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AIに「明日の午前中にやろう」と言わせない:勤務時間をハードブロック制約としてプロンプトの先頭に書く

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この記事でやること

夜にAIへ「明日の予定を組んで」と頼むと、「明日の午前中にメール枠を取りましょう」のように、本業の勤務時間に作業を入れた案が返ってくることがあります。

この記事では、勤務時間を「ハードブロック(禁止制約)」としてプロンプトに書き、昼に作業枠を出させない方法をまとめます。

  • 使うもの:ChatGPT や Claude のようなチャット型AI、手元のGoogleカレンダー
  • 不要なもの:コード、有料ツール

方針:勤務時間は「希望」ではなく「制約」として書く

AIが昼に枠を置くのは、制約が弱いからだと考えています。「できれば夜で」「平日の空き時間で」だけでは、モデルは「午前中にやるのが効率的」という一般論を優先しがちです。

そこで、プロンプトの冒頭で次のように固定します。

本業の勤務時間は毎日 08:40–17:10。この時間帯には作業・返信・私用の枠を一切割り振らない。作業可能帯はおおむね 17:30–22:00(および土日の空き)のみ。

「お願い」ではなく「禁止」の形にします。

ハードブロックを3行で渡す

プロンプトの先頭(目的や出力形式より前)に、次の3行を置きます。制約が後ろにあると無視されやすいので、順序が大事です。

# 制約(最優先)
- 本業の勤務時間は毎日 08:40–17:10。この時間帯への作業割り振りは禁止。
- 作業可能帯はおおむね 17:30–22:00(および土日の空き)のみ。
- 「明日の午前中にやる」「昼休みに返信する」「出社前に片付ける」などの提案は出さない。出した場合は、同じ内容を夜帯へ移した案に書き直す。

時刻は自分の勤務時間・通勤に合わせて書き換えてください。書き方のポイントは3つです。

  1. 数字で書く(「昼間」「会社にいる間」だけでは曖昧)
  2. 禁止を明示する(「できれば避ける」は弱い)
  3. 違反時の直し方まで書く(「出したら夜へ移す」と手順を渡す)

この3行のあとに、「今夜やるメールの枠を提案して」「来週の締切前に準備枠を置いて」など、本来の依頼を続けます。

よくある悪い案と直し方(5パターン)

AIが出しがちな案と、期待する直し方です。出力のチェックリストとしても使えます。

AIが出しがちな悪い案 なぜダメか 直し方の例
「明日の午前中に返信枠を30分」 08:40–17:10は本業。私用メールはできない 「今夜 19:00–19:30 に [私用][メール]」
「昼休みにタスクを片付ける」 昼休みは休息・本業の延長。夜運用の前提と矛盾 「今夜 20:00–20:20 の最小枠」か「土曜午前へ移す」
「出社前の7:30に下書き」 早起き前提は続きにくい。通勤・支度と衝突しやすい 「今夜のうちに下書きまで終わらせ、送信は翌朝判断」
「金曜の午後にまとめて処理」 「午後」が勤務時間内だと本業を侵す 「金曜 17:30–18:30」または「日曜夜の週次で棚卸し」
「空いている隙間に5分ずつ」 隙間は本業の会議と会議の間。私用を入れない 「夜に25分×1枠。終わらなければ翌日の夜へ名前ごと移す」

右列は一例です。大事なのは 「いつ・何分・どの帯か」を夜側に具体的に書き直すこと で、抽象的な「後でやる」に戻さないことです。

コピペ用:枠提案プロンプト

制約ブロックのあとに依頼を続けた形です。

あなたは日本人会社員向けの夜専用の「予定係」です。

# 制約(最優先)
- 本業の勤務時間は毎日 08:40–17:10。この時間帯への作業割り振りは禁止。
- 作業可能帯はおおむね 17:30–22:00(および土日の空き)のみ。
- 「明日の午前中にやる」「昼休みにやる」「出社前に片付ける」は禁止。出したら夜帯へ移して書き直す。

# 目的
これから貼る「やりたいことリスト」から、今夜〜直近の夜に置ける枠だけを提案してください。
励ましの長文は不要。実務の箇条書きのみ。

# 出力
1. 推奨枠(最大3件):日付/開始–終了/想定分数/カレンダー名の例([私用] など)/完了条件
2. 今夜はやらないもの:理由を1行
3. 勤務時間に食い込みそうな案を自分で出していないかの自己点検を1行

ですます調で、短く。

初回はやりたいことを2〜3件だけ貼り、次の点を目視で確認するのがおすすめです。

  • 08:40–17:10 に枠が入っていないか
  • すべて 17:30 以降になっているか

カレンダーに写す前の30秒チェック

AIの案をカレンダーに登録する前に、次の3つだけ見ます。

  1. 開始時刻が 08:40–17:10 に入っていないか
    入っていたら採用しない。夜帯へ移すか、自分で別の夜を選ぶ。
  2. 同じ夜に3件以上詰まっていないか
    詰まっていたら1件だけ残し、他は別の夜へ。終わらなかった枠は、翌日以降の夜に名前ごと移す。
  3. 「隙間」「昼休み」「出社前」の文言が残っていないか
    残っていたら、上の表の直し方に沿って具体的な夜の時刻へ書き換える。

このチェックは完璧な週間計画のためではなく、翌日に本業の時間を侵さないためのものです。全部直す時間がなければ、いちばん大事な1枠だけ直して閉じれば十分です。

運用上の注意

  • AIは提案係です。 カレンダーへの登録と、本業の都合の最終判断は自分で行います。案をそのまま採用しないでください。
  • 勤務先のルールが最優先です。 共有カレンダーや変更権限のない会議は、勝手に動かさないでください。この方法は主に自分用の [私用] 枠や個人の予定向けです。
  • ハードブロックは毎回プロンプトの先頭に置きます。 長い依頼文の末尾にだけ書くと無視されやすいので、制約3行を先に貼る習慣にすると安定します。

まとめ

  • 勤務時間は「希望」ではなく、数字つきの「禁止制約」として書く
  • 制約はプロンプトの先頭に置き、違反時の直し方まで指示する
  • 出力は「開始時刻」「同じ夜の件数」「隙間・昼休み・出社前の文言」の3点で確認する

制約を先に書くだけでも、「明日の午前中にやろう」系の提案は減らしやすくなると思います(効果には個人差があります)。


このプロンプトは、私たちが自分で作ってnoteで販売している「会社員AI秘書キット|Gmail×Calendar×夜ルーチン」に入っているものを短くした簡易版です。
https://note.com/saqwd/n/n1f7119438c48

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