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球状黒鉛鋳鉄品の金属組織画像におけるパーライトと黒鉛の分類

Last updated at Posted at 2024-01-28

はじめに

球状黒鉛鋳鉄品(FCD)の機械的性質(引張強さ、硬さ、伸び、衝撃値など)は金属組織(黒鉛の形状や基地組織)により大きく変化することが知られています。ここで、黒鉛の形状はJIS G5502の黒鉛球状化率から、パーライトの量はパーライト面積率から、それぞれ金属組織画像を使って求める事ができます。
一般的に、黒鉛球状化率は腐食前の金属組織画像から求め、パーライト面積率は腐食後の金属組織画像から求めますが、今回は下図のような腐食後の金属組織画像から黒鉛球状化率とパーライト面積率の両方を求めてみることにします。

  • 腐食液で腐食後のFCDの金属組織画像
    28233510.JPG

作成したプログラム

使い方やサンプル画像を含めて、以下のgithubに格納してあります。

開発環境

  • Windows11
  • VSC 1.85.2
  • Python 3.9.18
  • OpenCV 4.5.0

終わりに

このプログラムは、組織画像中のパーライトと黒鉛を画像処理を使って輪郭として抽出しています。このため、フェライトとパーライトが接触している画像や、パーライトの面積が多い画像については、輪郭の抽出が困難となります。ご注意ください。
何かのご参考になれば幸いです。

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