はじめに
こんにちは、高専の電子情報工学科に通っている学生です。
いきなりですが、僕はタスク管理が絶望的に苦手です。
レポート、実験の予習、試験勉強……。高専生活は「やるべきこと」の連続です。
「これじゃダメだ」と思ってToDoリストアプリを入れても、ただの「文字の羅列」にしか見えず、全くやる気が起きない。そして期限ギリギリになって絶望する。このループを繰り返していました。
ふとクラスメートを見渡してみると、同じように課題に追われて苦しんでいる人が多いことに気づきました。そこで僕は思いました。
「もし、この退屈なタスク消化が、SF映画やRPGゲームのような『ミッション』だったら、みんな喜んでやるんじゃないか?」
そう考え、自分と友人がゲーム感覚で課題をこなせるように、生活をゲーム化(ゲーミフィケーション)するタスク管理Webアプリのプロトタイプを開発しました。
今回は、コードを一切書かずに「Google AI Studio」という最強の相棒を使って爆速で開発した話をします。
作ったもの:ミッション管理端末「SYNC(仮)」
今回開発したのは、ただのToDoリストではありません。
「自分をパイロット(オペレーター)に見立て、日々の雑務を『ミッション』として遂行する」 ためのコックピット型Webアプリです。

コンセプト:日常をSFにする
テーマは 「SF・サイバーパンク」 です。
一般的な管理ツールの「白くて清潔感のあるデザイン」とは真逆を行く、黒背景にネオンカラーが光るコンソール画面を目指しました。
こだわりのポイント(UX)
コードの話は置いておいて、こだわったのは「使っていて気持ちいいかどうか」です。
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世界観への没入感
アプリを開くと、「SYSTEM ONLINE」「NEURAL_GRID: CALIBRATED」といったログが流れ、まるで巨大ロボットや宇宙船のOSが起動したかのような演出が入ります。「よし、やるぞ」というスイッチを入れるための儀式です。 -
タスク = ターゲット
タスクは単なるリスト項目ではなく、撃破すべき「ターゲット」として表示されます。完了ボタンを押す行為は、事務的なチェックではなく「ミッションコンプリート」の快感になるように設計しました。 -
視覚的なフィードバック
完了したタスクが消えるときのアニメーションや、画面全体のグリッド表示など、意味もなく触りたくなるインターフェースを意識しました。
開発手法:AIとの「ペアプログラミング」
実はこのアプリ、プロトタイプを作るにあたって、自分でコードはほとんど書いていません。
Google AI Studio をフル活用しました。
僕がやったことは、頭の中にある「こういう世界観がいい」「こういう動きをしてほしい」という抽象的なイメージを、ひたすらAIに言語化して伝えることだけです。
- 「アイアンマンのJ.A.R.V.I.S.みたいなUIにしたい」
- 「タスク完了時は、システムが承認するような演出がいい」
- 「クラスのみんながスマホで触れるようにしたい」
こうしてAIと壁打ちをしながら、出てきたものを修正し、ブラウザで動かし、また修正する。
「コードを書く」というよりは、「AIという優秀なエンジニアに指示を出して、一緒に作品を作り上げる」 感覚でした。
これまでは「作りたいけど技術が追いつかない」と諦めていたアイデアも、AI Studioを使えば 「アイデアさえあれば形にできる」 ことを実感しました。
今後の展望
現在はプロトタイプとしてWeb上で公開し、友人に触ってもらえる状態にしています。
「お、なんかカッコいいじゃん」「これならレポートやる気出るかも」と言ってもらえるのが一番のモチベーションです。
今後は以下の機能を実装し、より「ゲーム」に近づけていく予定です。
- スマホアプリ化(PWA/アプリストア公開): いつでもどこでもミッションを確認できるようにする。
- SE(効果音)の実装: 起動音や完了音をつけて、さらに没入感を高める。
- 経験値システムの導入: タスクをこなすとレベルアップするRPG要素の強化。
さいごに
「タスク管理ができないなら、管理したくなるようなUIを作ればいい」。
そんな単純な動機から始まったプロジェクトですが、自分の「好き」な世界観を詰め込んだツールなら、苦手な作業も少しだけ楽しくなりそうです。
もし、同じように「ToDoリストを見るだけで憂鬱になる」という人がいたら、ぜひ 「自分専用のコックピット」 を作ってみることをおすすめします。世界が変わりますよ。