AWS LambdaでS3イベントを処理する時の例の処理は何をしているのか

概要

AWS LambdaでS3イベントを処理する時に、イベントデータからオブジェクト名を取り出す時の処理を解説しました。

例の処理

S3イベントをトリガーに実行する Lambda Function で、イベントデータからオブジェクトのキーを取得する時のこの処理、

const key = decodeURIComponent(event.Records[0].s3.object.key.replace(/\+/g, ' '));

これは何をしてるんでしょう。

試してみる

こんな感じで処理の途中経過をログに出力するようにして、いくつかファイルをバケットに入れてみます。

console.log('original = ' + event.Records[0].s3.object.key);
console.log('replaced = ' + event.Records[0].s3.object.key.replace(/\+/g, ' '));
console.log('decoded = ' + decodeURIComponent(event.Records[0].s3.object.key.replace(/\+/g, ' ')));

結果

その1

original = readme.txt
replaced = readme.txt
decoded = readme.txt

その2

original = %E3%81%93%E3%81%93%E3%81%AB%E2%86%92+%E2%86%90%E7%A9%BA%E7%99%BD.txt
replaced = %E3%81%93%E3%81%93%E3%81%AB%E2%86%92 %E2%86%90%E7%A9%BA%E7%99%BD.txt
decoded = ここに→ ←空白.txt

まとめ

ということで、

• replace(/\+/g, ' ') は「+」に変換されていた空白を元に戻す処理
• decodeURIComponent() はURLエンコードされていたマルチバイト文字のファイル名をデコードする処理

でした。