コメントを受けて追記:
ubuntu 16.04, 16.10ユーザーは、2017.5.8時点では、
ubuntu 17.04向けのdebファイル(バイナリパッケージ)をlaunchpadから単品ダウンロードしてインストールできるようです(つまりソースからのビルドが不要)。
amd64版なら
https://launchpad.net/ubuntu/zesty/amd64/global/6.5.6-2
からダウンロード。
(追記終わり)
apt-getでインストールしちゃあかんの?
2017.1.10現在でのglobal本家の最新版は6.5.6ですが、
(apt-getなどでインストールされる)ubuntuパッケージリポジトリにあるものは5.7.1と古すぎるので。
本家MLでも言及されてました。
http://lists.gnu.org/archive/html/info-global/2012-06/msg00000.html
GLOBAL-6.2.4 is far faster than 5.7.1, and many bugs are fixed.
Additionally, it has also many new functions like follows:
o Function layer built-in parser.
o Function layer plug-in parser.
o Integration with Cflow(htags).
o Allow a path name which includes blanks.
o Detect looped symbolic links(gtags).
o Auto completion in search form(htags).
o Dynamic file browser(htags).
o Server side GLOBAL (client/server mode).
o TRAMP support(emacs).
o Auto updating tag files(emacs, vim).
and etc,
最近のバージョンのほうがソースコードのパースが高速化されて機能も増えているということで、新バージョンを使ったほうが開発が捗る!
6.3.2からはPygmentsによりglobalの対応言語が大幅に増えたので、globalの活用シーンが広がっています。
(対応言語は Awk, Dos batch, COBOL, C, C++, C#, Erlang, Fortran, Java, JavaScript, Lisp, Lua, Pascal, Perl, PHP, Python, Ruby, Matlab, OCaml, Scheme, Tcl, TeX, Verilog, VHDL, Vim
cf. http://www.tamacom.com/handbook/new.html#6.3.2)
ubuntu 17.04以降は?
どうもパッケージのメンテナが交代したおかげで?、
ubuntu 17.04ではパッケージリポジトリに入るバージョンは最新版になるようです。
↓ 2017.1.10 時点でのubuntu各バージョンのglobalのバージョン
http://packages.ubuntu.com/search?suite=all&searchon=names&keywords=global
バージョンアップに伴い、htags関連でglobal本家にはないubuntuパッケージ版の独自機能が2つほど削除されているようなので、その機能を使っていた方は注意。
(gtagsだけ使って、globalコマンドやvim, emacsから使っている方には影響はないはず。)
削除された機能:
- htmake and htconfig
- alternate compressed suffix functionality for htags
( cf. http://changelogs.ubuntu.com/changelogs/pool/universe/g/global/global_6.5.6-2/changelog )
ソースからビルドするには
手段1:本家tarballをビルド
aptでバージョン管理しなくて良いなら、global本家サイトからtarballをダウンロードしてきて ./configure && make && make install
するだけです。
より詳しくは、例えば
http://qiita.com/yoshizow/items/9cc0236ac0249e0638ff
を参照してください。
手段2:頑張ってdebパッケージを作成
できるならaptでバージョン管理したい!という方に。
2017.5.17時点でubuntu 17.04向け最新バージョンの 6.5.6-2 のソースをubuntu 14.04向けにdebパッケージにビルドしてインストールする手順は以下の通り(すべてubuntu 14.04上で行います)。
sudo apt-get install devscripts equivs build-essential autoconf
- 好きなところに空ディレクトリを作り、ターミナルを開いてそこにcdする
- https://launchpad.net/ubuntu/+source/global/6.5.6-2 のページ上の "Downloads" の箇所にある次の3つのファイルを、wgetなり何なりでカレントディレクトリにダウンロード
- global_6.5.6-2.dsc
- global_6.5.6.orig.tar.gz
- global_6.5.6-2.debian.tar.xz
dpkg-source -x global_6.5.6-2.dsc
cd global-6.5.6
- ./debian/control をエディタで開き、Build-Dependsの欄にある
"libtool-bin" を "libtool" に変更
- ubuntu 16.04でパッケージが分割されたのか、14.04には libtool-bin パッケージは無いので。
- ./debian/control のBuild-Dependsの欄にあるパッケージをapt-getでインストール
- コマンド1つで実行するなら
mk-build-deps --install --root-cmd "sudo"
- コマンド1つで実行するなら
debuild -us -uc -b
- 成功したら、 ../ に.debファイルが生成されています
sudo dpkg -i ../(生成された.debファイル)
ubuntu向けgnu globalのソースの最新バージョンは、 https://launchpad.net/ubuntu/+source/global のページ上の "Latest upload:" の箇所を見てください。