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ハッカソンは開催者のお気持ちを汲み取ることが何よりも大切だという経験談

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はじめに

こんにちは。
社会性を気にせずただ作りたいものを作っている者です。
(もちろん気にするときもあります)

もうこのWeekend Engineer Advent Calendar 2019に投稿するのもこれで3日目となります。
週1で自分で作ったものをQiitaで投稿しているわけですね。どんどん内容が雑になってるような気がする
もう少し評価されたいものです。

さて今回作ったものは、「スパルタルーム」です。
これは、12月頭にあったKDDIさんの学生向けハッカソン KDGHACKSにてチームで開発したものになります。

対象者

  • IoTネタを探している人
  • 最近のハッカソンに対して悶々とした気持ちがある人
  • タイトルに対し面白そうだなあと感じた人

何を作ったか

スライド4.png
スパルタルームは、こんな風にスマホやPCから家電を操作することができるプロダクトです。
ただし、家電を操作しようとすると、プログラミングや数学や英語の問題が表示されます。
それらの問題を解くことで、ようやく操作が赤外線リモコンに送られ、家電が動くわけです。  

これで、電気をつけるとき、エアコンをつけるとき、TVをつけるときなど、日常的な生活を行うためには強制的に勉強をさせられる超ストイックな部屋が完成するわけです。

スライド6.png
スライド5.png

動機

「最強のエンジニアになりたい!」
そのためには、毎日プログラミング問題を解いて、毎日英語の勉強をして、あとは多分数学の勉強もすれば良さそう!!
でも、そんなの自分だけじゃ続けられない。。怠けちゃう。。。どうしよう。。。
そういった悩みをもつ全てのエンジニアの課題を解決するために本プロダクトのアイデアを思いつきました。  

もちろん本番のハッカソンでは、他にもアイデアが出たのですが、1番(エンジニアとして)身近に感じている課題であり、アイデアとしてユニークなのではないか、という理由からこれが選ばれました。

加えて、何より過去の優勝者の方の作品がかなり独創性重視のものだったので、**きっとこのハッカソンは数ある評価軸の中でも独創性の重みが高いんだろう!**という仮説がありました。

技術的な説明

slide7.png
アプリはFlaskでできており、Herokuにデプロイされています。
アプリ内では、操作した家電に合わせて、それぞれ問題の種類が設定されており、毎回外部からランダムに問題を表示するようにしています。(現段階では決まった問題しか表示されません)
それを解くことで、専用の赤外線リモコンに通信が送られ、実際に家電が動くわけです。

なぜ評価されなかったのか

結論から言うと、入賞できませんでした。 
以下、今後ハッカソンに出る人に向けて自分の考察を載せます。

評価軸は満たしていた(はず)

本ハッカソンの評価軸は以下の通りでした。

  • アイデアに独創性、夢があること
  • 情熱を持って取り組めたか
  • 持ち前の技術力を発揮できたか
  • 生活が便利になるか、豊かになるか
  • 会場の参加者に共感が得られたか
  • 動くデモがあること

これらを総合的に評価するとのことでした。
**本プロダクトでいうと、「生活が便利になるか、豊かになるか」という点を除けばかなり相対的に見ても高評価のように思えました。 **

開催者のお気持ちを汲み取れなかった

実は本ハッカソンは**「IoTでワクワクする空間をデザインしよう」**というテーマだったのですが、本プロダクトでIoTっぽいことといえば、赤外線センサーへの通信のみでした。
1位のチームや他のどの入賞チームを見ても、みんなセンサーっぽいものを使用していました。
正直それ、PCの内臓カメラでよくね?実用的に考えてそこセンサーいらなくね?という場面でも、〇〇センサーみたいなものを出来るだけ使っている印象でした。

個人的な感想ですが、実用性や独創性といった評価軸よりも、開催者の気持ちにどれだけ寄せられているかをもっと重視すればよかったように思えます

今回のハッカソンでいうと、開催者はKDDI社をはじめセンサー系の製品を売っている会社様ばかりでした。
彼らがわざわざ休日を潰し、スポンサー費用等でお金をかけ、(プロに比べればそんなに技術力もない)学生を集めて、実質開発期間が1日もないイベントを開催している、という状況から、はなから実用的なものは求めていないと言う点や、会社の製品を出来るだけ実際に使ってもらいたいというお気持ちを察することが重要だったようです。

(今回のハッカソンにかかわらず、休日で行われるような短いハッカソンにおいて実用性はほとんど期待されていないように感じます)

社会性という虚像

加えて、「社会性」という言葉が審査員フィードバックコメントの中で何度か出てきました。 
評価軸に直接そのような項目はなかったのですが、社会性が入賞に影響を与えたようです。

終わりに

ハッカソンは新しい仲間に出会えたり、普段1人では絶対に作らないようなくだらないプロダクトをつくる機会として個人的にとても好きです。

しかし、一方で、最近はただ面白いものを作ったりするよりも、開催企業の気持ちに寄せたり、社会性のありそうなものばかりが評価されているように感じます。

至極当たり前のようにも感じますが、この形式のハッカソンでは平日の仕事や研究となんら変わらないし、(社会性やマーケットサイズから逆算的に形式的にアイデアを組み立て、賞をとったら結局何も実行しない)ビジコンとなんら変わらないようなものにも感じています。

もっと、ただ自分の作りたいものを作り、面白いかどうかという軸だけでオーディエンスが優勝者を決めるハッカソンが増えたら個人的に嬉しいなとも感じています。

ので、自分で開催してみることにしました!こちらにコンパスのページをとりあえず作りました!まだ日程以外全然詳細は決まっていないですが、少しでも興味のある方いれば参加予定だけしておいてもらえると、詳細決まり次第連絡できますので、どうかよろしくお願いいたします!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
Twitterで個人開発したもの発信しているので、興味がある方フォローや連絡ください!

では。

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