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Microsoft Power BIAdvent Calendar 2022

Day 8

GROUPBY関数の研究🤔~基本動作確認編~

Last updated at Posted at 2022-12-07

はじめに

すこし複雑なメジャーを記述しようとすると、避けては通れないテーブル操作関数。主要なSUMMARIZEADDCOLUMNSSUMMARIZECOLUMNSなどを研究してみます。

テーブル操作関数シリーズ

続きものです。

  1. SUMMARIZE関数の研究~集計列の追加はなぜ非推奨なのか🤔~
  2. ADDCOLUMNS関数の研究~集計列追加のベストプラクティス🤔~
  3. 集計列追加のベストプラクティス🤔~とはいえ例外だってあるぞ~
  4. SUMMARIZECOLUMNS関数の研究~SUMMARIZE関数は非推奨?🤔~
  5. GROUPBY関数の研究🤔~基本動作確認編~

DAXクエリ&DAX.do

今回の検証はDAX.do上でDAXクエリを書いて検証していきます。
DAXクエリがわからない方は先にこの記事を読んで、DAX.doで少し触ってからのほうが理解が進むでしょう。

DAXクエリについてはこちらの記事を参照してください。

参考記事

GROUPBY関数

文法

GROUPBY ( <Table> [, <GroupBy_ColumnName> [, [<Name>] [, [<Expression>] [, <GroupBy_ColumnName> [, [<Name>] [, [<Expression>] [, … ] ] ] ] ] ] ] )

使ってみる

'SUMMARIZE'関数などと同様最初の引数にはテーブルを指定する必要がある。

EVALUATE
GROUPBY ( 
    'Product',
    'Product'[Category],
    'Product'[Subcategory] 
)

結果

image.png

SUMMARIZE関数でも書ける

EVALUATE
SUMMARIZE ( 
    'Product',
    'Product'[Category],
    'Product'[Subcategory] 
)

結果は同じになる。

image.png

もちろん、SUMMARIZECOLUMNS関数でも同じ結果になります。

集計列の追加

次に集計列の追加をしてみます。
'Product'[Category]列でグループ化をして、それに売上列を追加します。

EVALUATE
GROUPBY (
    'Sales',
    'Product'[Category],
    "SalesAMT", 
    SUMX ( 
        CURRENTGROUP (),
        Sales[Net Price] * Sales[Quantity] )
)
ORDER BY
[SalesAMT] DESC

結果

image.png

CURRENTGROUP() ? 🤔

途中で見慣れぬCURRENTGROUP()という関数がでてきました。これは、GROUPBY関数の現在のグループを表す (サブ) テーブルへのアクセスをします。GROUPBY関数内でのみ使用できます。

SUMMARIZE関数でも書ける

SUMMARIZE関数でも同じことが書けます。ただし、CURRENTGROUP() 関数は使えないので、改めてSUMX関数で集計してあげます。結果は同じ。

EVALUATE
SUMMARIZE (
    'Sales',
    'Product'[Category],
    "SalesAMT", 
    SUMX ( 
        Sales,
        Sales[Net Price] * Sales[Quantity] )
)
ORDER BY
[SalesAMT] DESC

パフォーマンスの違い

DAX Studioで上記のクエリを実行してみると、パフォーマンスの違いがでる。

  • GROUPBY関数
    • 78ms
  • SUMMARIZE関数
    • 16ms

この計算の場合のパフォーマンスはSUMMARIZE関数に軍配が上がる。

image.png

集計列にメジャーを使用する

GROUPBY関数

EVALUATE
GROUPBY (
    'Sales',
    'Product'[Category],
    "SalesAMT", [Sales Amount]
)
ORDER BY
[SalesAMT] DESC

エラーが出る

image.png

GROUPBY関数では集計列の追加にメジャーを指定することはできない😭
CURRENTGROUP ()関数を使用する必要がある。

SUMMARIZE関数

EVALUATE
SUMMARIZE (
    'Sales',
    'Product'[Category],
    "SalesAMT", [Sales Amount]
)
ORDER BY
[SalesAMT] DESC

image.png

こちらは正しい数字がでる。作成済みのメジャーを使用した集計列の追加は可能。

Docsを確認

GROUPBY 関数は、SUMMARIZE 関数に似ています。 ただし、GROUPBYでは、追加する拡張列に対して暗黙的な CALCULATE が実行されません。 GROUPBYでは、追加する拡張列の集計関数内で、新しい関数である CURRENTGROUP()を使用できます。 GROUPBYは、1 つのテーブル スキャンで、複数の集計を実行するために使用されます。

今日のまとめ

グループ化して、簡単な集計列を追加するだけであれば、SUMMARIZE関数の使用が推奨されるようです。既存のメジャーも使えないし、パフォーマンスも劣るからです。
次回記事では、GROUPBY関数の使い所を探ります。

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