はじめに
Arduino UNO Qは、Arduinoのマイコンだけでなく、Linuxも動作するユニークな開発ボードです。Arduino App Labを使えばArduinoスケッチを作成・実行できますが、回路図を作成するソフトウェアとして定番のFritzingが動作するのか気になります。そこで今回は、Arduino UNO QへFritzingをインストールし、実際に動作を確認してみました。
動作環境
今回使用した環境は次のとおりです。
Arduino UNO Q 4BG
Debian GNU/Linux 13 (Trixie)
ARM64版Linux
OSは次のコマンドで確認しました。
cat /etc/os-release
結果は以下のとおりです。
PRETTY_NAME="Debian GNU/Linux 13 (trixie)"
NAME="Debian GNU/Linux"
VERSION_ID="13"
Arduino UNO QにはDebian 13が搭載されていることが分かります。
Fritzingが用意されているかの確認
まずAPTで検索してみます。
apt search fritzing
すると
fritzing/stable 1.0.1-1+b4 arm64
fritzing-data/stable 1.0.1-1 all
fritzing-parts/stable 0.9.6~unreleased-1 all
と表示されました。
Debian公式リポジトリにARM64版のFritzingが用意されているようです。
インストール
APTでインストールできます。
sudo apt update
sudo apt install fritzing
インストールは特に問題なく終了しました。
起動
GUIメニュー→開発→fritzing
を実行すると、正常に起動しました。
動作速度
実際に使用した感想です。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 起動 | 約17秒 |
| 新規作成画面 | やや時間がかかる |
| パーツ読み込み | やや時間がかかる |
| 部品配置 | 軽快 |
| 配線操作 | 問題なく使用可能 |
起動や最初のパーツ読み込みには多少待ち時間があります。しかし、一度読み込みが完了すると、部品の配置や配線は軽快に操作できました。
簡単な回路図作成用途であれば十分実用的だと感じました。
Arduino UNO Qだけで電子工作ができる
今回の確認により
- Arduino App Lab
- Fritzing
- Linuxデスクトップ
- Webブラウザ
- ターミナル
がArduino UNO Q上で利用できることが分かりました。
つまり
- 回路図を作成
- Arduino App Labでプログラム(スケッチ)作成、コンパイル、書き込み
- 実機で動作確認
という一連の作業をArduino UNO Qだけで行うことができます。これは従来のArduinoボードにはない、大きな特徴だと思います。
まとめ
Arduino UNO QへFritzingをインストールしたところ、APTだけで簡単に導入できました。
起動には約17秒、新規作成画面やパーツ読み込みには多少時間がかかりますが、部品配置や配線は快適に操作できます。
Arduino UNO QはArduino開発ボードであると同時に、小型Linuxコンピュータとしても十分活用できることが確認できました。この環境を利用して回路図を作成し、Arduino UNO Qだけで電子工作を楽しむことも十分可能と感じたしだいです。