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VRアプリケーションを開発できるようになるまで 機材準備編

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初めに

VR元年と呼ばれた2017年も終わり、いつの間にか2018年に突入して1か月が経ちました。
バーチャルユーチューバーが年明け前から流行りだしたり、HTC VIVEの新型が発表されたりして、「私もVRやってみたい!」と考えている方も多いと思います。
ですがあまりPCに詳しくない方からすると、どのようなスペックが必要なのか、どんな機材を揃えればいいのか、いくらぐらいの予算が必要なのか、まったくわからないと思います。
その壁を乗り越えてやっとVRができる環境を揃えても、VRアプリケーションを開発する環境をどのように整えればいいか、情報が分散されていてわかり辛いです。

そのため「VRアプリケーションを開発できるようになるまで」と題して、PC初心者の方でも手軽にVRを楽しめ、かつVRアプリケーションを自作できるレベルにまで行ける手順を残しておきたいと思います。

自己紹介

初めましての方は初めまして、いつもお会いしている方はお久しぶりです。karukaruと申します。
普段はTwitterの方で趣味100%な呟きをしています。
最近ニコニコ生放送でバーチャルユーチューバーの真似事みたいなのを始めました。
ご興味があれば是非以下の動画をご覧になってください。



このシリーズでは、最終的にこの動画のような内容ができるレベルまで書いていきたいと思います。

PCスペックはどのくらい必要なの?

皆さんが一番最初に疑問に思う内容が、PCスペックはどのくらい必要なのか?といったことでしょう。
とりあえずHTC VIVE公式サイトから必要動作環境を見てみましょう。

パーツ 説明
GPU NVIDIA® GeForce® GTX 970、AMD Radeon™ R9 290 の同等品またはそれ以上
CPU Intel® Core™ i5-4590/AMD FX™ 8350 の同等品以上
Memory 4 GB 以上
ビデオ出力 HDMI 1.4、又はDisplayPort 1.2 以降
USBポート 1x USB 2.0 以上
OS Windows® 7 SP1、Windows® 8.1 以降、Windows® 10

Oculusでも要求スペックはそこまで変わりません。
この表に書いてある意味がわかる方は、この項は読み飛ばしてもらって構いません。
なんのことだか全然わからない、といった方はこのまま下にスクロールしてください。

上記の表の意味が分からない方は、PCの自作などを全くやったことない方が多いと思います。
そのような方のために、手っ取り早くあなたのPCがVRに対応しているか判別する方法があります。
先ほどのHTC VIVE公式サイトから「PCのテスト」というボタンを押すと、VR対応PCか判別してくれるソフトをダウンロードできます。
PCのテスト.png

このソフトを起動して「Start」ボタンを押すと診断結果が出てきます。
下の画像のように全てチェックマークがついていれば、あなたのPCはVRに対応しています。
スクリーンショット (102).png

チェックが1つでも付いていなかった個所があった方は、残念ながらPCを買い替えるしかありません。
ドスパラさんツクモさんなどでVR対応PCの特集ページなどがありますから、そちらから購入すれば間違いありません。
予算としては15万円+税といったところでしょうか。

どのVRグラス(HMD)がいいの?

次に気になるのがどのVRグラス(HMD)を買えばいいか、ということでしょう。
有名なものだけを挙げても、PSVR、HTC VIVE、Oculus Rift、Windows MRなどありますので、それぞれの特徴を挙げていきましょう。

PSVR

PS4向けVRグラス。使用するにはPlayStation Cameraが別途必要。
ゲーム機向けということもありソフト数はそれなりに充実しているものの、PCでは全くと言っていいほど使えない。
これからVRアプリケーションを開発しようと考えてる方は買わない方がいいです。
購入は全国の家電量販店でどうぞ。
44,980円(+税)

HTC VIVE

スマートフォンなどで有名なHTC社と、Steamという海外インディースゲームを中心に取り扱うダウンロード販売サイトを運営しているValve社が共同開発したVRグラス(HMD)。
現在のVRアプリケーション開発において必須とも言える OpenVRを作り上げた と言っても過言ではない実力を持つ。
SteamのVR対応ゲームは大体VIVEに対応しているので、ソフト数も多く開発もしたいといった欲張りさんにはこれがお勧め。
またルームスケールという、VR空間内で自由に歩き回れるのも特徴。
最近新型のHTC VIVE Proというのが発表された。
購入は公式ホームページ、又はPCショップからどうぞ。
84,110円(税込)

Oculus Rift

世界で1番最初に一般PC向けVRグラス(HMD)を販売した(?)Oculus社が出す、コンシューマ版VRグラス(HMD)。
長年の実績と独特なコントローラの形状から人気のある製品。
ナニか(ナニでしょうね)を揉むといった感覚を得やすい 手の形になるので、手のトラッキングを重要視する人はコチラを選択するといいかも。
ルームスケールもできないことはないが、元々それを行うようにセンサーが開発されていなかったのか設置に苦労しそう。
VRアプリケーションを開発するための情報なども多くそろっているのでお勧めできる製品。
購入は公式ホームページからどうぞ。
50,000円(+税?)

Windows MR

マイクロソフトが制定したWindows向けのVRグラス(HMD)。
MR(Mixed Reality)の名の通り複合現実を意識しているデバイス。
富士通さんやレノボさん、デルさんなどがこれに対応したデバイスを出しているが、発売が2017年秋ごろということもあり開発者向けの情報が少ない。
対応ゲームも少なく、初めて買う人にはお勧めできない。
48,000~65,000円(+税)

総評

ざっとメジャーなデバイスは紹介しましたが、私のお勧めはHTC VIVEです。
このデバイスだけルームスケールに標準対応しており、Steamという巨大なゲームマーケットにも繋がっているというのが他と一線を画する点です。
あと身も蓋もないことを言うと、この記事はHTC VIVE向けに書いているからです。
ただし新型のHTC VIVE Proが発表されているということもあり、今年中に値下げが予想されるため今すぐ買うのは待った方がいいかもしれません。

ほかに何か揃えるものはある?

HTC VIVEを購入する場合は、別途センサーを設置するスタンドが2本必要になります。
Amazonなどで「ライトスタンド」と検索するとちょうどいい商品が見つかるので、好きなものを購入してください。
NEEWER プロ ライトスタンド 6.23ft(190cm) アルミ製 【並行輸入品】
ライトスタンドの先に雲台を付ける必要があるので、そちらも2個買いましょう。
HAKUBA 自由雲台 BH-1

VRグラス(HMD)が届いたよ!

ようこそVRの世界へ、これから素晴らしい世界があなたの目の前に広がっていくことでしょう。
暫くVRゲームで遊ぶのもいいですが、いつか戻ってきてVRアプリケーションを開発するようになるのを心よりお待ちしています。

次回からVRアプリケーション開発を行っていきます。近日中に公開しますので暫くお待ちください。

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