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Google広告のカスタム列で作ってはいけない指標の見分け方

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この記事を読むと、Google広告のカスタム列を作る前に「その指標をカスタム列に置いてよいか」を自分で判断できるようになります。作成手順に加えて、作れてしまうが置くべきでない指標の見分け方と、数式を書くときにつまずきやすい3か所をまとめます。管理画面を開くたびに表示項目を並べ替え、結局CSVに落としてExcelで割り算している、というケースは多いです。その割り算を管理画面の中に1列として置けるのがカスタム列ですが、何でも置けるわけではありません。

カスタム列を作成する手順

カスタム列は、既存の列を材料に数式を組んで独自の指標を表示項目として追加する機能です。作成の流れは次のとおりです。

  1. 管理画面の[キャンペーン]を開く
  2. 表示項目のアイコンから「表示項目の変更」を選ぶ
  3. 「+カスタム列」をクリックする
  4. ビジュアルモードかテキストモードを選んで数式を組む
  5. 出力の形式(数値・パーセンテージ・金額)を選んで保存する

手順4のモード選択が最初の分かれ目です。ビジュアルモードは列を選んで演算子でつなぐ操作型、テキストモードは数式を直接書く方式で、入力補助が効くぶんビジュアルモードのほうが事故は少なくなります。複雑な入れ子を書く必要がなければビジュアルモードで足ります。

手順5を飛ばすと読みにくい列ができます。CTRのような比率でパーセンテージを選び忘れると、小数のまま並ぶためです。

数式の材料は次の5種類です。

  • 列:クリック数・費用などの既存の指標
  • 演算子:四則演算と比較演算子
  • 定数:固定の数値・文字列
  • フィルタ:デバイスやコンバージョンアクションで絞る
  • 関数:計算のための関数

作成したカスタム列は、キャンペーン・広告グループ・広告・アセットの各ページで使え、並べ替え・フィルタ・ダウンロードの対象になります。

作ってよい指標と作らない方がよい指標を見分ける

判断の基準は1つだけです。その指標の分子と分母が、同じ画面の同じ行にそろっているかを見ます。そろっていれば、カスタム列はExcelよりも速く、写し間違いも起きません。

材料になるのはGoogle広告が持っている列だけです。パフォーマンス指標(クリック数・表示回数・費用・CTR・平均CPC・CPMなど)、コンバージョン関連、ブランドリフト、GA4連携で入ってくる指標、競合指標(インプレッションシェアや損失シェア)、通話関連、キャンペーン名や予算といった属性が該当します。

裏を返すと、Google広告の外にある数字は材料になりません。商品ごとの粗利率、CRM側で確定した受注、他媒体の費用。これらを含む指標はカスタム列では作れません。「粗利ベースのROASを管理画面に常時出したい」という要望は現場でよく出ますが、粗利率が商品マスタ側にある限り、この希望はカスタム列の射程の外にあります。

判断 条件 例
作ってよい 分子・分母が同じ行にそろい、Google広告内で定義が閉じる 予算消化率、デバイス別CPA、合格ライン判定列
作れない 材料が管理画面の外にある 粗利ROAS、CRM確定受注ベースのCPA、合算CPA
作れるが避ける 材料はあるが媒体間で定義が割れる 媒体横断で比較する前提のCPM・動画関連指標

3行目が実務でいちばん厄介です。作れてしまうため、あとでMeta広告の数字と並べたときに初めてズレに気づきます。

たとえばCPMは、Googleが「広告が表示されるたびに1回」カウントするのに対し、Metaは「広告が画面に表示された時点で」カウントします(各社公式ヘルプ、2026年9月時点)。分母の定義が違う以上、両者のCPMを単純平均した数字には意味がありません。カスタム列に置くと、その数字がGoogle広告の中でだけ通用するローカルな定義であることが見えなくなります。

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つまずきやすい3か所を先に潰す

テキストモードは表記が1文字でも違うと通らない

テキストモードでは、列・フィルタ・関数の名前を公式の一覧どおりに正確に入力する必要があります。返り値の型が演算子や関数と噛み合わない場合もエラーになります。

もう1つ、テキスト系の列には注意が必要です。キャンペーンのステータスのような列は値が固定で、しかも常に英語で表示されます。

Enabled
Paused
Removed

日本語表記で条件分岐を書いても一致しません。

インプレッションシェアは端の値が丸められている

インプレッションシェアは10%未満が「0.0999」または空欄、90%超が「0.9001」として扱われます。Googleが端の値を丸めて返す仕様で、カスタム列の計算にもそのまま入ります。

したがって次のような条件は意図どおりに動きません。

インプレッションシェア > 0.95 のキャンペーンを抽出する

端の帯では順位づけに使えないと割り切り、中間帯の比較にとどめるのが安全です。空欄が混ざると計算結果そのものが空になる点も、集計前に確認しておく価値があります。

カスタム列はGoogle広告の外へ持ち出せない

作った列はGoogle広告の管理画面とそのダウンロードの中でだけ生きます。同じ定義の指標を他媒体の管理画面にも置きたい場合は、媒体ごとに作り直すことになります。媒体が増えるほど「同じ名前で中身が違う列」が分散していき、どこかで定義がずれます。

媒体をまたいで同じ定義の指標を1か所で持ちたいなら、集計の層を管理画面の外に置くほうが構造的に無理がありません。ADminiでは集計指標と行レベル指標を区別した数式カラムとして、媒体をまたいだ表の上で同じ計算を定義できます。

まとめ

  1. カスタム列を作る前に「この指標の材料は全部この画面にあるか」を確かめる。そろっていなければ集計の層で持つべき指標です
  2. 作れる場合でも「この定義は他媒体でも同じ意味か」を確かめる。割れるならGoogle広告の中だけで使うと決めておきます
  3. テキストモードの列名・関数名は公式の一覧どおりに入力し、固定値の列は英語表記で条件を書く
  4. インプレッションシェアは端の値が丸められるため、抽出条件の材料には使わない

まず今週やることを1つ挙げるなら、いま毎週Excelでやっている割り算を1つ書き出し、その分子と分母がGoogle広告の同じ行にあるかを確かめることです。

よくある質問

Google広告のカスタム列はどこから作成しますか?

管理画面の[キャンペーン]を開き、表示項目のアイコンから「表示項目の変更」を選び、「+カスタム列」をクリックします。ビジュアルモードとテキストモードのどちらでも作成でき、列・演算子・定数・フィルタ・関数を組み合わせて数式を作ります。出力の形式は数値・パーセンテージ・金額から選べます。

カスタム列で粗利ベースのROASは作れますか?

作れません。カスタム列の材料はGoogle広告が持っている列に限られるため、商品マスタやCRM側にある粗利率・確定受注は数式に入りません。粗利を反映した指標が必要な場合は、管理画面の外にデータをまとめる集計の層で計算する構成になります。

カスタム列で媒体をまたいだ合算CPAは作れますか?

作れません。Google広告のカスタム列はGoogle広告のデータだけを扱うため、他媒体の費用やコンバージョンは材料になりません。また作成したカスタム列はGoogle広告の管理画面とそのダウンロードの中でのみ有効で、他媒体の管理画面へ持ち出すこともできません。

インプレッションシェアをカスタム列に使うときの注意点は何ですか?

インプレッションシェアは10%未満が「0.0999」または空欄、90%超が「0.9001」として扱われます。端の値が丸められる仕様のため、95%超のキャンペーンを抽出するといった条件は意図どおりに動きません。中間帯の比較にとどめ、空欄が混ざると計算結果が空になる点もあわせて確認してください。

図解・表つきの完全版はこちら:Google広告のカスタム列で作ってよい指標・作らない方がよい指標|表示項目を自作する前の判断基準

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