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タッチパッドの誤操作で、不要なデータを移行しかけた話

Last updated at Posted at 2025-12-01

はじめに

こんにちは、あじさいです。
本番環境などでやらかしちゃった人 Advent Calendar 2025 の2日目です。

これは8年前に発生したやらかし事件の記録です。
もう時効かな…ということで、当時の自分への戒めとして公開します。
同じ失敗をする人が一人でも減れば幸いです。


【本番環境でのやらかし記録】

5000ファイル誤アップロードから学んだ、再発防止と仕組みづくり

本番環境での作業は常に緊張と隣り合わせですが、
事故は本当に一瞬で起きます。

これは、新システムへのデータ移行作業中に
意図せず5,000ファイルもの不要データを本番環境にアップロードしてしまった実話です。


■ 何が起きたのか(やらかし内容)

旧システム → 新システムへデータ移行するため、
FileZillaを使ってデータをアップロードしている最中でした。

普段使わないタッチパッドで軽く操作した瞬間——

不要フォルダをまるごとドラッグ&ドロップ。
結果、約5,000ファイルが本番環境へ一気にアップロード。

FileZillaは即転送を開始し、
気づいた時には転送キューがとんでもない量に…。


■ なぜ、この“やらかし”は起きたのか

振り返ると、複数の要因が重なっていました。

1. タッチパッドに慣れていなかった

普段使わない操作デバイスのため、
クリック・ドラッグの誤判定が起きやすい状態。

2. FileZillaのドラッグ&ドロップの危うさ

GUIで便利な反面、操作ミスが即“実行”に直結。

3. 本番環境へのアップロード権限が広すぎた

誤操作でも転送が成立してしまう構造。

4. 移行作業フローに“安全な段階”がなかった

本番へ直接アップロードする仕組みだったため、
誤転送を事前に検知できなかった。

5. 事前の操作確認が甘かった

「多分これで合ってる」という思い込みが原因に。


■ 復旧作業(やらかした後の対応)

実際に事故が発生した後は、以下の手順で復旧しました。

  1. 転送の即時停止

    • FileZillaの転送キューを全停止
    • 追加のアップロードを防止
  2. 誤アップロードファイルの特定

    • 転送ログを参照
    • 不要ファイルと本来必要なファイルをリスト化
  3. 不要ファイルの一括削除

    • SFTPコマンドで削除スクリプトを作成
    • ログを確認しながら慎重に実行
  4. データ整合性チェック

    • 新システム側の本来必要なデータが壊れていないか確認
    • チームでWチェックを実施
  5. 復旧完了報告

    • 関係者に状況を報告
    • 再発防止策を簡単に共有

この復旧作業には丸一日以上かかりましたが、幸い本番データは破壊されず、業務への影響は最小限に抑えられました。


■ 再発防止のために取った対応

今回の事故を受け、以下の仕組み改善を行いました。

1. FileZillaの設定でドラッグ&ドロップ転送を無効化

誤操作リスクを物理的に減少。

2. タッチパッドを物理的に無効化

本番作業時は外付けマウスのみ使用。

3. 不要ファイルがアップロードされた場合の復旧フローを標準化

今回実施した復旧手順を文書化し、
チーム全員が同じ手順で対応できるようにしました。


■ 終わりに:ミスは悪ではない。改善しないことが悪である

今回の5000ファイル誤アップロードは、
操作ミスによる事故でしたが、同時に、

「人がミスしても事故にならない仕組みが必要」

という当たり前の事実を突きつけられました。

ミスはゼロにできません。
しかし、ミスが事故に繋がらない環境は作れます。

今回の経験は、自分の運用設計の甘さを痛感させる大きな教訓でした。
再発防止策を整備することで、同じ失敗を未然に防ぐことができると確信しています。

それではまた。

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