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みんなでさくっと書籍の概要をつかめるアクティブ・ブック・ダイアローグのご紹介

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Last updated at Posted at 2025-12-19

こんにちは、GxPの石村です。
この記事はグロースエクスパートナーズ Advent Calendar 2025の20日目です。

私は社内で勉強会を開催することがよくあり、参加者の共通課題になりそうなテーマについて書籍を使って学んでもらっています。
読書会というと、1冊まるごと全部読むものだと思っている人が多いのではないでしょうか。
今回はそんな先入観を覆し、読書会のハードルが下がる方法をご紹介します。

アクティブ・ブック・ダイアローグ

公式サイトがあるので、詳しい情報、正しい情報はそちらをご参照ください。
ざっくり書くと以下のように進めます。

  1. 本をパートわけする
  2. 誰がどのパートを担当するか決める
  3. 自分のパートを読み、要約する
  4. 要約を共有する

社内でやったときの結果は以下のような雰囲気です。
このときはシステムを作らせる技術 エンジニアではないあなたへを読みました。
image.png

良いところと悪いところ

良いところ

  • 読む分量が少ないので、本を普段読まない人でも途中で挫折せずに担当分を読み切れること
  • 1冊を読み切るのにかかる時間がとても短いこと

悪いところ

  • 自分で読んでいないパートは浅い理解になる
  • 前後の説明を読まないでいきなり途中のパートを読むことになるので、理解しづらい場合がある

私の活用シーン

良いところと悪いところをふまえて、私は以下のようなシーンでアクティブ・ブック・ダイアローグを活用しています。

本のテーマをディスカッションの題材にしたいとき

チームや部署など、集まった人たちとこのテーマでディスカッションしてみたいなと思うような本があったときに使っています。
こういう問いやメッセージを投げかけられたときに、自分たちにあてはめてどのような感想や事例が出てくるのかを知りたい、それをもとにディスカッションしてみてほしい、というときです。
具体例をあげるとミライの授業という本で実施したことがあります。

まずはそのテーマについてざっくり知ってもらいたいとき

前述のシステムを作らせる技術 エンジニアではないあなたへがまさにそうでした。
これは部署の中で顧客にとってのビジネス価値を理解し、顧客に伴走できる人を増やすための勉強会で扱いました。顧客要望をヒアリングし提案や設計を担う人や、問い合わせ対応を行う人が主な参加者です。
参加者は顧客分析をしてみよう、IR情報を読んでみよう、既存プロダクトのビジネス価値を考えてみよう、といった活動は行っていました。
しかし、普段の業務の中で何をすればいいのか?どんなスキルを身に着ければキャリアアップにつながるのか?ということがあまりイメージできていない状態でした。
この勉強会のメンバーには前述の書籍のように、背景にあるビジネス課題の理解、その課題の解決のために必要なシステム要件の落とし込み、そのシステムが期待を満たすために各フェーズで注意しておくべき観点を学んでほしいと感じていました。
ただ、書籍の章立てを見てもわかる通り、いきなり全部取り組むのは難しく、どこが伸ばすべきポイントなのか、直近で取り組めるテーマはどこか、自分たちで考えてみてもらいたかったのです。

取り組み方の補足説明

やってみようかな、という方向けにもう少し説明を書いておきます

開催時間

どうやるか次第ですが、2時間~半日ぐらいでの開催が多いように思います。
目的次第ですが1冊まるごと全部読まずに集まった時間で読み切れる分量に絞って開催しているケースもあります。
さすがに1時間だと説明も含めると厳しいかと思います。

私はまとめて長時間とるよりは30分~1時間程度での定期開催の勉強会のほうが開催しやすいので、読んでまとめてくるのは宿題にして複数回にわけてみんなですべての章を読んでもらいました。

開催時に書いた説明はこちら
image.png

パートの分け方

私が社外で参加してきた勉強会ではページ数で割っているところが多かったです。
章ごとだとページ数が人によって違ってしまうので、分量を均等にしていました。
ページ数で切るので前後に何が書いてあったのかわからないのですが、意外といけます。
私が前述の方法で開催したときは宿題にしたので章で分けました。

全体はざっくり、選んでじっくり

実はキャプチャの中に「投票用パンダ」というのがあるのですが、ひととおり共有したうえでどこに興味があるか投票を行いました。
この投票で上位となった章は全員で読んでディスカッションを行っています。
関心の強い章や、特に学んでほしい章があるときにはぜひこういうカスタマイズも試してみてください。

ジグソー法

アクティブ・ブック・ダイアローグに近い(というか派生なのかな?)のですが、こんな方法もあります。

  1. 参加者をグループ分けします(グループA)
  2. グループごとにパートを配分します
  3. 担当箇所を読みます
  4. グループA内でディスカッションし、理解を深めます
  5. グループAから1人ずつ集めたグループBを作ります
  6. グループBでは各グループの内容を共有し、全体の理解を深めます

image.png
グループAは専門家をつくりあげる「エキスパート活動」、グループBでの活動を「ジグソー活動」と呼ぶようです。ジグソーパズルのようにピースを集めると全体の絵が見えるイメージですね。

同じ章を複数の人が読むので自分にない視点での理解を聞けるのが面白いところです。
ディスカッションの時間が多くなり、読める分量も減ってしまうのですが、読んだ個所については理解が深まるはずです。
実際に私が開催したときは、社内でリーダーシップについての本を読んだのですが、1冊全部ではなく、特にここについてディスカッションしてほしいなと思う箇所をグループ数分抜粋したものを使いました。

さいごに

みんなにこの本まるごと読んでもらうのはハードルが高いな、というときにぜひ試してもらいたい方法のご紹介でした。
少しはハードルが下がったでしょうか?

キャプチャのふせんの分量が明らかに30分で書いたものではない!?と思った方もいらっしゃるかと思いますが、その通りです。
ざっくりでいいんだよ、と気楽に取り組んでもらうために作ったルールだったのですが、人が書いているのが見える場所でやったので熱量が伝播した結果でした。
この本にどのぐらい関心を持ってもらえるだろう、本を読むの嫌な人もいるよな、なんて不安を感じながら開催したのでみんなの真剣さがとてもうれしかったのを覚えています。
熱量や真剣さが伝播して「私もがんばろう」と思えるのって、集まって勉強会を開催する醍醐味ですよね。

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