はじめに
WSL 2 の概要
2020年、Microsoft から WSL 2 が発表されました。
これまでの WSL 1 に比べ、高いパフォーマンスを期待できます。
また、GUI の扱いが簡単になります。
目的
既定のディストリビューションを Ubuntu-18.04 (WSL 1) から Ubuntu-20.04 (WSL 2) に切り替えたい。
手順
1. Linux 用 Windows サブシステムを有効にする
管理者として PowerShell を開く。(スタートメニューボタン右側の「ここに入力して検索」に PowerShell
と入力。PowerShell が表示されたら、右クリックで「管理者から開く」を選択する)
PowerShell に以下コマンドを入力。
dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart
2. 既定のディストリビューションを WSL 2 に更新するための必要条件を満たしているかを確認
スタートメニューボタン右側の「ここに入力して検索」に winver
と入力し、 winver を開くと、使用している Windows のバージョン情報が確認できる。
以下必要条件を満たしているか確認する。
- x64 システムの場合:バージョン
1903
以降、ビルド18362
以上。 - ARM64 システムの場合:バージョン
2004
以降、ビルド19041
以上。
満たしていなかった場合、Windows 更新アシスタントで Windows を更新する。
(ちなみに、自分のPCのバージョンは以下の通りで、必要条件を満たしていました。
Microsoft Windows
バージョン1909
(OS ビルド18363
, 1082)
)
3. 再起動
Windows を再起動する。
4. WSL2 Linux カーネル更新プログラム パッケージをインストール
ここから WSL2 Linux カーネル更新プログラム パッケージのインストーラをダウンロードし、実行する。
5. Ubuntu-20.04 を入手
Microsoft Store から Ubuntu-20.04 を入手する。
6. 既定のバージョンを WSL 2 に更新
再び PowerShell を管理者から開き、以下コマンドを入力して既定のバージョンを Ubuntu-20.04 の WSL 2 に更新する。
wsl --set-version Ubuntu-20.04 2
7. 既定のバージョンが更新されたかを確認
PowerShell に以下コマンドを入力して既定のバージョンを確認する。
wsl --list --verbose
以下のような出力になればOK。
NAME STATE VERSION
* Ubuntu-20.04 Running 2
Ubuntu-18.04 Stopped 1
*
がついている方が既定のディストリビューションです。
また、スタートで Ubuntu
と入力したとき、一番上に Ubuntu-20.04 が出てくることを確認してください。