この記事はWWDC 2019、What's New in Xcode 11 のセッションを聞いて、新しいXcodeの特徴をざっくりまとめたものです。NDAの関係でXcodeのスクショは載せてません。セッションスライドが公開されたら、補助的にスライドのスクショを貼る予定ではいます。
※Xcode 11 betaを動かすにはmacOS10.14.4以上、すべての機能を試すためにはbeta版Catalinaが必要なようです。
ツール系ボタンのリニューアル
画面右上にあるボタンが追加、再編成されました。
このエリアでは
SwiftUIで組んだレイアウトのプレビューを見る
コード画面を横や縦に分割して表示する(≠タブを増やす)
minimapを表示する
などをしたいときに触れることになります。minimapにマウスオーバーすると、メソッド名が表示されます。
リファクタ
メソッドの引数を増やした時、Add Documentationをクリックすると、ドキュメントコメントにその定義が自動で挿入される(下では引数にduratonを追加)
変数名をrenameすると、その変数を使っている部分はもちろん、ドキュメントコメント内の変数名もリファクタされる
今までは変更が入ると左に青いバーが表示されるだけだったが、Show changeを選択することで、変更前と変更後が上下に並列して表示される
Swift Packageサポート
- XcodeのPROJECTにSwift Packagesタブが登場
- Swift Package内に限定して検索を行うことが可
その他Git関連
- Xcode上でStashができる
- Stashの差分もXcode上で確認可能
- その他History系の機能もパワーアップ
Storyboard
- (おそらくMac対応のチェックを入れていれば)Storyboard上でプレビューにMacが選べるように
- Dark Modeのプレビューが表示できる
- SFSymbolsの選択を右ペインで設定できる
- weight, sizeなどもGUIで設定可能
- ローカライズに応じたプレビュー表示が可能
- 例えば右ペインのImage Viewのimage欄は、今まで文字列しかプルダウンされなかったが、そこにサムネイルが表示されるようになる
- ダークモード用の画像を別で設定することができる(画像の1x, 2xのようなイメージ)
- ダークモード用にボタンの色を変えたいという場合も設定可
デバッグ
- Xcode上のGUIをいじって、リアルタイムにアクセシビリティの設定を変更、その動作確認が行える
- ネットワーク状態、端末の温度状態を設定して動作確認が行える
- シミュレータ上でMetalの動作確認が行える
- インストルメントで把握することができる項目が増えた