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PHPで作ったWebサービスをHerokuでデプロイするまでの手順書

Last updated at Posted at 2019-09-17

はじめに

プログラミング学習を始め約3ヶ月が経ち、学習のためPHPメインでWebサービスを作成しました。
せっかく作ったサービスなので、これも学習を兼ね、Herokuでサーバーをレンタルし公開してみようと思ったのですが、想像以上に苦労してしまいました。
何度もググったり、記事を読み漁ったりと、かなり時間をかけてしまいました。
なので同じようにWEBサービスを公開する際の参考となればと思い、備忘録を兼ね本記事を書きました。

開発環境

OS:Mac(GitとGitHubを導入またはアカウント登録済であることを前提)
言語:PHP7.3.1
DB:MySQL8.0.17(ローカル環境:MAMP / 本番環境:WorkBench)
サーバー:Heroku

Heroku(ヘロク)とは

https://www.heroku.com/home
開発したWEBアプリケーションを10分程度で全世界に公開することができ、そのままサービスを本格的に運用することも可能なホスティングサービス。多様な言語に対応。

  • 今回は無料プランを使用します。 スクリーンショット 2019-09-17 9.58.12.png

ウェブサービス公開までの手順

1.Herokuで新規アカウントを作成

https://www.heroku.com/
SignUpからで新規アカウントを作成します。

2.ログイン後、クレジットカード情報を登録(形式だけです)

右上のアイコンAccountsettingBillingBillingInfomationでクレジットカード情報を登録

3.Heroku CLIをインストール

もしくは、以下コマンドでインストールします。

$ brew tap heroku/brew && brew install heroku

4.Herokuで新規アプリを作成します

ダッシュボード右上のNewAppnameにてアプリ名(任意)を入力し登録

スクリーンショット 2019-09-17 14.24.51.png

もしくは、

$ heroku create アプリ名(任意)

で作成します。

5.GitHubでアプリ用のリポジトリとディレクトリを作成

GitHubへアクセス
https://github.com
newリポジトリ(任意の名前)を作成setupDesktopにてデスクトップ(任意の場所)へクローン

デスクトップにリポジトリ名のディレクトリが作成されたかと思います。

分からなければ、【GitHubのアカウント登録からリポジトリ操作まで】(https://qiita.com/muneo/items/1321bf8cdb21178a73e2 )を参考。

6.ディレクトリにcomposerのインストール

composerとはPHPのパッケージ管理システムでインストールが必要となります。

まずは、composer.jsonというファイルを作成します。

$ cd Desctop/ディレクトリ名(ここではnew-appとしてます。)

ディレクトリへ移動したら、

touch composer.json

でファイルを作成。(エディタで作成しても問題無しです。)

するとファイルが作成されるので、

スクリーンショット 2019-09-17 14.44.50.png

エディタでcomposer.jsonを開いて、

composer.json
{
    "require": {
      "php": "~7.0",
      "ext-mbstring": "*"
    }
 }

を保存して下さい。(作成時点においては上記で動作します。)

次に、

$ curl -sS https://getcomposer.org/installer | php
$ mv composer.phar /usr/local/bin/composer

まで実施したら、一度terimalを消し、再度立ち上げ。

$ cd Desktop/new-app
$ composer -v
$ composer install

composerのインストールが成功すると、
スクリーンショット 2019-09-17 16.45.50.png

の状態になっていると思います。

ここまでできたら、次の段階に移ります!

7.Gitリポジトリの作成

ターミナルで

$ git init
$ git remote add heroku https://git.heroku.com/アプリ名.git
$ git remote -v

このコマンドを入力して、

heroku  https://git.heroku.com/アプリ名.git (fetch)
heroku  https://git.heroku.com/アプリ名.git (push)
origin  https://github.com/githubアカウント名/リポジトリ名.git (fetch)
origin  https://github.com/githubアカウント名/リポジトリ名.git (push)

がターミナルで表示されればOKです。

8.HerokuのDBでMySQLを使用する拡張機能

HerokuはデフォルトではPostgreSQLとなっているため、
Mysqlを使うためHerokuの拡張機能からClearDBのインストールが必要になります。

https://elements.heroku.com/addons
スクリーンショット 2019-09-17 18.16.23.png

もしくは、

$ heroku addons:add cleardb:ignite

でインストールできます。

9.Workbenchのインストールと新規DBの作成

Workbench(GUI)を使うことで簡単にDB管理ができます。
https://www.mysql.com/jp/products/workbench/

  • 【MySQL WorkbenchをMacにインストールする方法(https://programmingnavi.com/77/ )】 が分かりやすいので参考にしながらインストールを進めてください。`

インストールしたらWorkbenchを立ち上がったら、以下の手順に沿って新しく、1つDBを作成してください。
①+マークをクリック
スクリーンショット 2019-09-17 18.27.06.png

②ここに入力する内容は、以下を参照。

CLEARDB_DATABASE_URL = mysql://ユーザ名:パスワード@ホスト名/DB名?reconnect=true
Connection Name : 任意の名前
Hostname : ホスト名
Username : ユーザ名
Password : パスワード
Default Schema : DB名

CLEARDB_DATABASE_URLは、Config Varsにて環境変数化されています。
下記のページか、
スクリーンショット 2019-09-17 21.07.36.png

もしくは、

$ heroku config

で確認できます。

③入力後、TestConnectionをクリックすると、パスワードが求められるので、上記パスワードを入力。
完了後、任意の名前でDBが作成されたことを確認してください。

10.phpMyAdminからMySQLWorkbenchへテーブル情報をコピー

phpMyAdminより、MySQLが無償で配布しているネイティブアプリである
Workbenchの方が個人的に分かりやすかったのでこちらを記載してます。

まずはphpMyAdminにアクセス。
テーブル情報をエクスポート→ファイルを抽出しダウンロード
スクリーンショット 2019-09-17 21.46.32.png

MySQLWorkbenchでテーブル情報をインポートします。
スクリーンショット 2019-09-17 21.33.01.png

データベースにそのまま情報が移っていることを確認してください。

11.公開するファイルのDB情報を書き換え

ここまできたらもう公開間近ですが、重要な作業があります。
それは、DBへ接続するための変数の情報を書き換えることです。
もともと環境変数に入れたり他の方法で管理していない限り、GitHubを通じユーザー名やpasswordとかがそのまま公開される形になりますので、必ずGitHubに上げる前に行ってください。

、、と言っても作業としては非常に簡単でdbConnect()関数の中身を以下の通り書き換えるだけです。
(開発環境毎に異なると思うのでご自身で確認してください。)

◯◯◯.php
function dbConnect(){
  $db = parse_url($_SERVER['CLEARDB_DATABASE_URL']);
  $db['dbname'] = ltrim($db['path'], '/');
  $dsn = "mysql:host={$db['host']};dbname={$db['dbname']};charset=utf8";
  $user = $db['user'];
  $password = $db['pass'];
  $options = array(
    PDO::ATTR_ERRMODE => PDO::ERRMODE_EXCEPTION,
    PDO::ATTR_DEFAULT_FETCH_MODE => PDO::FETCH_ASSOC,
    PDO::MYSQL_ATTR_USE_BUFFERED_QUERY =>true,
  );
  $dbh = new PDO($dsn,$user,$password,$options);
  return $dbh;
}
  • HerokuにはConfig Varsの設定でHeroku内で使える環境変数のようなものを生成できるので、それを元に変数を予め登録することができます。
  • 今回のケースで言えば、特に変数を変えなくても、自動で登録されているCLEARDB_DATABASE_URLの情報から読み取ってくれるので大丈夫です。(めちゃ便利!)         

環境変数とは

環境変数とは、環境変数とは何なのか一言で言うと、Terminal環境内における変数です。往々にして、PCの環境についての変数です。
【引用:Pathを通すとは、環境変数とは(https://qiita.com/fuwamaki/items/3d8af42cf7abee760a81 )】

12.本番環境のディレクトリへファイルを移す

開発環境にあったファイル一式(上記書換え済)を、本番環境のディレクトリに移す。
その後、GitHubでコミットプッシュ

13.公開するディレクトリ

Herokuにアクセスしデプロイへ→githubをサーチ→作成したリポジトリをクリック
→あとは、赤枠に2箇所をクリックして、4箇所緑のチェックがつけば

デプロイ成功
スクリーンショット 2019-09-17 23.44.19.png
スクリーンショット 2019-09-17 23.44.55.png
スクリーンショット 2019-09-17 23.48.12.png

最後に

無駄な処理とかあるかもしれないですが、概ねこの通り進めて貰えれば大丈夫だと思います。

何か指摘がありましたら、ご連絡頂ければ幸いです。

〜自分で作ったウェブサービス〜
【BIJI-BON】(ビジネス書専門サイト)
https://biji-bon.herokuapp.com/

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