データサイエンティストを目指す人のために。
pyenv:様々なバージョンのPythonを管理するツール。導入することで,Python v2系とv3系など,複数のバージョンの切り替えが容易になる。
Anaconda: Python本体に加え,科学計算やデータ分析などに使えるライブラリがセットで入っているパッケージ。
Anaconda is a free collection of powerful packages for Python that enables large-scale data management, analysis, and visualization for Business Intelligence, Scientific Analysis, Engineering, Machine Learning, and more.
###環境
Linux (Ubuntu, CentOS等)
※gitはインストールされている前提で進めています。現代の標準的な環境ではインストール済/入ってないような環境を扱っている方々はご自身でインストール可能かと思いますので..
###メモ
コマンドはターミナル上にそのまま入力。「\$」以降がそれぞれ一つのコマンドとなってます。「\$」マークは入力不要です。
###1.pyenvのインストール
pyenv installerを使うことで一瞬でインストールが行えます。
pyenvも標準的なプラグインも同時にインストールを行います。
$ curl -L https://github.com/pyenv/pyenv-installer/raw/master/bin/pyenv-installer | bash
コマンドを実行すると下部に以下のような表示が出ると思います。
WARNING: seems you still have not added 'pyenv' to the load path.
# Load pyenv automatically by adding
# the following to ~/.bashrc:
export PATH="/home/user_name/.pyenv/bin:$PATH"
eval "$(pyenv init -)"
eval "$(pyenv virtualenv-init -)"
(user_name部分は人によって変わります)
.bashrc (bashの設定ファイル)に書き込んでほしいとあるので,書き込みます。
$ echo 'export PATH="~/.pyenv/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
$ echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bashrc
$ echo 'eval "$(pyenv virtualenv-init -)"' >> ~/.bashrc
/home/user_nameはユーザーのホームディレクトリを表しているので,'~'に置き換えてしまいました (同じ意味です)。
~/.bashrc
の箇所は最初の出力文(# the following to ~/.bashrc:
)に合わせて変更を行ってください。
例えばbashではなくzshを使ってる人は~/.zshrc
と出るかと思います。
シェルを再起動します。
$ exec $SHELL -l
pyenvをアップデートします。
$ pyenv update
###2.Python (Anaconda) のインストール
pyenvでインストール可能なPython確認
anacondaの最新バージョンを確認します。
pyenvでインストール可能なバージョン一覧を表示します。
$ pyenv install -l
※pyenvはかなり色んなものをインストールできるので,anacondaだけみたいという場合は,
$ pyenv install -l | grep anaconda
とします。
####Python version 3系を使いたい方
$ pyenv install anaconda3-4.0.0
$ pyenv global anaconda3-4.0.0
####Python version 2系を使いたい方
$ pyenv install anaconda-4.0.0
$ pyenv global anaconda-4.0.0
###3.確認
$ python --version
Python 3.5.1 :: Anaconda 4.0.0 (x86_64)
のように出れば導入成功です。(v.3系の場合)
###4. Pythonバージョンの切り替えについて (pyenvの使い方)
$ pyenv versions
でpyenvでインストールしたpythonのバージョンが確認できます。
$ pyenv global anaconda3-4.0.0
のようにしてpython 3 (この場合はanaconda3-4.0.0)を使うように指定できます。
他のバージョンへの切り替えも同様に行えます。
また,新しいAnacondaやPythonバージョンのインストールは,
$ pyenv install -l
でインストール可能なpythonバージョン一覧を表示し,
$ pyenv install ふぇぇ
で指定したバージョンをインストールできます。
※本来ならばAnacondaはバージョン管理機能も持っているため,複数のAnacondaを入れる必要は必ずしもありません。私はpythonのバージョン管理はpyenvのみで行うようにしているため,複数のAnacondaを入れています。
また,Anacondaを直にインストールすると他のプログラムと競合する可能性があるため,pyenv経由で入れています。
(うまくPATHの設定を行えば大きな問題は起こらないとも聞いてます)
何かご不明な点,誤り等ございましたらコメントお願いします。