#Javaの振り返り
前回Javaにおける変数について投稿させていただきました。
よろしければそちらの記事もご覧ください。
Javaで学習してきたこと(その2)変数とは
今回は命令実行の文について書いていきたいと思います。
#命令実行の文とは
命令実行の文とはJavaが元から準備してくれている命令文です。
命令実行の文の基本的な形として
####呼び出す命令文(引数)
となります。※丸カッコ内の情報を引数(ひきすう)またはパラメータと呼ぶ。
##コンソールへ表示
具体的なものの一つとして、以前の記事などでも用いられている「System.out.println()」
public class Main {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("こんにちは");
}
}
実行結果
丸カッコで囲まれた引数を画面に表示させるための文です。
また「System.out.println();」と「System.out.print();」とで違いがあります。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
//改行
System.out.println("はじめまして");
System.out.println("こんにちは");
//改行しない
System.out.print("はじめまして");
System.out.print("こんにちは");
}
}
public class Main {
public static void main(String[] args) {
//変数宣言、代入
int a = 1;
String b = "こんにちは";
//変数の表示
System.out.println(a);
System.out.println(b);
}
}
実行結果
##2つの値の比較
2つの値の比較をするための命令
int m = Math.max(a,b);
引数で指定された「a」と「b」を比較し、大きい方を変数「m」に代入する命令です。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
//変数宣言、代入
int a = 1;
int b = 2;
//aとbで大きい方を変数mに代入
int m = Math.max(a, b);
//代入された値を表示
System.out.println(m);
}
}
実行結果
##文字列を数字に変換
String型(文字列)変数に入力された数字を整数へ変換
int seisu = 1;
String moziretu = "1";
上記で作られた2つの変数の中身「1」は全く異なるものです。
String型に代入された文字列「1」では整数同士の計算はできません。
その為、String型の数字をint型(整数)に変換するための命令文が以下になります。
int n = Integer.parseInt(moziretu);
例
public class Main {
public static void main(String[] args) {
//int型、String型それぞれに「1」を代入
int seisu = 1;
String moziretu = "1";
//int型とString型を足して表示
System.out.println(seisu + moziretu);
//String型をint型に変換
int n = Integer.parseInt(moziretu);
//変換後int型同士で計算、表示
System.out.println(seisu + n);
}
}
実行結果
実行結果で解るように1行目は整数の「1」と文字列の「1」が横に並んでいる状態で、2行目は文字列「1」を整数に変換し整数同士の計算結果が表示されています。
##乱数を作る命令
サイコロのようにランダムの数字を発生させるための命令
int r = new java.util.Random().nextInt(10);
上記は変数rに0~9のランダムな数字が代入されます。
例
public class Main {
public static void main(String[] args) {
//int型rに0~9までの乱数を発生させて代入する
int r = new java.util.Random().nextInt(10);
//変数rを表示させる
System.out.println(r);
}
}
実行結果(ランダムで発生した数字が代入されています)
範囲してすることも可能です。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
//int型rに0~9までの乱数を発生させて代入する
int r = new java.util.Random().nextInt(10) + 10;
//変数rを表示させる
System.out.println(r);
}
}
実行結果(10から19までのランダムな数字が代入されます)
##キーボードからの入力を受け取る命令
キーボードから文字列または整数をの入力を受け付ける
//文字列を受け取る
String input1 = new java.util.Scanner(System.in).nextLine();
//整数を受け取る
int input2 = new java.util.Scanner(System.in).nextInt();
例
public class Main {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("お買い求めの商品を入力してください");
String input1 = new java.util.Scanner(System.in).nextLine();
System.out.println("お買い求めの数を入力してください");
int input2 = new java.util.Scanner(System.in).nextInt();
System.out.println(input1 + "を" + input2 + "個ですね。お買い上げありがとうございます。");
}
}
実行結果
基本的な命令実行の文をまとめてみました。
#参考文献
https://book.impress.co.jp/books/1113101090
次回は条件分岐と繰り返しについて書いていきたいと思います。