【Laravel】SQLiteからMySQLへの移行用Seederを作成

はじめに

今回、SQLiteからMySQLへの移行作業が発生しました。
移行作業にて、Seederを使い、一括でデータを移行するようにしたいと思います。

Seederの役割

1.データの初期化:
　＊データベースに初期データを投入するために使用されます。
　＊これにより、開発環境やテスト環境で必要なデータを簡単に準備できます。

2.テストデータの生成
　＊テストを行う際に必要なデータを自動的に生成することで、手動でデータを入力する手間を省きます。

3.データの一貫性
　＊一貫したデータセットを提供することで、テスト結果の信頼性を高めます。

Seederの主な書き方

例えばuserテーブルに初期のアカウントを作成する方法

Seederを以下のコマンドで作成

php artisan make:seeder UserSeeder

Seederに以下のコードを記載

UserSeeder/userテーブルをきれいにする(UserModelがある前提)

use App\Models\User;

User::truncate();

UserSeeder/userテーブルに挿入するデータを作成

use Illuminate\Support\Facades\Hash;

$user = [
    'email' => '[e-mail]',
    'password' => Hash::make('password'), // パスワードをハッシュ化
    'name' => 'userName',
];

UserSeeder/userテーブルにデータを挿入(UserModelがある前提)

User::create($user);

以下でSeederを実行

Seeder実行コマンド

php artisan db:seed --class=UserSeeder;

これでuserテーブルに初期データが投入されました！！

SQLiteからMySQLへの移行用作成

本題のSeederをここで作成します！
今回はuserテーブルにある50万件のデータを移行します。
まずはconfigにSQLite、MySQLの情報をそれぞれ記載します。

config/database.php

'sqlite' => [
    'driver' => 'sqlite',
    ... その他必要な設定記載
],

'mysql' => [
    'driver' => 'mysql',
    ... その他必要な設定記載
    
],

次にSeederに以下コードを記載

Seeder

use Illuminate\Support\Facades\DB;

DB::connection('mysql')->table('user')->truncate() // MySQLのuserテーブルをきれいにする

$bacthSize = 1000;
$offset = 0; // メモリ不足にしないために設定

while (true) {
    $records = DB::connection('sqlite')->table('user')->offset($offset)->limit($batchSize)->get(); // sqliteのuserテーブルの情報を取得

    if (empty($records)){
        break;
    }

    $records = array_map(function ($user) {
        $user = (array) $user;
        return $user;
    }, $records);

    DB::connection('mysql')->table('user')->insert($records); // mysqlにバルクインサート
    $offset += $batchSize;
}

バルクインサートを使用することも大切です。
実行速度に明らかな差が出ました。
バルクインサート未使用時：2,927,279ms
バルクインサート使用時：357,306ms

以上Seederを活用して、SQLiteからMySQLへのデータ移行Seederを作成してみました。
Seederはうまく活用するととても便利なものなので、随時活用していきたいと思います。