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Aerospikeを使ってみる:Graphデータベース機能を試す(2)

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はじめに

前回の記事で、AerospikeのGraphデータベース機能をGremlin-Consoleで使うところまで試してみました。
この記事では、データのローディング視覚化とを試してみます。

Appleシリコン搭載のMacを使用の場合、以下のaerospike-graph-serviceおよびgremlin-consoleについては、Rosetta 2をインストールし、--platform linux/amd64を追加して実行してください。

データのローディング

データのローディングには、スタンドアローン環境でロードするものと分散処理でロードするものとがあります。
どちらを使用するかは明確な基準はありませんが、データ量で使い分けます。
スタンドアローン環境の場合は、aerospike-graph-serviceのローカルファイルかS3環境からロードします。
分散処理の場合は、AWSかGCPのApache Sparcの機能と連携してロードします。
この記事ではスタンドアローン環境でのロードを試してみます。

スタンドアローン環境でのデータローディング

ローディングするデータはGremlin CSVのフォーマットを使用します。フォーマットについては、こちらに説明があります。(日本語での説明)
ロードするデータは、AWSが提供するこのサンプルデータを使用します。

スクリーンショット 2023-11-27 10.40.24.png

Aerospike Graph Serviceのデータロードでは、EdgeとVerticのフォルダを分ける必要があるので、サンプルデータをダウンロード後、edgesverticesのフォルダを作成し、Tweet.csvとUser.csvをverticesフォルダに、それ以外をedgesフォルダに移動し、apache-gremlin-serviceのDocker起動時にマウントして参照できるようにしてください。
例えば、前の記事のように以下のコマンドで起動している場合であれば、/home/graph/data/の下にsampledata/edgessampledata/verticesを作成し、csvファイルをそれぞれ保存してください。

sudo docker run -p 8182:8182 --name aerospike_gs \
-e aerospike.client.namespace="test" \
-e aerospike.client.host="$(sudo docker inspect -f '{{.NetworkSettings.IPAddress }}' aerospike_ee):3000" \
-v /home/graph/data/:/opt/graph/data/ \
aerospike/aerospike-graph-service

Gremlin-Consoleを使ってこのデータをロードします。
まず、Aerospike Graph ServiceのIPアドレスを調べます。

sudo docker inspect -f '{{.NetworkSettings.IPAddress }}' aerospike_gs

Gremlin-Consoleを実行します。

sudo docker run -it tinkerpop/gremlin-console

次に、Aerospike Graph Serviceに接続します。

g = traversal().withRemote(DriverRemoteConnection.using("[aerospike_gsのIPアドレス]", 8182, "g"));

以下でデータのロードを開始します。

g.with("evaluationTimeout", 24 * 60 * 60 * 1000).call("bulk-load").with("aerospike.graphloader.vertices", "/opt/graph/data/sampledata/vertices").with("aerospike.graphloader.edges", "/opt/graph/data/sampledata/edges")

成功すると以下のように表示されます。

==>Success
gremlin>

ここでは、ローカルなデータをローディングしましたが、AWSのS3からのローディングも可能です。
説明は、以下に記載されています。
https://docs.aerospike.com/graph/data-loading/standalone#bulk-loading-with-remote-files

大量データのローディング

分散処理でのローディングは、AWSかGCPの環境でApache Sparkを使用して実行できます。
詳しくは以下に記載されています。
https://docs.aerospike.com/graph/data-loading/distributed

視覚化ツール

Graphデータベースを利用される場合、システム内だけではなく、視覚化して分析したい場合も多いかと思います。
Aerospikeでは、G.V()での視覚化が可能になっています。
以下に説明が記載されています。
https://docs.aerospike.com/graph/data-loading/distributed

ここでは、簡単に試してみます。

このツールは有償ツールですが、60日間のトライアルが可能ですので、ぜひ試してみてください。
価格については以下に記載されています。
https://gdotv.com/buy/

ツールのイメージを知りたい場合は、以下から説明や動画をご覧ください。
https://docs.gdotv.com/#janusgraph

利用する場合は、以下からダウンロードし、インストールしてください。
https://gdotv.com/

インストールし起動すると、このような画面が表示されます。

image.png

左の、「New Database Connection」をクリックすると以下の画面が表示されます。

image.png

ここで、Aerospike Graph Serviceのホスト名またはIPアドレスを入力し、「TEST CONNECTION」をクリックします。
ネットワークやGremlinのインタフェースのチェックが行われ、以下の画面が表示されます。

image.png

Connection Name、Description、Connection Colorを必要であれば変更し、「SUBMIT」をクリックします。
接続が作成され、ライセンスの登録画面が表示されます。

image.png

必要な情報を入力し、「START FREE TRIAL NOW」をクリックすると、Validation Codeの入力画面が表示されます。
設定したメールアドレスにValidation Codegaが送信されますので入力し、「SUBMIT VALIDATION CODE」をクリックしてください。これで、G.V()が使用できるようになります。

様々な機能がありますが、「Open Graph Data Explorer」をクリックすると、以下のようにGraphデータが視覚化されます。

image.png

これは、上記のロードしたデータです。さすがにデータが多いので、非力なPCだと相当時間がかかりますし、開けない場合もあります。

ちょっと厳しいようであれば、前回のサンプルデータで試してください。

まとめ

あくまでテスト環境なので、性能的には厳しいものがありますが、確認作業であれば十分かと思いますので、ぜひ、試してみてください。

以下に、さらに詳しい情報がありますので、御覧ください。
https://docs.aerospike.com/graph

前回の記事:Aerospikeを使ってみる:Graph データベース機能を試す
https://qiita.com/aerospike_nakadai/items/992eedcf2bb9e485e101

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