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フルスタックエンジニアがClaude Code使ったら、エンジニア採用を見送った話

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Last updated at Posted at 2026-02-17

はじめに

普段はフルスタックエンジニアとして、フロントからインフラまで一人で面倒を見ています。

ある日、上司から「そろそろチーム増員しないか?予算は確保できるよ」と言われました。正直、ずっと人手が欲しかったんです。設計もコーディングもレビューもテストも全部一人。まあまあしんどい日々でした。

そこで採用活動を始めようとした、まさにそのタイミングで Claude Code を本格的に使い始めました。

結論から言います。


採用、見送りました。


なんでそうなったのか、正直に書いていきます。


Claude Codeとは(5秒で説明します)

Claude Codeは、Anthropic社が作ったAIコーディングアシスタントです。ターミナル上で動作して、コードの読解・記述・修正・テストまで一通りこなしてくれます。

ChatGPTにコードを貼り付けてお願いするのとは根本的に違います。プロジェクト全体を理解した上で、自分でファイルを編集してくれる。ずっとペアプロ相手が隣にいる感覚です。


実際にやった3つのこと

1. 新機能の実装を丸ごと任せてみた

社内ツールに「CSVエクスポート機能」を追加する必要がありました。普通にやったら半日〜1日はかかる作業です。

Claude Codeに「このテーブルのデータをCSVでダウンロードできるようにして」と頼んだところ、APIエンドポイントの作成からフロントのボタン配置まで、40分で動くものが出てきました

しかもテストコード付きです。自分より丁寧で、ちょっと悔しかったですね。

2. バグ修正を投げてみた

本番環境で「特定の条件でデータが消える」という厄介なバグが発生しました。ログを読んで原因を特定するだけでも、普通は数時間かかります。

Claude Codeにエラーログとコードベースを渡したら、15分で原因を特定して修正パッチまで出してきました

原因は非同期処理の競合で、正直、自分が見落としていた箇所でした。「お前の方が優秀やん」と思わず声に出ました。

3. 技術選定の壁打ち相手にした

「この規模のサービスならDBはPostgreSQLとMongoDBのどちらが適切か?」という相談を投げてみました。

プロジェクトの要件を踏まえた上で、トレードオフを整理してくれました。新しく入るジュニアエンジニアより、よっぽど頼りになる壁打ち相手でしたね。


採用コストと比較してみた

ここが一番生々しい話です。

項目 エンジニア採用 Claude Code
月額コスト 60〜80万(給与+社保+福利厚生) 約3,000円(Pro)〜30,000円程度
立ち上がり期間 1〜3ヶ月(オンボーディング) 0日(CLAUDE.mdにプロジェクト情報を書くだけ)
稼働時間 8時間/日 24時間対応
採用リスク ミスマッチの可能性あり なし
コードレビュー 相互レビューが必要 自分のレビューだけでOK

冷静に数字だけ見ると、 「まだ一人でいけるな」 という判断になってしまいました。


最新機能がさらに強い

2026年に入ってから、Claude Codeの進化がえげつないんです。特にこの3つはゲームチェンジャーでした。

Hooks — 自動化の仕組み

Claude Codeには「Hooks」という仕組みがあります。例えば git commit の前に自動でコード品質チェックを走らせたり、セッション開始時にプロジェクトのルールを読み込ませたりできます。

今までは「lint回してからコミットしてね」と人に言わないといけなかったことが、仕組みとして勝手にやってくれる。人に頼むより確実です。

Sub-Agents — 専門家を作る

Sub-Agentsを使うと、Claude Codeに「専門家」を作れます。Markdownファイルに役割と権限を書くだけで、フロントエンド担当、API担当、テスト担当といった専門エージェントが生まれます。

使えるツールや権限を個別に制限できるのもポイントです。「DBは読み取りだけ」「このディレクトリだけ編集OK」といった安全設計ができるので、本番環境に近いところでも安心して使えます。

Agent Teams — これが本命です

2026年に入ってから追加された Agent Teams が、正直一番インパクトがありました。

CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS=1

この環境変数をセットするだけで使える機能なんですが、複数のAIエージェントが同時並行で協力して開発してくれます

Sub-Agentsが「一人ずつ順番に仕事する」のに対して、Agent Teamsは「チームとして同時に動く」。フロントの実装をしている間に、別のエージェントがAPIを作り、さらに別のエージェントがテストを書いている——そんなことが起きます。

実際に社内ダッシュボードの改修で3画面分の変更が必要だったとき、Agent Teamsに投げたら3つのエージェントがそれぞれの画面を同時に修正して、最後に整合性チェックまでやってくれました。人間3人のチーム体制と同じ構図が、ターミナル1つで実現してしまった。

この体験をした瞬間、「エンジニア1人を採用する」という発想自体が古く感じました。AIチームを組める時代に、なんで人間1人を増やす話をしてるんやろ、と。


正直に言います。Claude Codeの限界

ここまで読むと「エンジニアいらんやん」と思うかもしれませんが、限界もちゃんと書きます。

1. 最終判断は人間がやるしかない
Claude Codeが出してきたコードをそのまま本番に入れるのは危険です。レビューする「目」は絶対に必要で、つまりレビューできるレベルのエンジニアが最低1人は必要です。

2. ドメイン知識はまだ弱い
「うちの会社のこの業務フロー、なんでこうなってるの?」という背景込みの判断は苦手です。コードは書けても「なぜこう設計すべきか」のwhy部分は人間の仕事です。

3. コミュニケーション相手にはならない
お客さんとの打ち合わせや、チーム内の合意形成はAIにはできません。仕事はコードだけではないですからね。


結論:「採用しない」のではなく「採用の基準が変わった」

誤解しないでほしいのですが、「人がいらない」という話ではありません

Claude Codeを使うことで、「単純にコードを書ける人」を増やす必要がなくなりました。その代わりに必要なのは

  • 設計思想を持っている人
  • ドメイン知識が深い人
  • AIの出力をレビューできる人

つまり採用基準が「コードが書ける人」から「AIと一緒に良いプロダクトを作れる人」に変わったということです。

今回は「月額3,000円のAIがいるのに、月80万で"コードを書くだけの人"を雇う理由がなくなった」という、ある意味残酷な話だったかもしれません。

でもこれ、たぶん多くの現場でもう起き始めていることだと思います。


おわりに

Claude Codeは「エンジニアを置き換える」ツールではありません。「エンジニアの定義を変える」ツールです。

これから磨くべきは、コードを書くスピードではなく、「何を作るべきか」を考える力「AIが出したものを正しく判断する力」 だと思っています。

次の記事では、実際にClaude Codeをどうセットアップして日常業務に組み込んでいるか、具体的な使い方を書いていく予定です。

ほな、また次の記事で。


この記事で紹介したClaude Codeの機能は2026年2月時点のものです。最新情報は公式ドキュメントを確認してください。

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