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【Unity】Pico Neo 3/Pico 4 VRアプリ開発 (1) Pico SDK 2.3.0版

Last updated at Posted at 2022-09-24

はじめに

2023/9/22にPico 4が発表されました。
日本では10/7発売開始されています。

※2023/09/07追記
SDKのアップデートにより情報が古くなっていたので更新しました。

  • PICO4で開発者モードになる方法はこちらを参照してください。

  • パススルーアプリの作り方はこちら。

旧記事はこちら

開発イメージが分かりやすいよう、手順をステップごとに詳細に記載しています。

今回の開発環境

  • Unity 2022.3.8f1
  • PICO Unity Integration SDK v2.3.0

SDKをDownload & UnityにImportする

Unityは事前にAndroidプラットフォームにSwitchしておいてください。

image.png

  • 新Input Systemに切り替えて良いか確認されます。Yesで。
    image.png

  • さらに、ダイアログでPlatformをAndroid、OrientationをLandscape Leftにして良いか聞かれるのでApply & Close
    image.png

  • PackageManagerでPico XR Pluginがインポートされている事が確認できます。
    image.png

Unityプロジェクト設定

  • Project Settings > XR Plug-in Management > Android
    PICOにチェック
    image.png

  • Project Settings > Player設定

    • Company Name & Product Name
      • 作りたいアプリに従って入力してください
        image.png
    • Minimum API Level
      • API Level 29
    • Scripting Backend
      • IL2CPP
    • Target Architecture
      • ARM64
        image.png

カメラをVR対応する

  • このあたりはUnity XR Plugin標準の手順です。
    • Hierarchyで右クリック > XR > XR Origin(VR)

image.png

もともとあったMain Cameraは無効か削除に。

XR OriginのFloorにします。
image.png

ビルド

  • Pico Neo 3/Pico4 をPCにUSB接続してください。

    • Build And Runでビルドします。
      image.png
  • ビルド時にStart-time Entitlement Checkダイアログが出る場合、

    • 動作確認したいだけなら「Ignore, Don't reminde again」でOKです

動作確認

VRで動きました!
(コントローラーは表示されず、Rayは出ていますがトラッキングされていない状態)
image.png

コントローラーモデルを表示する

  • XR Interaction Toolkitを2.1.0-pre.1以上へUpgrade
    (※Unity2022.3の場合は2.4.1なので不要)
    image.png

  • サンプルのStarter Assets,XR Device Simulator, Tunneling Vignetteをインポートしてください。
    image.png

  • HierarchyのXR OriginにPXR_ManagerをAddComponent
    image.png

  • さらに、Input Action ManagerをAddComponent

    • Action Assetsの数を1に変更し、XRI Default Input Actionsを設定します。
      image.png
  • HierarchyのXR Origin > Camera Offset > LeftHand Controllerにコントローラーモデルを設定します。

    • XR Controller (Action-Based) のPresetボタンから、XRI Default Left Controllerを選択して設定。
      image.png
    • Model PrefabへPicoのコントローラーモデルのPrefabを設定。
    • コントローラーモデルは Packages > PicoXR Plugin > Assets > Resources > Prefabsの中にあります。
    • LeftHand Controller / RightHand Controllerにそれぞれ設定してください。
      image.png
  • コントローラーが表示されました。
    Pico Neo 3
    image.png

Pico 4
image.png

おわりに

Pico Neo 3/ Pico 4でシンプルなVRアプリをビルドして動かす所まで解説しました。
前回投稿した2.0.4から2.3.0にかけて手順が結構変わっており、積極的なアップデートが行われている印象を受けました。
新しく追加された機能についても調査していきたいと思います。

トラブルシューティング

  • PCとPicoをUSB接続してBuild & Runすると「No Android devices connected」と表示される
    image.png
    PCがPicoをAndroid端末として認識出来ていないので、以下を確認してください
  • 接続しているUSBケーブルがデータ通信可能なものである事
  • 開発者モードになっていて、USBデバッグが有効になっている事

宣伝

Psychic VR Labが開発運営しているXRプラットフォーム「STYLY」はマルチデバイス対応。Pico Neo 3&Pico 4 にも対応しています。
「ちょっとVRコンテンツを作りたいけど、アプリを作るのは手間がかかる」 なんて時にもご活用ください。
Pico 4のパススルーにも対応しています!

Picoストアで"STYLY"を検索すると見つかります。

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