今回はお客さまに直接かかわるレジ業務の困りごとについて考察を行う。
🏁 開発背景
・食品スーパーではライフステージの変化など人員入れ替わりが激しく、技術継承が難しくなっている。
・お客さまに直接かかわるレジ部門が特に直面しており、現場で対応エラーが多発している。また、チーム共有が出勤日数、時間の差で未完全に終わってしまう。
・エラー発生理由が様々であり、発生頻度がランダムな為、改善につながりにくい状態でいる。
・1時間に1台のみ有人レジ開放など個人判断を迫られる体制が多い。
・個人のスキルに差があるため(常勤主婦層、学生アルバイト)、管理者が個人の習熟進捗を確認するツールが必要である。
着地目標
今回は教育、継承、発生頻度削減を迫られていたため、今回Glideのツールを使用し、エラーの減少、知識の共有を目的とする。
Glideでは「User Profile」と「Relation」「Filter」を組み合わせることで、ノーコードでもログインユーザーのデータ表示を実現できる。
本記事では、Glideの新UI(2025年版)を使った設定手順を整理する
🗂️ データ構造の準備
① Googleスプレッドシート構成
UserProfileシート
ユーザーとEmailアドレスを表作成。
user_id name role email
S001 Aさん staff a@example.com
S002 Bさん staff b@example.com
M001 管理者 manager admin@example.com

MyLogシート
レジエラーの発生日、理由、次回の改善方法を記載。
log_id user_id date situation awareness
|L001|S001|2025-11-03 |点数読取の過剰|画面を確認する。音に注意を払う|
|L002|S002|2025-11-04 |会計時電子マネーチャージ金額違え|声掛け確認を徹底|

⚙️ Step 1:User Profileを設定する
GlideでSettings → Accessを開く
「Users table」を UserProfile に変更
「Email column」でemail列を指定
→ これでGlideが「ログイン中のユーザー情報」を認識できるようになる。

🔗 Step 2:Relation設定(MyLog → UserProfile)
DataタブでMyLogを開く
右下の「+ Add column」をクリック
Column Typeを「Relation」に変更
設定内容:
Match property in this table:user_id
Match property in:UserProfile
With column:user_id
→ 新しい列「UserRelation(🔗)」ができたら成功。
Glideが「このログはどのユーザーのものか」を理解できる。

🎯 Step 3:Filter設定(ログインユーザーのみ表示)
Layoutタブ → MyLog画面 → Optionsを開く
条件を設定:
user_id is User Profile › user_id
保存して「Viewing as」でログインユーザーを切り替えて確認。
→ ログイン中のユーザーのログだけ表示されるようになる。
🧩 完成イメージ
応用ポイント(作成中)
管理者ロールだけ全員分を閲覧可能にする条件:role is manager
を追加。
Relationを使えば「マイページ」「週間レポート」「評価履歴」など拡張も可能。
まとめ
UserProfileで「誰がログインしているか」を定義
Relationで「どのログがどのユーザーか」を結び
Filterで「その人のデータだけを見せる」
この3ステップで、Glideのノーコードでも本格的なユーザー別データ管理ができる。
実装感想
・店長
全体の習熟向上につながり、同じ間違いが減少したらよいと思う。
・学生アルバイト①
自分ができているのに同じことを言われるのが疑問だった。よいと思う。
・夜間シフト担当
シフトが夜だと学生ばかりになるため、わからない子が特定されると伝えやすい。
・自分
(試作だが)一人一人の習得内容、エラーの発生頻度が把握でき、管理者がフィードバックを該当者出勤時に指導することができる。エラー発生傾向、対策をつかむことができる。
例)繁忙日にセルフレジでの声掛け不足の未精算発生。声がけの強化。応援体制を作る。
作者
あづ(副店長 / 食品スーパー勤務)
現場起点のAI活用をテーマに、小売の再生型モデルを模索中。
Qiita・note・XでAI×地域共創の情報を発信しています。