最初に
最近、仕事で自分の意見が相手にうまく伝わらないことが多いと感じたため、以下の本を読んでみました。
読んだ内容を踏まえて自分なりの理解を記事としたいと思います。
(上記の本は例が随所にあり理解がしやすく、途中にトレーニングページがあり、自分のロジカルさがどれほどか確認しながら読み進めることができたので、読んでよかったです)
あくまでも、上記の本を読んだ上での自分の理解なので、考えが違う箇所や間違いがあればコメントいただけると幸いです。
ロジカルシンキングは様々な場面で必要とされる力ですが、今回はとある問題に対する結論を相手に伝えるようなケースを想定しています。
ただ、特定のケースに依存しないような表現を意識していますので、様々なケースに応用できればと思っています。
情報の全体図
この図が自分の中で一番イメージしやすかったため、最初に示します。
最終的には、この図のように情報がまとめられ、結論が示される形を目指します。
※図では階層は3段階になっていますが、ケースバイケースであり、階層は変動します。
ロジカルシンキングの流れ
ロジカルシンキングは、以下のような流れで考える必要があると思っています。
- 必要な情報の収集
- 問題の明確化
- 必要な情報の明確化
- 必要な情報の収集
- 結論の導出
- 横軸・縦軸で組み立てる
- 結論の決定
1. 必要な情報の収集
1-a. 問題の明確化
まず、問題に対してどのような情報を集める必要があるのかを確認するために理解を深めます。
その問題に対して、こちらがどんな結論を持っていかないといけないのか、元の目的は何かなど。
ポイント
- 問題が発生した元の目的は必ず明確にする。
例
例えば、「工数を出して、社員にQiita記事投稿してもらう価値はあるか」という問題に対して、目的が「社名を拡げる」と「社員の知識向上」では判断基準となる情報が変わります。
このように、目的によって重点が置かれるポイントが変わるため、目的は必ず明確にしておいた方が良いと考えます。
1-b. 必要な情報の明確化
ここで、結論を導くためにどんな情報が必要かを明確にします。
ポイント
- 問題に対して「MECE」でブレークダウンする。
例
例えば、先ほどの「工数を出して、社員にQiita記事投稿してもらう価値はあるか」に対して考えるとき、以下のように考えていくと良いと思います。
- 問題:工数を出して、社員にQiita記事投稿してもらう価値はあるか
- メリット
- 社内への影響
- 社外への影響
- デメリット
- 社内への影響
- 社外への影響
- メリット
もし、最初のブレークダウンがメリットだけだと、聞き手は「あれ、デメリットはないんだっけ?隠してる?」のような疑いの目を持ち始めてしまいます。
MECEで情報を羅列していくことで相手の納得感が得られるのは、経験からも明らかかと思います。
ただ、このMECEの切り口は複数通りあり、目的に沿った切り口を探す必要があるため、クリエイティブな作業だなと感じます。
1-c. 必要な情報の収集
ここでは、先ほどのフェーズで明確にした情報を実際に収集します。
ポイント
- 情報源は、事実か自分の判断か
- 情報は具体的か
例
例えば、先ほどの「工数を出して、社員にQiita記事投稿してもらう価値はあるか」を考える場合に、「自分は、社名を拡げるのに効果があると考えます」や「他の企業は社員の生産性が上がっています」だけ言われても聞き手は納得できません。
なので、自分の判断の場合は注意が必要ですし (2-aで追加の解説あり) 、抽象的な表現はあまり使用しない方が良いと考えます。
2. 結論の導出
2-a. 横軸・縦軸で組み立てる
収集した情報を論理的な接続を考えながら組み立てます。
ポイント
- 横軸:MECEまたは「事実→判断基準→判断結果」で構成する
自分の判断の場合は後者で構成し、特に判断基準を明確にしておく必要があります。
- 縦軸:上から下は「なぜそうなるか」、下から上は「だから何か」で構成する
ここで上下の関係を構成するわけですが、ここで起きがちなのが、論理の飛躍です。
「なぜそうなるか」はわかるけれど「だから何か」がしっくりこないみたいなパターンはありがちです。
必ず双方向に問題がないか確認し、上下を論理的に構成しましょう。
2-b. 結論の決定
このフェーズ入る時には、結論を決定するための情報が揃っていると思います。
揃えた情報から結論を導きましょう!
ポイント
- 問題に対する答えになっているか
ありがちなのが、検討を重ねるうちに問題から乖離していき、問題に対して結論が答えになっていないパターンです。
問題と結論だけをみて正しく答えになっているかは必ず確認しましょう。
ここまでくると最初に示した全体図のような構成に情報が整理されているかと思います。
最後に
ロジカルシンキングのような考え方は本などで勉強して終わりではなく、自分なりに試行錯誤を加えた上で体に覚えさせる必要があると思います。
今回の考えも今後アップデートしていき、相手に伝わりやすい表現力を磨いていきます。
ここまで読んでくださりありがとうございました。