ツクール新作の2.5Dのティザー映像を見て、今のツクールでどこまでの表現ができるか、という話をやっていきます。
これは暁夜KyouNightさんの制作中ゲーム、Project Varinsite の映像です。
これをツクールMZで制作中とのことです。すごいね。
ツクールMZとは
ゲームエンジンとしてJSを採用したツクールMVのマイナーアップデート版で、ツクールMVから引き続きPIXI.jsというJavaScript製の描画ライブラリを使っています。今回からEffekseerという3Dエフェクトツールのエフェクトを再生できるようになりました。つまり標準機能としてすでに3D描画機能を部分的に備えています。
JSでもWebGLを使って3D描画できることは、three.jsやbabylon.jsといったライブラリの存在からもわかりますし、実際にVRMをブラウザでプレビューしたりということができます。
ツクールMZもthree.jsを組み込んだり、babylon.jsを使えば3D表現が可能です。
MV3DとMZ3D
そんなわけで、ツクールMV時代からツクールを3D化するプラグインがすでにありました。それがMV3Dです。
実際にデモを見てもらえばわかると思うのですが、ツクール新作のティザー映像のような2.5D表現の基礎は、この時点で実現できています。ティザー映像ではダイナミックライティングなど、演出面でMV3Dよりも更に表現力を持っていることがうかがえるので、単純に「MV3Dでもできるじゃん」という話にはなりません。
MV3DはBabylon.jsを3Dライブラリとして採用していて、ツクールのエディタで設定された地形情報などから3Dステージを生成して、3D空間上のキャラクターを操作できるようにしている……という感じのプラグインみたいです。
MV3DのMZ版がMZ3Dです。
現状はMZ3Dのほうがより活発に開発されています。MZ3Dのリライト計画が進行中で、以下が実装されているとのことです。
- ✔️3D model imports are back!
- ✔️MV & MZ (Effekseer) animations
- ✔️Balloon icon animations
- ✔️new hue, saturation, and tint parameters for texture configurations
- ✔️Color grading through LUT (Look Up Table) textures, and you can specify the lut texture via texture configuration.
- ✔️blend mode support
- ✔️most plugin commands are working
- ✔️"run" plugin command (runs a script on the renderer thread)
未実装なのは、
- ❌Postprocessing
- ❌some configuration options, especially map configs, such as map edge settings
- ❌a few plugin commands are still missng (such as camera track mode)
- ❌Mesh Building configuration
- ❌transitions when using "configure" command or flashlight or lamp commands.
- ❌some bugs need fixing
- ❌other small stuff
- ❌updated documentation
- ❌MV version (works in theory but needs testing)
とのことで、特にポストプロセスが大きなマイルストーンになっているようです。
逆にいえば、MZ3Dにポストプロセスが入れば、先に紹介した暁夜KyouNightさんの動画のようなゲームも作れるようになるのかもしれません。
暁夜KyouNightさんがどうやって Project Varinsite を作っているのかは……なぞです。
気になっていること
ツクール新作が公式に2.5Dをやることで、CutievirusさんのMZ3Dプロジェクトのモチベーションが低下しないか、それが心配です。ツクールMZで3D表現ができることには大きな意義があると思うので、これからも応援していきたいね。
も(藻類)でした。