ユニバーサルプレートとは？

ユニバーサルプレートとは、タミヤ社が販売しているプラスチック製の板のことです。穴がたくさん開いており、そこにネジを差し込んで他の部品を取り付けることができます。

このプレートを加工し、ねじ止めして組み立てることで様々な形のロボットを作成可能です。

以下は、ユニバーサルプレートで作成された作品の例になります。

その他の部品との比較

ロボットを自作する際にはユニバーサルプレートの他にも、LEGOや3Dプリンタなどを使用することもあります。

ここでは、それらの部品とユニバーサルプレートを比較してみます。

LEGOはSPIKEシリーズ、マインドストームシリーズ（販売終了）などのロボット作成に適したシリーズも存在します。

最初に、ロボット作成までにかかる費用を比較します。

LEGOは、シンプルな部品は比較的安価に手に入りますが、自作ロボットのような複雑な形状を作成しようとする場合は、特殊な部品が必要になることも多く、結果的に高価になることも多いです。

3Dプリンタは、プリンタ自体の価格が高いため、初期費用にはかなりの負担がかかります。しかし、一度プリンタを購入してしまえば、部品の製作コストは安く抑えられます。

ユニバーサルプレートは、安価に購入することができます。また、LEGOブロックと異なりユニバーサルプレートそのものを様々な形状に加工するため部品による値段のばらつきがありません。

次に、どの程度複雑な形状を作成可能かを比較します。

LEGOは、ブロックを組み合わせることで様々な形状の部品を作成することができます。しかし、基本的には加工ができないため、特殊な形状を作成するには様々なパーツを追加で購入する必要があります。特に、アクチュエータやセンサーなどの部品を取り付ける際には、ねじ止めができないので、工夫が必要です。

ユニバーサルプレートは、3Dプリンタ程ではありませんが、自由度が高いです。また、穴がたくさん開いているため、アクチュエータやセンサをねじ止めすることも容易です。さらに、ニッパーで簡単に切断することができるため、必要な形状に加工しやすいことも特徴です。

最後に、作成の手軽さ（ハードルの低さ）を比較します。

LEGOは、組み立てる際に工具を使う必要がなく、組み立てるだけでよいため、手軽さでは3つの中で最も優れています。思うような形状にできなかった場合も、すぐに組み替えることができるため、試行錯誤もしやすいです。

3Dプリンタは、部品を作成する際には、CADソフトを使用して設計を行う必要があり、初心者には比較的ハードルが高いです。また、部品の形状やサイズによっては、印刷に時間がかかることもあり、様々な部品を試行錯誤的に作成するのには時間がかかることもあります。

ユニバーサルプレートは、組み立てには工具が必要ですが、ドライバーなどの比較的使用が簡単な工具で、組み立てることができます。また、ニッパーなどで部品の加工も簡単に行うことができるため、試行錯誤的に部品を作成することも容易です。

ここまでで、ユニバーサルプレートと他の部品との比較を行いました。

それぞれ長所・短所がありますが、ユニバーサルプレートは趣味で自作ロボットを作る際にはバランスの取れた非常に便利な部品だと思います。

以下に、上記をまとめた比較表を示します。

部品	安さ	自由度	手軽さ
LEGO	低～中（一つ一つのパーツは安いがトータルの値段は高くなりがち）	低（基本的に、加工不可）	高（工具一切不要
3Dプリンタ	低（プリンタ本体が高い）	高（基本的にはどんなものでも作成可）	低　（モデリングの知識も必要）
ユニバーサルプレート	高（加工もしやすいため、トータルの値段も抑えやすい）	中（穴がたくさん開いており、切断もしやすい）	中～高（簡単な工具で作成可）

今回は、ユニバーサルプレートについてご紹介しました。

今回紹介したように、ユニバーサルプレートは安価で自由度が高く、手軽に使えるため、プロトタイプ作成や趣味の自作ロボット作成に最適だと思うので、ぜひ一度試してみてください。