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Chromebook(Crostini)上の VS Code で日本語入力できなかった話(結論:現状は厳しい)

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Last updated at Posted at 2025-12-16

はじめに

Chromebook の Linux 環境(Crostini)に VS Code をインストールし、
React 学習を進めようとしたところ VS Code 上でのみ日本語入力ができない 問題に直面しました。

他の Linux アプリでは日本語入力が可能だったため、
原因切り分けと複数の解決策を検証しましたが、
最終的に利用者側では解決できない問題だと判断しました。

本記事では、試したこととその根拠、結論をまとめます。

環境

  • Chromebook
  • ChromeOS バージョン: 142.0.7444.220 (Crostini 有効)
  • Linux: Debian 12(arm64)
  • VS Code: Linux 版(Electron)
  • IME: Mozc
  • 入力フレームワーク: ibus / fcitx

発生していた問題

  • VSCode 上では日本語入力不可
  • VS Code 以外では日本語入力可能

試したこと

1. Mozc / IME のインストール確認

bash.
dpkg -l | grep mozc
  • mozc-server
  • mozc-data
  • fcitx-mozc
  • ibus-mozc

すべてインストール済み

2. ibus / fcitx の切り替え

bash.
im-config -n ibus
  • ibus / fcitx の両方を検証
  • Mozc は VS Code 以外では正常動作

3. 環境変数の設定

bash.
export GTK_IM_MODULE=ibus
export QT_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=ibus
  • 他アプリでは有効
  • VS Code では変化なし

4. VS Code を X11 指定で起動

bash.
code --disable-gpu --ozone-platform=x11

→ 改善なし

5. Crostini IME Support を有効化

chrome://flags から
Crostini IME Support = Enabled

→ 再起動後も VS Code では入力不可

6. Mozc / fcitx のキー割当調整

  • fcitx 側で「かな / 英数」を IME ON/OFF に割当
  • Mozc 側で Henkan / Muhenkan のキー割当を削除
  • OS 再起動

→ 効果なし

7. Wayland / X11 の切り替え

  • デフォルト起動
  • X11 強制起動

→ 改善なし

考察・根拠

  • Mozc / IME 自体は正常に動作
  • 日本語入力は VS Code 以外では可能
  • VS Code は Electron ベース
  • Crostini + arm64 + Electron の組み合わせではIME のキーイベントが正しく処理されない既知の問題がある

➜ 利用者側の設定で解決できる範囲を超えていると判断しました

結論

Chromebook(Crostini)上の Linux 版 VS Code では、現時点で日本語入力を安定して使うのは困難

設定や IME の問題ではなく、
Electron × Crostini × arm64 環境固有の制限によるものと考えられる

回避策

まとめ

  • 「設定不足」ではなく「環境制約」の問題だった
  • すべてを直そうとせず、回避策を選ぶ判断も重要
  • Chromebook + Linux 環境では制限を理解した上で使う必要がある

おわりに

同じ環境で悩んでいる方の時間節約になれば幸いです。

追記:コメントで見つけた「旧バージョンなら入力できる説」

Qiita のコメントにて、以下の情報をいただきました。ありがとうございます!

VSCodeの旧バージョンで日本語入力出来ます。
次からOctober 2025 (version 1.106) をダウンロードしてインストールしてみてください。

そこで、VS Code 1.106 を実際にインストールして検証することにしました。

VS Code 1.106 のインストールを試す

実行したコマンド

bash.
sudo apt remove code
sudo apt autoremove

その後、公式サイトから
Linux / deb / Arm(arm64)の VS Code 1.106 をダウンロードし、
以下でインストールを試みました。

bash.
sudo apt install ./code_1.106.*_arm64.deb

発生したエラー

インストール時、以下の依存関係エラーが発生しました。

Depends: libc6 (>= 2.28) but it is not installable
Depends: libgtk-3-0 (>= 3.9.10) but it is not installable
Depends: libglib2.0-0 (>= 2.37.3) but it is not installable
...

他にも多数のライブラリが「installable ではない」と表示され、
インストールは完了しませんでした。

考察

この結果から、以下のことが分かりました。

  • VS Code 1.106 自体は比較的新しい Linux 環境を前提にビルドされている

  • Crostini(Debian)環境では要求される依存ライブラリのバージョンを満たせない

  • そのため旧バージョンをインストールして検証すること自体が不可能

つまり、

VSCodeの旧バージョンで日本語入力出来ます。

という情報は、
Crostini(arm64)環境では再現できない可能性が高いと判断しました。

結論

  • VS Code の日本語入力問題はユーザー設定や IME 設定の問題ではない
  • VS Code × Crostini × arm64 の組み合わせに依存した問題と考えられる
  • 旧バージョン(1.106)は依存関係の問題でインストール不可
  • 現時点では設定変更による解決は困難

現実的な対応策

  • VS Code は英数字入力のみで使用する
  • 日本語コメントや文章は別エディタで記述してコピー
  • 必要に応じて vscode.dev(Web 版)を併用

おわりに

同様の環境で困っている方の切り分けの参考になれば幸いです。

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