こんにちは。QAエンジニアをしている @afracs です。
本内容は、私がQAとして関わっている会社での「Autifyの使い方の違い」を整理していく記事となります。
それぞれの会社の使い方の違いと本業の会社での情報は本記事にて、副業先の情報は別の記事 Autifyの使い方や目的を整理してみた にしている関係上、先に公開しているこちらの記事と一緒に読んでいただくとより違いが判るかと思います。
###本業先での使い方
まずは本業先でのAutifyの使い方を整理していきます。
####Autifyを使う人・目的
QAチームのリグレッションテストで使うという目的で導入しました。
本業先では複数プロダクトを提供しているため、その検証範囲も膨大となります。
そのため、チームメンバーのリソースをリグレッションよりも機能追加テスト等にエネルギーを割きたい!という目的で使っています。
####Autifyがあるメリット
使う目的にも通じますが、やはりAutifyがあることで、メインで手が入っている機能のテストにエネルギーをかけられるということが一番のメリットです。
また、影響範囲として漏れていた部分をカバーできたり、プロダクトの保守テスト的な部分の安心感があります。
それの内容を確認した時のやり取り(チーム内ではラフな会話しつつ、バグチケット起票へ)↓
こんな感じで注力している部分以外のバグを見つけたりしています。
###課題感
ただ、やはり人間は欲深い生き物ということで・・・
使い始めると「あれもやりたい」「これもやりたい」とやりたいことはどんどん出てくるんですよね。。。
で、やりたいことを詰め込んでしまった結果、運用が大変になるという(あるあるかなとww)
現状の課題感を列挙すると、、、
- シナリオが多いためメンテコストがかかる
- リグレッションテスト用として作成しているので、シナリオパターンが増えていく
- 見た目が大幅に変わるとメンテするものが増えるというデメリット
- 週次で回していないシナリオの場合、動かしたときにうまくテストできないことがある
- 棚卸作業が必要となる
この課題を解決するために、今は試行錯誤している感じです。。。
例えば
- 週次実行の確認:NGだった場合
- チームメンバーでローテーションして結果確認
- バグの場合:社内へ連携
- シナリオがまずかった場合:修正メンテする
- 週次実行以外は定期的に棚卸しして必要ものだけ残すようにする
- 似たようなシナリオが複数あった・・・
- お試しで作ったシナリオ(不要なもの)がそのまま残っていることもある・・・
###将来的にやりたいこと
今は上記の課題を解決することに注力して、地道な活動をしているところです。
ですが、今後はチームメンバーのスキル底上げも視野に入れて、「品質とは?」「テストとは?」ということもディスカッションできるようにしていきたいという野望もあったりします(できるできないは置いといてくださいw)
- 手動と自動の違いとは?
- 自動化するにはどう考えればいい?
- 手動テストシナリオ→そのまま自動テストとして書く===>これはNG
- 自動にしたい所
- 手動の方が良い所
といった話を特定のメンバーだけでなく、チーム全体でできるようにしたいのが夢ですねぇ~
そのきっかけとしてAutifyを使って色々やっていきたいとか考えています。
Seleniumとか使って頑張るだとめんどくさがられ敬遠されがちですしね。。。
###両社の違い
最後に両社の違いをざっとまとめるとこんな感じです。
本業先 | 副業先 | |
---|---|---|
使う目的 | リグレッションテスト 予期しない機能破壊がないかどうかの確認=安全確認のため |
リリース前確認テスト 基本機能の正常性確認のため |
テストのために使う人 | QAエンジニア | 開発エンジニア |
シナリオメンテする人 | QAエンジニア | (メイン) QAエンジニア (サブ)開発メンバー |
シナリオ数 | 多い | 少ない |
実行環境 | 複数ブラウザ環境で同一シナリオを実行 | Webブラウザ1つ、Mobileブラウザ1つで実行 |
実行頻度 | 週次での定期実行 | 週次での定期実行 リリース前確認のための実行 |
こうして見比べてみると、それぞれの会社の組織体制や考え方によって使い方・人・目的が違うことが良くわかりますね。
ただ、通底してあるのは両社とも「品質を高く保ちたい」という思いは一緒なので、その方法論が違うだけという見方もできそうですね。
以上、複数会社でAutifyを使っているので、それぞれの使い方や目的を比べてみた でした。
まだまだAutifyを使い倒せてない感もありますが、これからも違いや共通項を見つけて、両社にフィードバックしてもっと使い倒していきたいと思います!
ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました!
良ければ先に公開している記事も読んでいただけると幸いです。