ジョブカン事業部のアドベントカレンダー 5 日目です。
今回は Obsidian で「各ノートをできるだけ関連付けたい!」という思いのもと、がんばった結果を記事にしてみました。
何もわからない。そして忘れる。
いきなりですが私は新卒です。もちろん右も左もわかりません。
特に技術的な話や仕様に関しては、ドキュメントで理解が不十分なところはわかる人に聞いてみてその場ではわかった気になります。
だけどあとから思い出せないし、かろうじて思い出せたとしても何の文脈で聞いたものだったかまではあやふやなまま。それぞれの話につながりがあるはずなのに断片的なのでこれはどうにかしなければいけません。
そういえば Obsidian だとノート同士のリンクが貼れることを思い出します。前は使いこなせなかったけど今こそ再チャレンジ。
Obsidian と Markdown 記法の説明は割愛。
ベースにしたノート術
意気込んだは良いもののゼロベースでは二の舞になることはわかっています。
参考にできそうな使い方を色々調べて良さそうだなぁと思ったこちらのノート術を参考にします。
こちらの動画での解説がとてもわかりやすいです。
自分で構造を作らない
参考にしたノート術について簡単に。
一般的な使い方だとノートの内容ごとにディレクトリへ振り分けると思います。するとノートへの認知が変わったときにノートの振り分けやディレクトリ構造を変えなければいけないので、定期的にディレクトリ構造の見直しが発生します。手間です。
このノート術では自分でディレクトリの振り分けは行いません。時系列で淡々と保存されていきます。また一度書き切ったノートは以降編集しません。過去のノートだけを参照するようにして現実世界と対応させます。論文と同じ。
記憶・話の移り変わりがわかる
以前に見つけた知識があり、それに付随する新しい発見や考えが別々のノートに分割されていると、自分の考え方がどのように変わったのか・話がどのように進んだのかを後から俯瞰することができます。
今までディレクトリで分割していた認知構造を各ノート同士のつながりに持たせるイメージです。
ちょっとだけ手を加えてみる
参考にしたノート術そのままだと少し抽象的すぎたり、記録していく上で少し扱いづらいなと思ったところがあります。
使いやすいように。根本は崩さないように。少しだけアレンジします。
とりあえずつぶやいてみる
「ノートを編集しないなんて考えられない!」という方のために。
まずは編集しないことに慣れるところから。最初から編集できないノートを作成するのは個人的に少し抵抗があったので Thino をいれます。
こうすると Obsidian で X(旧Twitter) のようにつぶやき感覚でメモすることができます。各つぶやき毎にリンクを発行できるので、付け足したい内容は引用してつぶやいたりノートを作ったりします。
わざわざ過去のつぶやきを編集することも少ないので、まずはこれで慣れていきます。
予定をたててみる
ついつい行動を後回しにしてしまう方のために。
気になったりやってみたいなと思ったりしてもついつい後回しにしてしまうことありませんか。そうです私です。
せっかく興味を持ったこと・調べた知識は使わないともったいない。その場で予定を立ててしまいましょう。Full Calender をいれます。
こうすると Obsidian で Google カレンダーのようにスケジュールを組むことができます。
各スケジュール・タスク毎にノートが作成されるので、立てるきっかけになったつぶやきやノートなどをリンクさせておけば、後からなぜ行動したのかの理由を辿ることができます。
逆に記録したノートにスケジュールを紐づければ、どのような行動をした結果書いたノートなのかを辿ることもできます。
マイペースに書き終える
1 日で書き切れない方のために。
参考にしたノート術ではシナプスの刈り込み云々の理由で 1 日以内に書かなければいけない制限がありますが、日付を跨いで書きたいノートもあるかと思います。
ただし書き切ったノート・今後編集しないノートだけをリンクさせるルールは守りたいです。ここはフラグで解決します。
私の使い方として、全てのノートのフロントマターに reference というプロパティを設けています。書き切ったノートはここにチェックを入れて、ノート同士をリンクさせるときはここにチェックが入っているものだけにします。
百科事典にならってみる
面倒な管理をしたくない方のために。
Obsidian で記録していると書籍や映画毎にテンプレート・Bases や DataView を用意してリスト形式で管理したくなるときがあります。しかしこれまでに私は書籍やら映画やらを Obsidian 上で管理しようとして何度か失敗しています。
今は百科事典のように一つのテンプレートに固有名詞をなんでもかんでも突っ込んでいます。Obsidian ではタグが使えるのでここは参考にしたノート術同様、とりあえず書いてあとから検索できるようにする方針です。
突っ込んだトピックは Bases でリストアップして一覧で見られるようにしています。
プロパティをふやさない
フロントマターでなんでもかんでも表現すると出てくる問題
- ことある毎に全てのプロパティがサジェストにでてきて邪魔
- どのプロパティがどのテンプレートのものかわからなくなり管理が手間
- データベースの多対多の表現ができない (Bases, DataViewを使ったとき)
書籍を管理することを例に見てみます。
一つ目は Obsidian の仕様です。目を瞑ります。
二つ目に関して、最近だと書籍がドラマ・アニメ化したり YouTuber が書籍を書いたりすることも珍しくないです。違うテンプレートで使っている違うプロパティなのに同じ名前があったりすると訳がわからなくなります。
多対多の表現はあらかじめ著者・出版社のノートを作成して書籍ノートのプロパティにリンクを貼ると表現できますが、著者・出版社が初出の場合はその時点で興味のないノートまで作成しなければいけません。
ここでは体系だった管理が目的ではありません。あくまでも自分の興味を記録することが重要です。
「これから書くかも」なノートへ種まき
- 「じゃあ後から著者とかのノート書いたらどうすんの?」
- 「その著者とか出版社の書籍があるか全部検索してリンクさせんの?』
課題が残ります。先に作成した子要素っぽいものから後々作成される親要素っぽいものへリンクさせるのが難しいです。
書籍を一つひとつ検索するのはスマートでないけどフロントマターで厳密な管理もしたくない。でもやっぱり著者名・出版社名はわかるようにしたい。
ここでタグが役に立ちます。
これから書くかもしれないノートに関するキーワード・固有名詞もタグとしてつけておけば後からの検索がスムーズになります。具体的には書籍のノートにはとりあえず著者名・出版社名などをタグとして付けておきます。こうすると後から著者のノートを書きたい場合、タグで一度に検索することができます。
参考にしたノート術でも後々のタグの編集だけは推奨されています。以下のような運用で無駄なプロパティを増やさず、後々の検索性も保つことができます。
- タグは厳密な扱いを決めずにとりあえず付けておく
- 検索しそうなキーワードがあれば後からでも付け加える
- 既にノートになっているタグ・興味がないタグは定期的に見直して削除
書籍を例に話しましたが、ドラマ・YouTuber・専門用語など全部ごちゃまぜで機能します。グラフビューで表示するとどの単語に興味を持っているかも可視化でき、新しいノート作成へのきっかけにも繋がります。
どんなふうにつながるの?
説明だけだとわかりにくいのでグラフで見てみます。グラフで表示されている矢印は過去のノートに向かって伸びます。それぞれのノードは以下のように色分けして表示しています。
- 黄緑:タグ
- 水色:今開いているノート
- 緑色:Full Calender で立てた予定
- 黄色:百科事典形式でトピックを記録したノート
つぶやき <- 行動 <- 記録でつながる
現在開いているノートは Thino で書いたつぶやきがあるデイリーノートです。
これを見ると、ふとしたつぶやきから行動を経て DAGnetz と このノート術について が作成されていることがわかります。最初につぶやいた何気ないことから成果物・記録へのつながりを俯瞰することができる。これが Obsidian の強みです。
トピック同士でつながる
百科事典形式で保存したそれぞれのトピック同士の関係もリンクによって可視化できます。関係は線で結ばれ、興味を持った順が矢印で表現(タグだけ例外)されます。
「ノートにするほどでもないかな」と思ったトピック・固有名詞はタグのままにしておきます。これが後々書くノートへの種まきです。Obsidian では表示されるタグの大きさがリンクするノートの数に応じて変化するので興味の大きさを可視化することができます。
大きくなったタグ、つまり興味が大きいトピックはノートを作成してタグの代わりにリンクさせるといった運用ができます。興味はタグで育ててノートにして収穫。これがこのノート術の肝です。
画像の例だと#Zettelkasten, #Notion, #シダー・リー が次の収穫対象です。あとは育つまで待つのみ。
使ってみて
記録するとどうしてもドキュメント形式になりがちだったけど、行動の記録と組み合わせることで自分の足あとを後から眺められるのが良い。記録するときにとりあえずで書いて、意味付けはリンクで。整理がほぼタグの編集だけで済むのは大きいです。
今回の Obsidian で使った設定はテンプレートとしてまとめてあります。興味があればぜひ使ってください。
仲間がふえたらうれしいな
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