エンジニアにとって最も学ぶべき分野は何でしょうか?
私は10年以上エンジニアとして仕事していますが、エンジニアならテストを学ぶべきと考えます。
今回はテストのことを体系的に学べる「ヒンシツ大学」についてご紹介します。
この記事の対象者
- ソフトウェアテストについて体系的に学んだことがない方
- ソフトウェアテストに苦手意識を感じている方
- テストのレビューを担当する方
なぜテストの学習が重要なのか?
ソフトウェアテストの知識は、ソフトウェア開発に関わるすべてのエンジニアが持っておいて損にならない知識です。テスト工程に直接携わるかどうかに関わらず有用です。
テスト工程に直接携わるエンジニアであれば、より良いテストを設計・実施するためにプロフェッショナルとして持っておくべき知識です。これに関しては特に疑問は無いと思います。
ではテスト工程に直接携わらないエンジニアはどうでしょうか?私はテスト工程に直接携わらないエンジニアであってもテストの知識を身につけておくべきだと考えます。理由は、テストを意識して設計やプログラミングを行う方が品質の高い仕事ができるためです。
例えば画面設計だと、「こういう画面要素を置いたらこういうテストケースが発生するだろう」ということが想定できていれば、テストケースを満たす細かい配慮のある設計書を作成できます。テストを意識できないと、その後の工程で考慮漏れが見つかり、手戻りが発生してしまいます。
プログラミングの場合も、テストケースを意識したコードを書くことで不具合の少ないプログラムを作成することができます。
ヒンシツ大学とは?
「ヒンシツ大学」は、品質/ソフトウェアテスト専門会社・株式会社SHIFTの教育専門機関です1。
テストの専門会社が提供する学習コンテンツということで、質が高く汎用的な知識を得られる講座を受受講できます。
以前は公開講座形式・集合研修形式のみの展開だったと記憶していますが、現在ではUdemyを利用したe-learning形式でも講座が展開されるようになりました。
Udemyで受講可能な講座はヒンシツ大学HPの以下ページで確認できます。
特におすすめのUdemy講座
ヒンシツ大学のUdemy講座の中でも特におすすめできる講座をピックアップして紹介します。
2時間で学ぶ!ソフトウェアテスト設計講座(機能テスト編)~効率的に”もれ”の無いテスト設計手法を習得~
ソフトウェアテストについて体系的に学んだことがない、という方はまずこちらの講座を受講しましょう。ブラックボックステストのテストケースを機能ベースで洗い出す方法を解説しています。ヒンシツ大学のHPでも人気No.1の講座と紹介されています。
開発現場でテストケースを書いていると、その現場でのテストケースの書き方に慣れてしまいますが、その方法で本当に網羅できているのでしょうか?体系的に学ぶことで、今までの方法で良かったのかをチェックできます。
同じような要領で、非機能テストやシナリオテスト向けの講座も用意されています。
2時間で学ぶ!不具合分析講座~欠陥報告や不具合データを分析と対策、今後の改善に活かす方法を伝授~
テストが出た際に出てくる不具合に対して、データを分析して改善活動につなげるための方法を解説しています。恥ずかしながら私は最近までちゃんとした不具合分析をしたことがありませんでした。SQuBOKでも取り扱いのある2項目なのですが、ちゃんと実施されていない現場も実際にはあるのではないでしょうか。
講座では不具合分析のやり方の解説に加えて、ケーススタディー形式の問題も用意されています。不具合分析に馴染みのない方は一度受講されて見ることをおすすめします。
まとめ
今回はソフトウェアテストについて学ぶことができるヒンシツ大学のUdemyをご紹介しました。
最初にも述べた通り、エンジニアであればテストについて学んでおいて損はありません。ヒンシツ大学を活用して一皮向けたエンジニアを目指しましょう
おまけ①:Udemyの効率的な受講方法
1. 耳だけ視聴でオーディオブック風に
家事や移動中など手が離せないときに、イヤホンで講座の音声だけを聞くこともできます。名付けてオーディオブック風受講です。
Udemyは動画の講座なので映像がありますが、オーディオブック風受講であれば音声だけ頭に入れる事ができます。音声だけで理解できればそれでOKですし、映像がほしい場合はその部分だけ後から見返せばよいのです。音声は頭に入っているので効率的に理解できます。
手が離せないときの時間も有効活用できるのでおすすめです。
2. 倍速・飛ばし見の活用
私はほとんどの動画を1.5〜2倍速で視聴しています。通常の動画は2倍速、ちょっと早口だなと感じる動画は1.5倍速です。慣れれば倍速でも十分に聞き取れます。
既に知っている内容が出てきた場合は、その部分のチャプターごと飛ばしてしまいます。
有料で買ったものだと、最初から最後まで見ておかないと損した気分になりがちですが、受講することよりも受講した自分が成長することを目的とすべきです。自分の成長に繋がらない部分へ時間を使うのは
おまけ②:本のおすすめはある?3
動画講座よりも本で学びたい!という人のために、テストのおすすめ本も紹介しておきます。「ソフトウェアテストの教科書」という本です。こちらもテストを体系的に学べる内容となっておりおすすめです。著者はソフトウェアテスト会社のバルテスの方です。