#はじめに
書籍に沿って引き続き進めていきます。
#トランジスタとは?
役割として、電気信号によってONとOFFを切り替えるスイッチングと、電気信号を増幅させる役割の2つが挙げられます。
今回はスイッチング回路を作成します(・ω・)ノ
よくモーターの制御なんかに使用されてます。
使用するトランジスタは2SC3198Yです。(編集前は2SC3190Yとしていましたが、8でした。)
型番の読み方
2S | トランジスタ |
C | 高周波のNPN |
3198 | 型番 |
Y | 120~240hFE |
NPNというわけのわからない言葉が出てきましたしたが、要はトランジスタの構造を意味します。
N型半導体の間にP型半導体があるのでNPNと呼ばれます。
逆にPNPも存在しますが、役割は変わらないのでここでは触れません(o*。_。)o
その他、トランジスタにおいて確認しておきたい項目(使用するトランジスタの仕様書に書いてあります。)↓
名称 | 略称 | 役割 | 今回使用する値 |
エミッタ-コレクタ間電圧 | VCEO | 最大でかけることができる電圧 | 50V |
直流コレクタ電流 | Ic | 最大でかけることができる電流 | 0.15A |
コレクタ損失 | Pc | 最大電力 | 625mW |
直流電流増幅率 | hFE | 直流電流増幅率 | 100 |
トランザクション周波数 | fr | 切り替えに対応できる周波数 | 80MHz |
べース-エミッタ間電圧 | VBE | ベースとエミッタ間の電圧 | 1V |
先に書いたようにトランジスタにはスイッチング以外に増幅させる役割があります。
増幅率は型番見たときにYだったから120~240じゃないの?と、思いますが、YやOなら大体100だと覚えておけば大丈夫です。(使用用途がスイッチングの場合)
前回と同様に、LEDには20mAの電流を流したいので、
流したい電流(A) ÷ 直流電流増幅率(hFE) = ベースに流す電流(IB)
今回の場合、
0.02 ÷ 100 = 0.0002 = 0.2mA
ベースに流れる電流を抑えるための抵抗値を求める計算式
Vbe(V) ÷ IB(A) = ベース前に置く抵抗値(Ω)
今回の場合、
1 ÷ 0.0002 = 5000 = 5kΩ
#使用部品
#回路図
回路を作成する前に、トランジスタのピン配列を確認します。トランジスタの平たい面を上にしてみましょう。
今回使用する2SC3198Yは図のようなピン配列でした。(※要仕様書確認)
回路図はこのようになっています。
5Vを受けているのがコレクタ、電気信号を受け取っているのがベース、LEDに出力しているのがエミッタです。
#プログラム
Lチカのときと同様のプログラムです。トランジスタがスイッチの代わりとなり、LEDがチカチカします。
#include "project.h"
int main(void)
{
CyGlobalIntEnable;
for(;;)
{
LED_Write(1);
CyDelay(500);
LED_Write(0);
CyDelay(500);
}
}