したいこと
メールをCLI(ターミナル)で確認・整理する
メール送信については、この記事の対象外です
動作環境
導入方法
- 必要なソフトをインストール
- メールアカウントのパスワードをkeychainに登録
- neomuttの設定ファイルを作成
必要なソフトのインストール
homebrewでneomuttを入れてしまいましょう
brew install neomutt
メールアカウントのパスワードをkeychainに登録
パスワードを設定ファイルに平文で書くのは避けたいので、今回はkeychainに登録しておきます
# keychainへの登録コマンド
security add-generic-password -a アカウント名 -s パスワード名 -w パスワード
Gmailアカウントの注意点
Gmailアカウントの場合、パスワードはGoogleアカウントのパスワードではなく、アプリパスワードを使用します
アプリパスワードの作成手順は以下を参照してください
keychainに登録したパスワードを確認する場合は、以下のコマンドを使用します
今回は設定ファイルに以下コマンドを使用することで、パスワード参照できるようにします
# keychainの内容表示コマンド
security find-generic-password -a アカウント名 -s パスワード名 -w
neomuttの設定ファイルを作成
neomutt全体の設定ファイル
~/.config/neomutt/neomuttrc
ファイルを新規作成し、以下を記載します
# アカウント1の設定
source "~/.config/neomutt/account1"
folder-hook $folder 'source ~/.neomutt/account1'
今回はアカウントファイルへの参照しか記載していないですが、設定項目はたくさんあるので、リファレンスを参考に設定してみてください
アカウントを複数作成したい場合は、neomuttrc
を以下のように記載し、アカウント毎に「メールアカウント毎の設定ファイル」を作成すればOKです
# アカウント1の設定
source "~/.config/neomutt/account1"
folder-hook $folder 'source ~/.neomutt/account1'
# アカウント2の設定
source "~/.config/neomutt/account2"
folder-hook $folder 'source ~/.neomutt/account2'
メールアカウント毎の設定ファイル
~/.config/neomutt/account1
ファイルを新規作成し、以下を記載します
## 受信設定
set imap_user = "メールアドレス" # 今回はimapを使用
set imap_pass = "`security find-generic-password -a アカウント名 -s パスワード名 -w`"
set folder = "imaps://メールアドレス@サーバ名:ポートNo"
set spoolfile = "+INBOX"
mailboxes = "+INBOX"
set postponed = "+Drafts"
unset record
# 接続方法
set ssl_starttls = yes # 対象のメールサーバによっては設定不要
set ssl_force_tls = yes # 対象のメールサーバによっては設定不要
ちなみにですが、Gmailの場合は以下のように指定します
## 受信設定
set imap_user = "xxx@gmail.com"
set imap_pass = "`security find-generic-password -a アカウント名 -s パスワード名 -w`"
set folder = "imaps://xxx@gmail.com@imap.gmail.com:993"
set spoolfile = "+INBOX"
mailboxes = "+INBOX"
set postponed = "+Drafts"
unset record
# 接続方法
set ssl_starttls = yes
set ssl_force_tls = yes
neomutt起動
以下コマンドで起動できます
neomutt
最初はキャッシュがないため、起動に時間がかかるかもしれません
起動するとメールの一覧画面が表示されます
動作方法に迷った場合は?
を使用して、キーを確認すると良いと思います
最後に
CLIのみでメール確認できるようになり、メール整理がだいぶ早くなったように思います
今後はメール送信についてもCLIのみで完結できるように色々調べてみたいと思います
最後まで読んでいただきありがとうございました