不動産48社のJSON-LD実装を調査してわかった「AIに読まれるサイト」の条件
はじめに
ChatGPT・Perplexityなどの生成AIが「おすすめの不動産会社を教えて」という質問に答えるとき、どの情報を参照しているかご存じですか?
検索順位ではありません。**WebサイトのHTML構造、特にJSON-LD(構造化データ)**です。
先日、不動産業界48社のWebサイトを対象にAI可視性スコア(100点満点)を計測したところ、予想外の結果が出ました。
- 🥇 アイダ設計:65点
- 🔴 SUUMO:18点
月間数千万PVを誇るSUUMOが、ハウスメーカーの約3分の1のスコア。この差を生んでいるのは純粋にJSON-LDの実装差です。
本記事では、その調査データをもとに「AIに読まれるサイトを作る構造化データの実装方法」を解説します。
AI可視性スコアとは
4軸・100点満点で算出します。
基本メタ情報(30点)
- noindex未設定(クロール可能)
- meta description あり
- canonical URL 設定済み
- OGP(og:title, og:description, og:image)設定済み
JSON-LD有無(20点)
-
<script type="application/ld+json">の実装有無
スキーマ型(30点)
- Organization / LocalBusiness / RealEstateAgent など適切な型の使用
フィールド充実度(20点)
- name, address, description, url, telephone, openingHours など記述量
調査結果:何が差を生んでいるか
JSON-LD設置率は48社中わずか29%
不動産業界48社中、JSON-LDを実装していたのは**14社(29%)**のみ。
実装している会社とスコア:
🟢 アイダ設計 65点(Organization)
🟢 三井のリハウス 63点(Organization)
🟢 明和地所 61点(Organization)
🟢 三菱地所レジデンス 59点(Organization・WebSite)
🟢 レオパレス21 57点(Organization)
🟢 ミニミニ 56点(WebSite)
🟡 LIFULL HOME'S 54点(WebSite)
🟡 東建コーポレーション 54点(WebSite)
🟡 ハウスコム 50点
🟡 ピタットハウス 50点(FAQPage)
🟡 東急リバブル 50点(BreadcrumbList)
🟡 住友不動産販売 49点(WebSite)
🟡 ポラスグループ 47点(WebSite他)
🔴 SUUMO 18点(未実装)
アイダ設計65点の実装内容
アイダ設計のトップページには以下のJSON-LDが実装されています。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "アイダ設計",
"url": "https://www.aidagroup.co.jp",
"description": "新築一戸建て・注文住宅のハウスメーカー...",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"addressLocality": "さいたま市",
"addressRegion": "埼玉県",
"addressCountry": "JP"
},
"telephone": "0120-...",
"areaServed": "JP"
}
フィールド充実度スコアが20点中10点。会社名・所在地・電話番号・事業内容が構造化されています。
SUUMOが18点の理由
SUUMOのトップページにはJSON-LDが一切実装されていません。
Googleがインデックスするときはテキストと内部リンクを参照するため、SEOには強い。しかし生成AIがサイトを「理解」するとき、JSON-LDがないと機械的に読み取れる手がかりが存在しない状態になります。
不動産サイトに推奨されるスキーマ型
Schema.orgには不動産専用のスキーマ型が存在しますが、今回調査した48社で実装していたサイトはゼロでした。
RealEstateAgent(不動産会社向け)
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "RealEstateAgent",
"name": "○○不動産",
"url": "https://example.co.jp",
"description": "東京都内の賃貸・売買物件を取り扱う不動産会社",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "渋谷区○○1-2-3",
"addressLocality": "渋谷区",
"addressRegion": "東京都",
"postalCode": "150-0001",
"addressCountry": "JP"
},
"telephone": "03-0000-0000",
"openingHoursSpecification": [
{
"@type": "OpeningHoursSpecification",
"dayOfWeek": ["Monday","Tuesday","Wednesday","Thursday","Friday"],
"opens": "09:00",
"closes": "18:00"
}
],
"areaServed": {
"@type": "City",
"name": "東京都"
}
}
ApartmentComplex(賃貸物件ページ向け)
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "ApartmentComplex",
"name": "○○マンション",
"description": "渋谷駅徒歩5分、1LDK〜3LDK",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "渋谷区○○",
"addressRegion": "東京都"
},
"numberOfRooms": "24",
"petsAllowed": false
}
実装チェックリスト
不動産サイトのAI可視性を高めるための最小実装セットです。
トップページ(必須)
-
OrganizationまたはRealEstateAgentスキーマ -
name(会社名) -
url(公式URL) -
description(事業内容100文字以上) -
address(所在地) -
telephone(電話番号)
トップページ(推奨)
-
openingHoursSpecification(営業時間) -
areaServed(対応エリア) -
logo(ロゴ画像URL) -
sameAs(SNS・外部サービスのURL配列)
物件詳細ページ
-
ApartmentComplexまたはHouseスキーマ -
numberOfRooms(部屋数) -
floorSize(面積) -
Offerによる価格情報
まとめ
- 不動産業界でJSON-LDを実装しているのは29%のみ
- 実装するだけで上位29%に入れる
- 不動産専用スキーマ(RealEstateAgent・ApartmentComplex)の実装はゼロ → 先行者優位が取れる状態
- SUUMOのような大手ポータルでも未実装なのがAI時代の現実
生成AI経由の流入が本格化する前に、JSON-LDを実装しておくことをおすすめします。
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