PCLでGPUを使いたいと思ったのですが、All-in-one installersに含まれていません。いやだ。あのたくさんのライブラリを導入したくない。というわけで、3rd party libraryは既に導入しているAll-in-one installersの物を流用しつつ、最新のPCLをgithubから導入したいと思います。
僕の環境
windows 10 home 64bit
visual studio 2015
intel core i5
gtx1080
前提
PCLの本家で用意されているAll-in-one installersは古く、VS2015やPCL1.8に対応していません。しかし有難いことに、UnaNancyOwenさんが用意してくれているものがあります。
PCL1.8のinstallerを実行したのですが、openglの関係か何かでvisualizerでエラーが出ていました。これはPCL1.8.0RC2のOpenGL2 backendを利用すると解決しました。
このAll-in-one installersを事前にインストールしておきます。ただしここでインストールするPCLは使いません。同時に導入される3rdPartyがほしいだけです。
最新のPCLを入手
gitより最新バージョンのソースを落としてきます。そして自分でビルドしてインストールします。基本 https://gist.github.com/UnaNancyOwen/59319050d53c137ca8f3 を見れば問題ありません。
3rdPartyのライブラリの環境変数を変える
ここだけが前述したURLと違ってて、事前にインストールしたAll-in-one installersの3rdPartyを参照するようにします。これだけなのですが、僕は色々ミスを犯しました。それを書いていこうと思います。
ミス1、advanceのチェックをつけなかった。
gistにも「GroupedとAdvancedにチェックを入れるとわかりやすい。」と書いてあるのに、cmake guiにてチェックをつけずに、実行結果が違う違うと悩んでいました。
ミス2、64bit指定忘れ
一番最初のVisualStudioのバージョンを指定する際に、VisualStudio14 2015を指定してしまいました。VisualStudio14 2015 Win64を指定すべきだったのに。それによってVTKの環境変数が読めず、VTKのビルドが延々通りませんでした。参考のためcmakeで表示されたエラーメッセージを書いておきます。
Could not find a configuration file for package "VTK" that is compatible
with requested version "".
終わり
できてしまえば意外とすんなりとビルドできると思います。これでGPUであそぶぞー