Android+RetrofitでHTTP通信するアプリの作り方（その2）

前回の記事でサーバーと通信ができるようになりました。

ここから作り込んでいきます。

ですが、あれこれ組み込む前に、ひとつ仕組みを組み込みます。

Dependency Injectionです。

最初から組み込んでおくと、後々楽ができます。

目次

• Android+RetrofitでHTTP通信するアプリの作り方（その2）
  • 目次
  • 記事を書く上で参考にした資料
  • Hiltとは
  • 準備
    • KSPの導入
      • 最上位のbuild.gradleにKSPを追記する
      • app/build.gradleにKSPを追記する
    • Hiltのdependencyの追加
      • 最上位のbuild.gradleにHiltを追記する
      • app/build.gradle.ktsにHiltを追加する
    • Applicationの修正
    • Manifestの修正
    • Activity、Fragmentの修正
  • 試しにビルド
  • リポジトリ

記事を書く上で参考にした資料

• CodeLabs

  • https://developer.android.com/codelabs/android-hilt#0

  androidで何かしようと思っらodeLabsを当たりましょう。大抵書いてあります

• Hiltのサイト

• https://dagger.dev/hilt/

本家サイト。

Hiltとは

https://dagger.dev/hilt/

Hilt provides a standard way to incorporate Dagger dependency injection into an Android application.

• AndroidアプリにDaggerを取り込む、ということ

準備

以下の準備が必要です。

1. KSPの導入
2. Hiltのdependencyの追加
3. Applicationクラスの修正
4. Manifestの修正
5. Actiity、Fragmentの修正

順に説明します。

KSPの導入

最初にKSPを追加しておきます。

Hiltの本家サイトにはkaptを使うよう記されていますが、より軽く動くKSPがリリースされています。

developer.android.comにもkaptからKSPの移行のガイドがあります。

なので、KSPを導入します。

最上位のbuild.gradleにKSPを追記する

plugins {
    id("com.google.devtools.ksp") version "1.9.22-1.0.17" apply false
}

KotlinのバージョンとKSPのバージョンは正しく対応させないとビルドできません。注意しましょう。

app/build.gradleにKSPを追記する

plugins {
    ...
    id("com.google.devtools.ksp")
    ...
}

Hiltのdependencyの追加

https://dagger.dev/hilt/gradle-setupを参考に

最上位のbuild.gradleにHiltを追記する

plugins {
    ...
    id("com.google.dagger.hilt.android") version "2.50" apply false
}

app/build.gradle.ktsにHiltを追加する

plugins {
    id("com.google.dagger.hilt.android")
}
dependencies {
    ...
    // hilt
    implementation ("com.google.dagger:hilt-android:2.50")
    ksp ("com.google.dagger:hilt-compiler:2.50")
    // For instrumentation tests
    androidTestImplementation ("com.google.dagger:hilt-android-testing:2.50")
    kspAndroidTest ("com.google.dagger:hilt-compiler:2.50")
    // For local unit tests
    testImplementation ("com.google.dagger:hilt-android-testing:2.50")
    kspTest ("com.google.dagger:hilt-compiler:2.50")
    ...
}

annotationプロセッサーとしてKSPを使います。

Applicationの修正

アプリケーションクラスの定義に@HiltAndroidAppアノテーションを付加します。

@HiltAndroidApp
class MyApplication: Application() {
}

アプリケーションクラスがない場合は追加します。

Manifestの修正

アプリケーションクラスを追加したら、Manifestにnameを追加しておきます。

AndroidManifest.xml

<manifest xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
    xmlns:tools="http://schemas.android.com/tools">
    ...
    <application
        android:name=".MyApplication"
        ...
    >
        ...
    </application>
</manifest>

Hilt導入以前からアプリケーションクラスを利用していたなら、すでに追加済みのはずです。
その場合は、Manifestを修正する必要はありません。

Activity、Fragmentの修正

@AndroidEntryPointアノテーションを付加します。

@AndroidEntryPoint
class MainActivity : ComponentActivity() {
    ...
}

試しにビルド

プロジェクトをビルドできれば完成です。プロジェクトにHiltが導入されました。

リポジトリ

https://github.com/aburagirio/retrofitExample.git

ブランチpart2をcheck outしてください。