atomをIDE化するパッケージであるatom-ide-ui
は開発が止まっており、非推奨になっている。後継パッケージが出ているので、そちらを使おう。
経緯
atom-ide-ui
は元々facebookによって開発されていた。しかし、2018年になってfacebookがオープンソースに関する取り組みを廃止。atom-ide-ui
リポジトリはアーカイブされ、atom本体の変更に追随しなくなった。
atomのIDEパッケージの開発を引き継いだのがatom-communityで、そこではかつてのatom-ide-ui
にあった機能がいくつかのパッケージに分割されて提供されている。こちらは更新が続いている。
対策
詳しくはatom-communityの公式サイトを参照。
atom-communityからはatom-ide-ui
の代替となる以下のパッケージが提供されている。
- Data Tip - 変数にカーソルを合わせるとデータチップが表示される。
- Signature Help - 関数にカーソルを合わせるとヘルプが表示される。
- Go to Definition - 変数や関数が定義されている場所に飛べる。
- linter - リンター。
- linter-ui - リンターUI。
- Outline 変数や関数の一覧を表示するやつ
これらの基本パッケージの中から必要なものを選んでインストールする。一個ずつインストールするのが面倒だという人は、全部が入ったatom-ide-baseというパッケージもある。(←後から気付いた)
なお、基本パッケージは、IDE言語パッケージ(ide-pythonとか)との組み合わせで動く。言語パッケージは従来のatom-ide-ui
に対応しているものならなんでもいいようだ。
参考までに、いくつか言語パッケージを列挙しておく。
他にもいっぱいある。
古い言語パッケージは依存関係としてatom-ide-ui
を導入するようサジェストしてくるが、無視してOKらしい。
atom-ide-ui
でも部分的には動くのだが、確認できる範囲ではターミナル機能などが死んでいて不安要素があるので、新しいほうに乗り換えたほうがよさそう。
参考
雑にググった結果。
-
https://blog.atom.io/2018/12/12/facebook-retires-nuclide-extension.html -
atom-ide-ui
の廃止が発表された時の記事 - https://news.ycombinator.com/item?id=18666827 - それを受けての掲示板の反応
- https://nazimboudeffa.medium.com/atom-ide-community-to-replace-facebooks-nuclide-2c8c6aab5a32 - atom-communityの紹介記事
「atom ide」とかでググるとatom-ide-ui
の情報しか出てこない。もうちょいコミュニティ盛り上がってくれ。