この日の更新は、v2.1.283 の到達によってすべての対話的セッションで auto モードが既定の権限モードになったこと、スキルの名前空間と claude.ai 同期に関するルールが体系的に明文化されたこと、そして Windows 環境での削除操作への保護が強化されたことの 3 点を軸に、16 ページにわたって追記が行われた。
v2.1.283 でインタラクティブセッションの既定が auto モードになった
これまで auto モードは Pro・Max・Team プランのセッションにのみ既定の開始権限モードとして適用されていた。v2.1.283 以降、対話的なターミナルセッションおよび VS Code セッションであれば、プランや利用プロバイダーにかかわらず起動時の標準権限モードになった。
auto mode is the built-in starting permission mode for interactive terminal and VS Code sessions
(出典 [11])
(訳:auto モードは、対話的なターミナルおよび VS Code セッションにおける組み込みの開始権限モードです。)
Amazon Bedrock・Google Cloud の Agent Platform・Microsoft Foundry でも同様の適用が行われる。なお、インストールまたはアップグレード直後の初回セッションは機能フラグの取得前に動作するため、次のセッション以降からテーブル通りの挙動になる点は変わらない。非対話の -p セッションや Agent SDK セッションは引き続き default モードで起動する。
スキルの名前空間と claude.ai 同期ルールが体系化された
claude.ai アカウントからスキルを同期する機能の整備にともない、名前の衝突を防ぐための予約ルールがドキュメントに広く追加された。
まず synced というフォルダ名はスキルフォルダとして使えない。大文字小文字を問わず予約されている。もう一つの予約名が anthropic-skills で、プラグイン外でこの名前または anthropic-skills: から始まる名前のスキルフォルダやコマンドファイルはロードされない。起動時に問題のある名前が通知され、最初にリネームが必要な項目が示される。
同名のコマンドが存在するとき、同期スキルは短縮名 /name では呼び出せなくなり、/anthropic-skills:name というフルネームのみで動作する。/skills を実行するとその旨と理由が表示される。この動作変更は v2.1.281 で導入されており、v2.1.269〜v2.1.280 では常にフルネームで表示されていた。allow ルールで同期スキルを事前承認するには Skill(anthropic *) では不十分で、Skill(anthropic-skills:pdf) のようにネームスペース内の名前で指定する必要がある。
スキルが多いセッションでは、Claude Code がリストの文字数上限に収めるために一部のスキルの説明を省略することもある。説明が消えると Claude が自動起動の手がかりを失うため、使用頻度の高いスキルの説明は簡潔に保つことが望ましい。
Windows での cmd 経由削除操作に v2.1.283 でチェックが加わった
v2.1.283 以降、PowerShell ツールが有効なセッションでは、Remove-Item だけでなく cmd 経由で実行される rd・rmdir・del・erase にも独自の保護チェックが入るようになった。対象がシステムパス(ファイルシステムルートやドライブルートのトップレベル、ホームディレクトリ)の場合、すべての権限モードでデフォルトで拒否され、ユーザーへの確認も発生しない。
変数を含む引数の判定ロジックも明文化されている。リテラルテキストに続く PowerShell 変数は空として扱われるため、"C:\$name" のような指定は C:\ の削除とみなされ拒否される。末尾のワイルドカード(C:\* など)はそのフォルダを空にする操作として扱われ、同様に拒否される。このチェックを無効にするには CLAUDE_CODE_DISABLE_POWERSHELL_CMD_RM_DENY=1 を環境変数に設定するが、設定ファイルの env ブロックでは効かず、セッション起動時の環境変数としてのみ有効だ。
critical path(/ や ~ など)への rm・rmdir については、allow ルールや PreToolUse フックが allow を返しても承認されないというルールも改めて明文化された。auto モードの Agent SDK セッションでは、デフォルトでコールバックを呼ばずに拒否される。
MCP ツール結果の画像がセッションディレクトリに保存されるようになった
MCP ツールが PNG・JPEG・GIF・WebP の画像を返すとき、インラインでモデルに渡すだけでなく、v2.1.283 以降ではフルサイズのファイルを ~/.claude/projects/ 以下のツール結果ディレクトリにも保存し、そのパスを Claude に渡すようになった。
Claude Code also saves the original bytes to a file in the session's tool-results directory under ~/.claude/projects/
(出典 [3])
(訳:Claude Code は元のバイト列も、セッションのツール結果ディレクトリ(~/.claude/projects/ 以下)にファイルとして保存します。)
インラインコピーはモデルの画像サイズ制限に合わせて縮小・圧縮される可能性があるが、保存されたファイルは元の解像度を保っており、Bash ツールで切り取り・変換・再利用が可能になる。--no-session-persistence または CLAUDE_CODE_SKIP_PROMPT_HISTORY を設定している場合は画像ファイルが書き込まれず、インラインコピーのみとなる。同じく v2.1.283 で、MCP ツール・WebFetch・WebSearch の呼び出し結果も tool.output スパンイベントに記録されるようになった。
テレメトリへの Amazon Bedrock 対応と request_id の拡充
request_id 属性が api_request・api_error・api_refusal・assistant_response・api_response_body など多数のイベントに追加されている。Amazon Bedrock など標準の request-id ヘッダーを持たないレスポンスでは、x-amzn-requestid ヘッダーから値を取得するようになった。
The x-amzn-requestid source requires Claude Code v2.1.282 or later
(出典 [5])
(訳:x-amzn-requestid を参照元とする機能は Claude Code v2.1.282 以降が必要です。)
管理設定で OTEL_EXPORTER_OTLP_* 変数を設定している場合、Claude Code は起動時に開発者側の競合する変数を削除し、デバッグログに警告を書き出す。到着しないイベントのデバッグには claude --debug-file <パス> が有効だ。
その他の更新
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プラグインの Discover タブ:
/pluginコマンドを実行すると Discover タブが表示され、Anthropic の公式マーケットプレイスおよび追加済みのマーケットプレイスからプラグインをインストールできることが明記された - スケジュール実行の遅延: 正時(9:00 など)に設定した実行は数分遅れる場合がある。9:07 のように正時より数分後に設定することが推奨されるようになった
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ワークツリーの再開: ワークツリーの内側でセッションを終了した状態で再開すると、Claude Code はそのワークツリーに戻る。
claude --worktree <名前> --resumeコマンドで後から再開できる -
メモリ・ルールファイルのシンボリックリンク:
.claude/rules/のシンボリックリンクが UNC 共有(\\server\share)や/net・/Network配下のネットワークパスを指している場合、リンク先の指示はロードされない。\\wsl$はネットワークパスとして扱われない。また、指示ファイルが推奨サイズを超えている場合や、複数ファイルの合計が上限を超える場合は起動時と/status実行時に警告が表示されるようになった -
サブエージェントの JSON ファイル指定: 非対話モードで
--agentsにエージェント定義の JSON ファイルパスを渡せるようになった(claude -p --agents ./agents.jsonの形式。v2.1.281 以降。対話セッションではファイルパス指定は使用不可) -
フックの継続上限: ストップフックが 8 回連続してターンを継続させると、Claude Code が次のブロックでターンを強制終了する。上限は
CLAUDE_CODE_STOP_HOOK_BLOCK_CAPで変更できる -
中断ターンの再開:
CLAUDE_CODE_RESUME_INTERRUPTED_TURN=1を設定すると、セッション再開時に中断されたターンを続きから実行できる -
CLAUDE_CODE_DISABLE_EXPERIMENTAL_BETAS: 値を 1 に設定すると、API リクエストから anthropic-beta ヘッダーとベータのツールスキーマフィールドを取り除く(v2.1.283 以降) -
プラグインエラーの path フィールド:
--plugin-dir指定のディレクトリやアーカイブの読み込みに失敗した場合、plugin_errors エントリに解決済みの絶対パスが含まれるようになった(v2.1.283 以降)
まとめ
この日の更新で最も広範に影響するのは、v2.1.283 による auto モードの全面適用だ。これまで Pro・Max・Team 以外では手動承認が既定だったセッションが自動的に auto モードで起動するようになるため、既存の allow ルールやフック設定が意図通りに動くか確認しておく価値がある。Windows 環境で PowerShell ツールを使っているパイプラインでは cmd 経由の削除保護チェックが新たに入る。claude.ai アカウントのスキル同期機能を使う開発者には、anthropic-skills 名前空間の予約ルールと allow ルールの記述方法の変更が直接関係する。
出典
本稿の引用はすべて一次資料と逐語照合(verify_article 通過)のうえ掲載しています(2026-09-27 検証)。
[1] https://code.claude.com/docs/en/plugins
[2] https://code.claude.com/docs/en/slash-commands
[3] https://code.claude.com/docs/en/mcp
[4] https://code.claude.com/docs/en/skills
[5] https://code.claude.com/docs/en/monitoring-usage
[6] https://code.claude.com/docs/en/cli-reference
[7] https://code.claude.com/docs/en/sandboxing
[8] https://code.claude.com/docs/en/routines
[9] https://code.claude.com/docs/en/headless
[10] https://code.claude.com/docs/en/env-vars
[11] https://code.claude.com/docs/en/permission-modes
[12] https://code.claude.com/docs/en/hooks
[13] https://code.claude.com/docs/en/worktrees
[14] https://code.claude.com/docs/en/memory
[15] https://code.claude.com/docs/en/sub-agents
[16] https://code.claude.com/docs/en/agent-sdk/permissions