先日開催されたProject Management Summit 2026に参加してきました。 生成AIが当たり前になった今プロダクトをどう進化させるべきnなのか。特にサイト内検索とピボットの意思決定に関する2つのセッションがエンジニアとして刺さる内容だったので自分なりの感想を交えてまとめます。
- 「ググる」の終焉とサイト内検索の再定義
セッション:生成AI活用とユーザーの選択行動の変化
Googleオーバービューの登場でユーザーは記事を読む前に答えを知るようになりました。
エンジニアも非エンジニアおこの変化は現場でもかなり感じていると思います。
自然文検索が2年で6倍ということが衝撃でした。
G2サーチさんのログによると自然文での検索が急増。
結果として、従来のキーワードマッチでは対応できないゼロ件ヒットが3割に達しているとのこと。
これではユーザーからすれば「このサイト使えない」と離脱する理由の一つとになります。
RAG実装の3つの壁に共感
RAG(検索拡張生成)は作るだけなら簡単ですが、商用化しようとすると以下の壁にぶつかるとのこと。
安定性の壁: AIエージェントに任せすぎると回答が遅いし毎回答えが変わる。
ドメイン知識の壁: 「最新のニュースだけ出して」といったメタ情報のフィルタリングが苦手。
体験の壁: AIの回答と従来の検索結果リストがバラバラで違和感がある。
【感想】 個人的におっと思ったのは、結局のところ地道なETLとデータ構造化が一番大事。
という結論です。
最新のLLMを追うのも楽しいですが、基盤となるデータの精度を上げることが結局最短ルートなんだなと再認識しました。
- 利益を出しつつ「顧客を熱狂させる」ピボットの極意
セッション:売上総利益252倍を実現する戦略と意思決定
カウシェさんのピボット(戦略転換)の話はPMとしてのスタンスが凝縮されていました。
「現象の支配」:ただの模倣で終わらせない
中国で成功したモデルをそのまま持ってくるのではなく、その裏にある「ロジック」を解剖し、日本人の感性に合うように翻訳する。このプロセスを「型(守破離)」として捉える考え方は非常にクールだと思いました。プロフィッタブルグロースのスマートな設計、収益化はUXを損なうという先入観を壊してくれました。
強制しない広告: ユーザーが報酬(コイン等)欲しさに自発的に見る導線。
還元のループ: 稼いだ利益をさらに機能改善や還元に回すことで、複利的に成長する。
失敗から学ぶリアルグラフの怖さ
「友達のレビューが見える機能」が恥ずかしさから大ブーイングで3時間で撤回された話。
データ上は正解(ユーザーにウケるように見えて)に見えても人間の心の機微(恥じらいやプライバシー)を読み違えると一瞬で信頼を失う。
【感想】 エンジニアをやっていると、ついつい機能を数字やロジックで作りがちですが、
お客様へのリスペクトという言葉が重く響きました。ユーザーを「User ID: XXX」ではなく、一人の人間として想像する。シンプルですが重要な視点だと思いました。
まとめ:これからの開発にどう活かすか
今回のSummitを通して、以下の3点を持ち帰りました。
- RAGの完成度はモデルの性能よりデータの準備で決まる。
- ビジネスモデルは翻訳が必要。自社ドメインの顧客解像度を極限まで上げる。 - 収益とUXは二者択一ではない。ユーザーがやりたいと思える仕組みをそっと置く
技術が進化するほど最後は「人間をどれだけ理解しているか」という泥臭い部分が勝負になる。そんな勇気をもらえるイベントでした!