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HDDを廃棄する際のデータ消去方法

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Windows標準コマンドを使ってHDDの完全消去を試してみた記録。

結論

1TB以上のHDDに対して3回書き込みによる消去方法は時間がかかりすぎる(単純計算して、3TBで約1日)。

また、よく参考にされる NIST(米国国立標準技術研究所) のガイドラインにおいては、

2001年以降に製造されたATAディスクドライブ(15GB超)では、キーボード攻撃と実験環境室のどちらから媒体を保護するにも、媒体を一回上書きすることによる消去で十分である。

(引用: セキュリティ関連NIST文書 NIST SP 800-88:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構)

と記載されている。

よって、次のような1回書き込みによる消去を行うことを推奨。

  • diskpartclean all
    • オール0を1回書き込み
  • HDD/SSDに組み込まれている Secure Erase機能 を利用
    • SSD はこちらの機能を使用する

以下の文章は3回書き込みによる完全消去やってみたになります。
なので、読む価値はほぼないです……。

HDDを完全消去したい

HDDを廃棄する際に困るのがデータの消去方法。
Windows標準コマンドの cipher を使えば米国防総省の定めている基準(3回書き込み)で完全消去(ワイプ)できるらしい。

cipher ではいくつかの制限があるため、次のような手順で進める。

  1. HDDのパーティションを初期化
  2. HDDまるごと1つのパーティションに
  3. NTFS ファイルシステムでフォーマット
  4. cipher でワイプ

詳細な手順

  1. 廃棄するHDDのパーティションを初期化

    保護されたパーティションが残ったりしないように diskpart で初期化する。

    1. diskpart を管理者権限で起動
    2. list disk で対象のディスク番号を確認
    3. select disk <NUM> で選択
    4. clean でパーティション初期化
  2. 廃棄するHDDすべてを使う1つのパーティションを作成

    1. create partition primary でパーティション作成
  3. 廃棄するHDDをフォーマット

    ファイルシステムを NTFS にする

    1. list volume でボリューム番号を確認
    2. select volume <NUM> で選択
    3. format fs=ntfs quick でクイックフォーマット

    以上で diskpart 上の操作は終了なので exit

  4. コマンドプロンプトなどで cipher /w:<ドライブ文字>: コマンドを実行

    対象が Zドライブ の場合

    cmd(管理者権限)
    cipher /w:z:
    

    時間計測したい場合は powershell 上で Measure-Command を用いる。
    自分の環境では以下のような結果となった。

    powershell(管理者権限)
    $ (Measure-Command {cmd.exe /c "cipher /w:z:"}).TotalMinutes
    
    238.136201376667
    
    IF Capacity Time
    USB3.0 500GB 約4時間

参考

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