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ShopifyをGitで管理運用するやり方

Last updated at Posted at 2020-09-28

1.はじめに

これはなにか?
Shopify開発における運用のルールとベースになるものを書きました。

■課題

  • Shopifyは管理画面で「いつ」「だれが」更新したか不明なので、運用ルールとおりに開発しても先祖返りしてしまう。
    • つまり開発をGit管理していても、Shopifyの管理画面側を変更されるとGit管理から外れていってしまう。

■解決

そのため管理画面のテーマを3つに分岐して開発しています。
※テーマは例です

・本番(プロダクション)
Debut-production

・ステージング(確認用)
Debut-staging

・デベロップ(開発用)
Debut-development

■体制

  • 望ましい運用は本番(プロダクション)を管理画面から直接、修正しない事。
    • 管理画面から編集する場合は編集する人を限定すること
  • デベロップ(開発用)テーマで修正を行い、ステージング(確認用)テーマで確認をします。

■リリースの順番

  • デベロップ→ステージング
  • ステージング→本番

■具体的なやり方

タイトルにあるとおりですが、やり方は諸説あります。今回は、われわれの環境では「こういう風」にやるよ!というだけです。

2.Shopifyの開発

■local開発はできません。

ソースコード変更の後はサーバーにファイル群をアップロード(自動更新あり)していきながら開発を行います。

■用意するもの

使用ツールShopify Theme Kit

  • PCにインストールします

■Gitブランチ

  • develop
  • master
  • original
  • feature/0001-xxx
  • feature/0002-xxx
  • feature/0003-xxx

masterブランチとdevelopブランチは開発前の段階では、同じ内容と考えてください。
originalと名前がつくものは触らない事にします、有事の際にデフォルトへ戻すためです。

■Shopifyテーマ

  • Debut-production
  • Debut-staging
  • Debut-development
  • Debut-original

originalと名前がつくものは触らない事にします、有事の際にデフォルトへ戻すためです。

■config.yml

各テーマで同じconfigを使用します。

  • Debut-production
  • Debut-staging
  • Debut-development
config.yml
# 本番環境
production:
  password: パスワード
  theme_id: 1111111111 ←例
  store: abcd.myshopify.com ←例

# ステージング環境
staging:
  password: パスワード
  theme_id: 1234567890
  store: abcd.myshopify.com

# 開発環境
development:
  password: パスワード
  theme_id: 9999999999
  store: abcd.myshopify.com

■開発手順

(1)ターミナルでデベロップブランチ から フューチャーブランチを作ります。

$ git checkout develop
$ git branch
$ git checkout -b feature/0003-xxx
  • feature/0003-xxxxxx部分は開発する件名
  • 4桁の数字は管理するための通し番号

(2)別のターミナルを開いてファイル自動更新のコマンドtheme watchを打つと、こうなります。

$ theme watch
15:51:59 [development] ショップ名称: Watching for file changes to theme 9999999999

※監視した状態で、ソースコードを改変すると監視してリアルタイムにサーバーにファイルをアップロードしはじめます。

※自動的にターゲットのテーマはdevelopmentに向きます。
theme watchを使用しない場合は手動でデプロイ

$ theme deploy

(3)【重要】開発(ソースコードを更新、変更)する前に、サーバーからダウンロード

※ターゲットのテーマはdevelopmentからのダウンロード

$ theme download
[development] 265|265 [=================================================================]  100 %

※続いてステージングと本番の管理画面で更新されたものをダウンロード

$ theme download --env=staging
$ theme download --env=production

gitでコミット

$ git status
$ git add .
$ git commit -m "管理画面更新分ダウンロード"

(4)開発(ソースコードを変更)

(5)エンジニアによるレビュー(画面確認)

オンラインストア
 └ テーマ
  └ Debut-development
    ├ プレビュー
    └ カスタマイズ

(6)ステージングへデプロイ

$ theme deploy --env=staging

またはファイル毎のデプロイの場合

$ theme deploy ファイル名 --env=staging

(7)依頼者にレビュー依頼(Slack、またはチャットワーク、またはタスク管理ツール)

(8)依頼者によるレビュー(画面確認)

オンラインストア
 └ テーマ
  └ Debut-staging
    └ プレビュー

(9)修正があればレビューOKとなるまで(3)番または(4)番からもう一度

※プルリクエストの場合
Git画面でプルリクエストのレビュー依頼を行う場合はレビュアーがマージします。

(10)レビューOKとなれば、feature/0003-xxxからdevelopにマージ

依頼者がGitを使えない場合は、開発者が自分でマージします。

gitでコミットとプッシュ

$ git status
$ git add .
$ git commit -m "変更した内容を記入"
$ git push origin feature/0003-xxx ←例

gitマージ

$ git checkout develop
$ git merge feature/0003-xxx

3.リリース作業

■ソースコードをmasterにマージ

developからmasterへプルリクエストします。

Git画面でプルリクエストでdevelopからmasterにマージします。

masterブランチとdevelopブランチは開発前と同じ内容となりました。

■本番リリース

$ theme deploy --env=production

4.おわりに

■先祖返り

Shopifyは管理画面で「いつ」「だれが」更新したか不明です。
運用ルールとおりに開発しても先祖返りしてしまう場合を想定して。

  • (1)こまめにサーバーからdownload
  • (2)こまめにコミット
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