2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

CloudWatch Logs Insights で便利な比較機能

Last updated at Posted at 2024-08-28

はじめに

台風の動きがまるで牛歩ですね。
災害が起こらないことを願う @___nix___ です。

背景

皆さん CloudWatch Logs Insights は良く活用しているかと思いますが、いつからか「比較(オフ)」のような表記が追加されたなぁと思う位でそれを押してみようとは思ったことが無いままだったのではないでしょうか。

今回ご紹介するのはこの「比較(Compare)」の機能についてです。

概要

CloudWatch Logs Insights の 比較(Compare)機能は、ログイベントの時間経過による変化を比較分析するツールです。

主な特徴:

  • 最近の期間と直前の期間、または過去の同様の期間を比較可能
  • 生のログイベントではなく、パターン分析結果を表示
  • 比較期間は元のクエリ期間と同じ長さ
  • 前期間、前日、前週、前月との比較オプションあり

使用方法:

  • クエリを作成し、比較したい期間を選択
  • 結果はパターン、イベント数の差分、変化の説明などを表示
  • パターンの詳細検査や関連パターンの確認が可能

この機能により、エラーの新規発生や傾向の把握が容易になり、ログ分析の効率が向上します。

実践

「比較(Compare)」に進む前にまず、パターン分析について触れておきます。

パターン分析

Insights に遷移すると以下のクエリがデフォルトで設定されています。

fields @timestamp, @message, @logStream, @log
| sort @timestamp desc
| limit 10000

このクエリを実行すると「ログ」タブにお馴染みの直近1時間のログが確認できます。

image.png

パターン分析を行う場合、どのフィールドを対象にするかを選ぶだけで分析が可能です。
この例では @message のフィールドに対してパターン分析を行います。

fields @timestamp, @message, @logStream, @log
| pattern @message

上記クエリを実行すると以下のような画面が表示されます。

image.png

パターン分析が完了して、いつもと違う「パターン」タブを選択した状態になります。
↑①の部分をクリックすると以下のようにより詳細が確認できます。

image.png

今回、ログのパターンは次のように解析してくれました。

<トークン 1><トークン 2>	INFO Request: <トークン 3> https:<トークン 4>; ResourceType: <トークン 5>

それぞれのトークンの値の具体例は以下のテーブルに示したものになります。

トークン トークンの値
トークン1 2024-08-28T13:25:32.423Z
トークン2 5f62c60c-9b8f-4964-ab79-a370cfe604cf
トークン3 GET
トークン4 //example.com/
トークン5 document

つまり、パターン分析はどんなパターンのログがどの位登場するかの頻度(イベント数)を算出してくれます。

image.png

パターン分析を(ザックリ)理解したところで比較(Compare)の機能に進みます。

(差分) を以前の時間範囲と比較する

先程のクエリに対して今度は[比較(オフ)]を押してみると、以下のようにウィンドウが開くので[前日]を選択して[適用]してください。

image.png

[比較(オン)]に変わり、クエリの内容も勝手に更新されました。この状態で[クエリの実行]を押します。
※この例では、直近の1時間と、対象の時間よりも1時間前の比較をしてくれます。

image.png

以下のように少し内容が変わりましたね。

image.png

結果の詳細を追ってみましょう。
上の「イベント数の差異」をソートした結果が以下です。

image.png

この結果から分かることは、2時間前~1時間前のログには <*> <*> INFO log was deleted というパターンが1度だけ登場していたが、直近1時間のログにはそれが無くなったということを示しています。

今回の例だと比較に関する情報が少な過ぎるので、別のログの結果も紹介しておきます。

■ 指定範囲の比較で直近の方がパターン登場回数が増加した例
image.png

■ 指定範囲の比較で直近の方がパターン登場回数が減少した例
image.png

以上が比較(Compare)機能の説明でしたが、クエリを自分で書く場合は次のクエリ記法を利用してください。

期間 意味 クエリ記法
前の期間 クエリ期間の直前の期間と比較します。 diff
前日 クエリ期間の 1 日前の期間と比較します。 diff previousDay
前の週 クエリ期間の 1 週間前の期間と比較します。 diff previousWeek
前月 クエリ期間の 1 か月前の期間と比較します。 diff previousMonth

終わりに

以上がいつの間にか追加されていた比較(Compare)機能の紹介でした。
同時にパターン分析についても触れていますので、「この機能を使えば~の調査が出来そう」ということに発展すれば良いですね。
他にも「こんなことができるよ」ということがあればぜひ教えてください♪

一言

Xで書くと決めてから短時間で勢いだけで書いたので少し読み難いですね。
画面の説明をし過ぎたことでこれが裏目に...

この記事良かったと少しでも思って頂けたら是非 @___nix___ をフォローしてあげてください。或いは記事に対してリアクションをお願い致します。

2
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?