定であること、--last--all、セッションID、追加プロンプトのhelp表示を確認しています。

一方、サインインを伴う対話セッションの作成と再開は、利用者ごとのアカウント操作になるため、この記事制作の自動検証では実行していません。本文の10分ハンズオンは、読者の環境で実行する手順です。

今日の最初の一歩

今日は大きな設定変更をしなくて大丈夫です。

Codexでの作業を1回終えたら、同じフォルダで次の1行を実行してください。

codex resume --last

再開したら、「前回までに決めたことを3行で整理して」と送る。ここまでなら10分もかかりません。

説明し直す時間を、続きを進める時間へ変える。codex resumeは、そのための小さくて実用的な入口です。

参考リンク

生成AI活用エンジニア&3児のパパ。AI×開発の実践知を毎日発信しています。続きはプロフィール欄のXから。

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