WindowsでOne Drive for Businessの同期修正方法

はじめに

最新の機能更新や品質更新プログラムを適用した時にタスクバーにOne Driveのアイコンが表示されず、デスクトップアプリのOne Drive(Business)とブラウザOne Drive(Business)間で同期が取れない事があった。その状態でしばらくして同期を直した時にせっかく作ったデータが消えてえらい目にあったので、自分と同じ思いをしないように簡単に同期修復を行える方法を書きます。

＊注意　レジストリを触るので管理者権限を持ったユーザーが必要になります。

事前準備

レジストリを直接触る場合は間違ったキーを編集したり、不具合が出た時に切り戻せるようにバックアップを取る必要がありますが、誰でも簡単にできるとは言えない。そこで、修正を行う設定を書き込んだbatファイルで変更を行います。

準備するものは、以下の通りになります。

1.テキストエディタ
最終的にはbat化するので使用します。
拡張子が変更できるものであれば、何でもいいです。

2.レジストリキー
スタートボタン(Windowsボタン)+Rで検索ボックスを起動し、ボックス内にregeditと入力してレジストリエディタを起動して対象のレジストリの場所を確認します。

1. 現在のレジストリの設定値を確認

現在One Dirveのレジストリがどうなっているか確認するbatファイルを作成します。

1.コマンド

cd %~p0
hostname >>%USERPROFILE%\Desktop\OneDrive.txt
whoami >>%USERPROFILE%\Desktop\OneDrive.txt
echo %date% %time% >>%USERPROFILE%\Desktop\OneDrive.txt
reg query HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\OneDrive >>%USERPROFILE%\Desktop\OneDrive.txt
Pause

名前を付けて保存後にbatファイルにするために拡張子の変更を行います。

Batファイルの中身はbatファイルの場所に移動後使用している端末名、ユーザー名、日時とOne Driveの設定値を出力するようにしています。

OneDriveのレジストリキー
HKEY_LOCAL_MACHINE \SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\OneDrive

拡張子変更
txt→bat

2.実行
batファイルをダブルクリック。

3.設定値の確認
レジストリキーの下に値が記載されているのでDisableFileSyncNGSCがあるか確認をします。

＊DisableFileSyncNGSC があると同期ができない状態

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\OneDrive
DisableLibrariesDefaultSaveToOneDrive REG_DWORD 0x0
DisableFileSync REG_DWORD 0x1
DisableFileSyncNGSC REG_DWORD 0x1

2. レジストリの削除

1.で確認したDisableFileSyncNGSCの削除を行います。

1.コマンド

cd %~p0
hostname >>%USERPROFILE%\Desktop\OneDrive_del.txt
whoami >>%USERPROFILE%\Desktop\OneDrive_del.txt
echo %date% %time% >>%USERPROFILE%\Desktop\OneDrive_del.txt
reg delete HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\OneDrive /v DisableFileSyncNGSC 
Pause

名前を付けて保存後にbatファイルにするために拡張子の変更を行います。

Batファイルの中身はbatファイルの場所に移動後使用している端末名、ユーザー名、日時とDisableFileSyncNGSCの削除するようにしています。

拡張子変更
txt→bat

2.実行
batファイルをダブルクリック。
＊実行しているのが一般ユーザーの場合は管理者権限のユーザーを求められます！

3.設定値の確認
1. で使用したbatファイルを再度実施して現在のレジストリを確認します。

出力ファイルにDisableFileSyncNGSCが消えています。

3. One Driveの同期

レジストリを確認後端末を再起動ご、ブラウザのOne Driveを開いて同期を選択してデスクトップアプリのOne DriveとブラウザのOne Drive間で同期できることを確認します。

4. まとめ

・今まではレジストリで直接変えていて結構面倒くさかったからbatファイルを作って大分楽に同期修正ができるようになったよ！