とあるオンラインツール●●使いの人が「久しぶりにPower Pointで発表資料作ったら、●●なら簡単にできることが一手間多すぎて~」と嘆いており、「それってQATで出来るよ」と操作方法を教えたら「6年前に知りたかった!」と言われたので
たぶん何十番目かの煎じだけど、まとめておく.
※QAT:Quick Access Toolbar
Microsoft製品はデフォルトで使うな
簡単に言うと、そういうことである.
Microsoftは多種多様なユーザを想定してソフトウェアを作っているので、多種多様な機能が実装されているが、それを1つの画面に全部収めることはできない.
8割のユーザは機能の2割しか使わない
正にこれである.
Microsoftはわかっていて、やっているのである. そういう方針である.
故にユーザ自身の日常作業で使う機能を選び出し、それを使いやすくインターフェースをカスタマイズする必要がある.
Officeなら、最初はQATを設定しろ
長々と時間を費やすツールにOffice製品があるなら、まずはQATを「有効」にすべし.
有効とは、使用可ということではない.
効率的に使える、ということである.
デフォルトではQATはタイトルバーの中に埋まっている.

こんなん使えるかい.
ポインティングデバイスの移動距離が大きすぎるし、バー自体が小さすぎる.
これで、あなたの使うディスプレイの幅が許す限り、コマンドをぶち込めるようになる.

QATの何が嬉しいの?という人に
- リボンの何処に何のコマンドが存在するか覚えなくていいの楽じゃない?
- リボンのタブをクリックしてコマンドを探してってやるの面倒じゃない? QATなら1クリック!
- リボンにないコマンドまでQATには突っ込めるし
- アクセスキーを使う? ツールリボン (選択されているオブジェクトの種類によって表示が切り替わるリボン) まで覚えるの大変じゃない?? QATなら1から順に、並び順で固定的になるんだぜぃ(ドヤァ)
※ショートカットキーとアクセスキーは別モノ.
例えば「貼り付け」のショートカットキー (Windows) は Ctrl+V、
アクセスキーは Alt -> H -> V -> P である
ショートカットキーは一部のコマンドにしか割り当たらないが、
アクセスキーはリボン上の全コマンドに割り当たっている
で、日常的に使う操作がすべてショートカットキーとQATに収まると、リボンは [タブのみを表示] で困りません.
編集領域増えたよ!やったね!
※「上書き保存」「貼り付け」のような既にショートカットキーを覚えているコマンドは
QATには配置しないのも大事なポイント!
QATの整え方
やり方は自由だが、初めてQATを有効にするときは、次の手順を実行すると良い、と思う. 知らんけど.
1. リボンの [ホーム] から順に、表示されているコマンドを追加する
順番なんか気にせず、まずはポイポイ追加していく.
悩む時間がもったいない.
- 「これよく使う~」というコマンドの上で右クリック → [クイックアクセスツールバーに追加]
- 「要らんやつ追加した!」ときは、QATのコマンドの上で右クリック → [クイックアクセスツールバーから削除]
- 子メニューを持っているコマンドは、メニューをQATに追加と、子メニューのアイテムをQATに追加で使い勝手が変わるので、悩んだら両方やってみよう

↑ [配置]の子メニューを1つずつ追加した4つと、[回転]を追加したもの
2. オプションで順番を整える
リボンの [ホーム] - [オプション] で PowerPoint のオプション画面を表示したら、[クイックアクセスツールバー]を開く.

左側のリストには、QATに追加できるアイテムが表示されている.
右側のリストが、現在のQATを示す.
適当に突っ込んだコマンドを、1行=アイテム=コマンドずつ、選択しては、さらに右側にある[▲][▼]で順番を入れ替えていく.
普通に、リストの上がQATの左側になる.
普段使うコマンドが多い人は、当たり前のように、コマンドをグルーピングしてくれる区切り線を入れたくなる、はず.
左側のリストの一番上に「<区切り>」というのがいるので、これを選択して [追加 >>] をクリックすると、
右側のリストで選択されているアイテムの 下 に区切り線が入る.
※なぜか左のリストでは「<区切り>」右のリストでは「ーーーーーー」と表示が違うんだ...
あとで修正するのは簡単なので、取り敢えずこんなもん、で一回 [OK] しておく.
悩む時間がもったいない.
3. 入れ忘れや代替をチェックする
ちなみに PowerPoint, Word, Excel には リボンに存在しないコマンド が!あるんで!(マジで勘弁)
あと、同じコマンドなのにサブメニューを持つヤツ持たないヤツもあり...
便利さが違うので、この辺もチェックするが吉.
また [ファイル] リボンから... でも良いんですが、手数を惜しむなら、クイックアクセスツールバーの右端にある
コイツから [その他のコマンド] を選択.
なんと一発でクイックアクセスツールバーのカスタマイズ画面が開く!
リボンに存在しないコマンドをチェック
左のリストの上、[コマンドの選択] を [リボンにないコマンド] に変更すると、左のリストが更新される.

どれを使うかは人次第なのでアレだが... 私は以下をQATに入れている.
- テキストのみ保持
- 最前面へ移動、前面へ移動、背面へ移動、最背面へ移動
- リンクの解除 (いちいちCtrl+Kでウィンドウ開くの面倒で...)
代替をチェックする
左のリストの上、[コマンドの選択] を [すべてのコマンド] に変更.
ちょっと重たい... 左のリストが更新されるのを待つと.

見てのとおり、記号→数字→英字→仮名→漢字、でソートされているので、物量に負けないように.
細かいソートルールはイマイチわからん! (平仮名と片仮名の区別とか... 漢字は音読みで並ぶ)
細けぇことはどうでもいい.
取り敢えず、説明の例として「やり直し」を探すと...
2つあるんだな、これが.

上の、右端に何か付いている「やり直し」をQATに追加すると、こう.

下のほうは、1個ずつ「やり直し」するだけの、ショートカットキー Ctrl+Y と同じものなので、
こっちをQATに追加するぐらいなら、ショートカットキー覚えるべし.
上の、まとめて「やり直し」ができるコマンドをQATに追加するかどうかは、あなた次第.
こんな感じで、QATに入れたコマンドの類似コマンドがないか、探すという根気の要る作業.
面倒くさかったら、「こんなコマンドQATに欲しいぃぃ!」となるまで放置でもOK.
QATに入れたいコマンドがあったら、また [追加 >>] で.
右のリストにあるアイテムを要らんと思ったら、選択して [<< 削除]で.
どっちが良いんだろう?と悩む場合は両方QATに入れて [OK].
実際に使って確認するのが一番.
最後に、しばらく使って改善する
使ってみたら何か違う、はよくあること.
気軽に追加削除、あるいは位置を変えればヨシ!
変えて失敗したら、元に戻すのが面倒そう?
そういう人は次のセクションを読んでね~.
エクスポートはこまめに
クイックアクセスツールバーのカスタマイズ画面の下にぽつんといる [インポート/エクスポート].

これで現状のQATをエクスポートしておくことができる.
( [すべての~] と不穏なキーワードが付いているが、実際にやるのはリボンとQATの設定を覚えておくぐらい)
「とりま、これで運用してみよう」と思ったら、エクスポートしておく.
そうすればお試しでQATをいじった後も、ファイルをインポートすれば元通り.
なにより他PCのPowerPoint, Word, Excel で同じQATを再現できる.
たまに、カスタマイズ画面の[すべてのコマンド]で出てこなくなった (廃止された) コマンドが
古いファイルをインポートしたら復活した... なんてお茶目なことも発生するので
このエクスポートファイルはバージョン管理しても良いぐらい大事.
次回予告
PowerPointで位置合わせするならガイドを使え!の巻
(ついでに [選択] ウィンドウと [図形の書式設定] もやるよ)
-- EOF ---
