Claude Codeのインストールから最初の1タスクまで — はじめてのAIエージェントを10分で動かす
この記事では、Claude Codeをターミナルで起動し、練習用のREADMEを読ませるところまで進みます。
今日の成功は、次のような3行を受け取ることです。
- このプロジェクトは、タスクを追加して一覧表示する練習用アプリです。
- 入力はタスク名、出力は番号付きの一覧です。
- データは保存せず、終了すると消えます。
ファイル編集もGit操作も、今日は扱いません。まず1つ読ませて、答えを自分で確かめる。ここまでできたら、AIエージェントを1回動かせたと言って大丈夫です。
更新日: 2026年8月16日
Claude Codeは何をするAIエージェントなのか
AIエージェントは、質問に答えるだけでなく、目的に合わせてファイルを読み、必要な手順を選び、道具を使って作業を進めるAIです。
Claude Codeは、Anthropicの公式ドキュメントで「agentic coding tool」と説明されています。コードベースを読み、ファイル編集やコマンド実行、開発ツールとの連携ができるツールです。
普通のチャットAIへ文章を貼るのと違い、Claude Codeは、自分が起動されたフォルダを作業場所として扱えます。とはいえ、最初から編集を任せる必要はありません。
まずは読み取りだけ。作業机を見てもらい、何が置いてあるか説明してもらうイメージです。
事前に用意するもの
- インターネット接続
- ターミナル
- Claude Codeを利用できるアカウント
ターミナルは、文字でパソコンに指示を出すアプリです。macOSなら「ターミナル」、Windowsなら「PowerShell」が使えます。
CLIは、ターミナルへ文字を打って操作する方式です。この記事ではClaude Codeのターミナル版を使います。
公式Quickstartでは、Claude Pro、Max、Team、Enterprise、Claude Console、対応するクラウドプロバイダーなどが利用手段として案内されています。公式Setupには、無料のClaude.aiプランはClaude Codeを含まないと明記されています。料金額は契約や利用方法で変わるため、この記事では断定しません。
Step 1: Claude Codeをインストールする
macOS、Linux、WSL
ターミナルを開き、次の1行を貼り付けます。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
WSLは、Windowsの中でLinux環境を動かす仕組みです。WSLを使っていないWindowsの方は、次のPowerShell手順へ進んでください。
Windows PowerShell
PowerShellを開き、次の1行を貼り付けます。
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
PowerShellは、画面の入力行が PS C:\ のように始まります。WindowsのCMDとはコマンドが異なるため、入力場所を先に確かめると迷いにくいです。
この記事のインストールコマンドは、2026年8月16日にClaude Code公式Overview、Quickstart、Setupの3ページと照合しました。外部スクリプトを実行する形なので、URLが https://claude.ai/ であることを貼り付け前に確認してください。
インストールできたか確認する
次を実行します。
claude --version
バージョン番号の後ろに (Claude Code) と表示されれば、インストール成功です。
筆者環境では、2026年8月16日に次を確認しました。
2.1.224 (Claude Code)
- 確認環境: macOS 14.8.3
- Windowsでのインストール: 筆者環境では動作未確認
Step 2: 練習用プロジェクトを作る
プロジェクトは、関連するファイルをまとめた作業場所です。ディレクトリは、そのファイルを入れるフォルダのことです。
今回は本番のコードを使いません。README.mdという説明ファイルを1つだけ置いた、安全な練習場所を作ります。
macOS、Linux、WSL
次を上から1行ずつ実行します。
mkdir -p ~/claude-first-agent
cd ~/claude-first-agent
cat > README.md <<'EOF'
# Task List Practice
タスクを追加して一覧表示する練習用アプリです。
- 入力: タスク名
- 出力: 番号付きのタスク一覧
- 保存: なし。終了すると消えます
EOF
それぞれの意味は次のとおりです。
-
mkdir -p:練習用フォルダを作る -
cd:そのフォルダへ移動する -
cat ... EOF:README.mdへサンプルの説明を書く
コードブロック先頭の $ はありません。見えているコマンドだけを貼り付けてください。
Windows PowerShell
次を上から順に実行します。
New-Item -ItemType Directory -Force "$HOME\claude-first-agent"
Set-Location "$HOME\claude-first-agent"
@'
# Task List Practice
タスクを追加して一覧表示する練習用アプリです。
- 入力: タスク名
- 出力: 番号付きのタスク一覧
- 保存: なし。終了すると消えます
'@ | Set-Content -Encoding utf8 README.md
これで、どちらの環境にも同じ内容のREADME.mdができます。
Step 3: Claude Codeを起動する
練習用フォルダにいる状態で、次を実行します。
claude
初回はブラウザでログインを求められます。これは異常ではなく、公式Quickstartに書かれた初回の流れです。画面の案内に沿って認証してください。
もし ANTHROPIC_API_KEY という環境変数を自分で設定済みなら、ブラウザログインではなく、そのキーを使う承認画面が出る場合があります。APIキーをこの記事やチャット欄へ貼る必要はありません。
ログインが終わると、Claude Codeの入力欄が表示されます。
Step 4: 最初の1タスクを頼む
ここからは、ターミナルのシェルコマンドではなく、起動したClaude Codeの入力欄へ依頼を書きます。
次の文をそのまま入力してください。
README.mdを読んで、このプロジェクトの目的を日本語3行で説明してください。ファイルは変更しないでください。
依頼を3つに分けると、何を頼んだかが見えやすくなります。
- 対象:
README.md - 出力: 日本語3行の説明
- 境界: ファイルは変更しない
最初はみんな、mkdirをClaude Code内へ打つのか、日本語を通常のターミナルへ打つのか迷いやすいです。
-
mkdir、cd、claude:Claude Codeを起動する前のターミナルへ入力 - 日本語の依頼:
claude起動後の入力欄へ入力
この区別だけ分かれば、かなり進みやすくなります。
Step 5: 成功を自分で確認する
Claude Codeの回答を、元のREADME.mdと見比べます。次の3点が含まれていれば成功です。
- タスクを追加して一覧表示する練習用アプリ
- 入力はタスク名、出力は番号付きの一覧
- データは保存されない
文章が冒頭の例と完全一致する必要はありません。AIの文章は毎回少し変わることがあります。大切なのは、元ファイルに書いてある事実と合っているかです。
終了するときは、Claude Code内で次を入力します。
/exit
これで最初の1タスクは完了です。
筆者の動作確認範囲
筆者環境では、claude --version と練習用READMEの作成まで確認しました。読み取りタスクはOAuthセッション期限切れで認証できず、この記事の対話例は筆者環境では動作未確認です。
公式Quickstartに掲載されている起動方法と最初の質問方法には照合していますが、「筆者が成功した」とは扱っていません。認証状態によって止まる可能性がある点も、最初につまずきやすい場所のひとつです。
なぜ最初は「読み取り」だけなのか
Claude Codeはファイル編集やコマンド実行もできます。ただ、初回から変更作業を頼むと、権限確認、差分確認、テストなど、判断することが一気に増えます。
そこで今回は、読む→答えを受け取る→原文と照合するだけにしました。
この小さな往復でも、普通のチャットとの違いは体験できます。READMEの本文を手で貼り付けていないのに、Claude Codeが作業フォルダのファイルを見つけ、内容を説明しようとするからです。
小さいですが、ちゃんとAIエージェントの一歩です。
つまずきポイント
1. claude: command not found と表示される
インストール後に新しいターミナルを開き直し、もう一度確認します。
claude --version
それでも解決しない場合は、記事末尾の公式Setupまたはインストールトラブルシューティングへ進んでください。OSやシェルによって原因が異なるため、推測でパスを書き換えない方が安全です。
2. Windowsでインストールコマンドが動かない
PowerShell用とCMD用のコマンドは異なります。この記事はPowerShell用です。入力行が PS C:\ のように始まるか確認してください。
公式Quickstartによると、PowerShellでCMD用の && を含むコマンドを使うと、文の区切りとして使えないというエラーが出る場合があります。使っている画面に合う公式コマンドへ戻すのが近道です。
3. ブラウザのログイン画面が開いた
初回の正常な流れです。Claude Codeを利用できるアカウントで認証を完了します。
認証が期限切れの場合は、再ログインが必要です。筆者の対話検証も、OAuthセッション期限切れでここに止まりました。
4. Claude Code内に mkdir を貼ってしまった
一度、Claude Code内で /exit と入力して終了します。その後、通常のターミナルで練習フォルダを作り、claudeを起動し直せば大丈夫です。
5. README.mdが見つからないと言われる
Claude Codeを別のフォルダから起動した可能性があります。
macOS、Linux、WSLでは、いったん終了して次を実行します。
cd ~/claude-first-agent
ls
claude
lsの結果に README.md が見えれば、練習場所は合っています。
Windows PowerShellでは、次で確認します。
Set-Location "$HOME\claude-first-agent"
Get-ChildItem
claude
6. 3行より長い回答が返る
失敗ではありません。もう一度、次のように範囲を狭めます。
README.mdに書かれている事実だけを、日本語3行で説明してください。
行数より、README.mdとの内容一致を優先してください。
安全に試すための境界
練習用フォルダには、秘密鍵、APIキー、顧客情報、社内限定文書を置かないでください。今回のREADMEはダミーデータだけです。
また、「ファイルは変更しないでください」と書いたことだけで安全確認を終えないようにします。今回の人間の役割は、次の3つです。
- Claude Codeを起動するフォルダを選ぶ
- 読ませてよいファイルか判断する
- 回答を元ファイルと照合する
AIに任せるのは、READMEを読み、3行へ整理する部分だけです。
限界・この方法が向かないとき
要件が曖昧な実装や、機密情報を含む本番リポジトリは、最初の練習には向きません。まず練習用フォルダで、対象範囲と回答を自分で確認できる状態を作る方が失敗を減らせます。
また、1つの短い文章へ質問するだけなら、通常のブラウザ版チャットへ文章を貼る方法で十分な人もいます。
見分け方は、AIに手元のフォルダを読ませる必要があるかです。単一の文章だけなら通常チャットで足ります。複数ファイルをたどる仕事へ進みたいなら、Claude Codeを動かす価値が出てきます。
よくある質問
コードがないフォルダでも使えますか
使えます。今回の練習場所もREADME.mdだけです。最初は小さな説明ファイルで動作を確かめる方が安心です。
ファイルを自動で全部読みますか
公式Quickstartでは、Claude Codeは必要に応じてプロジェクトのファイルを読むと説明されています。何でも必ず一括で読む、という意味ではありません。
ただし、機密ファイルを含む場所では起動せず、最初に対象フォルダを自分で確認してください。
回答がREADMEと違っていたらどうしますか
元ファイルにない内容は採用しません。「READMEのどの行を根拠にしたか示してください」と聞き直し、人間が原文と照合します。
インストールしたら自動更新されますか
公式Setupでは、native installはバックグラウンドで自動更新されると説明されています。HomebrewやWinGetなど、別の方法では更新方法が異なります。この記事はnative installを主線にしています。
まとめ
今日の成功条件はひとつです。
練習用READMEをClaude Codeに読ませ、日本語3行の説明を受け取る。
インストール、練習場所の作成、claudeの起動、1つの読み取り依頼、原文との照合。ここまで進めば、AIエージェントが「手元のファイルを見て仕事をする」感覚を体験できます。
次の1アクションは、自分の小さなプロジェクトで claude を起動し、「このプロジェクトは何をするもの?」と1回だけ聞くことです。変更はまだ頼まなくて大丈夫です。
参考リンク
- Claude Code Overview
- Claude Code Quickstart
- Claude Code Setup
- Claude Code installation troubleshooting
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