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画像処理エンジニア検定(エキスパート)合格攻略法

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1. 概要

画像処理エンジニア検定とはCG-ARTS(公益財団法人 画像情報教育振興協会)が実施しているCG-ARTS検定の1つになります。

活用分野は、医療、半導体、コンピュータ周辺機器、自動車、プラント、印刷等数えればきりがないほど多岐に渡ります。これから画像処理エンジニアの需要は伸びてくるため、技術者であれば持っていると自分の進路選択の幅が広がる資格だと思います。

CG-ARTSの試験には、問題の難易度を変えたベーシックとエキスパートの2種類有ります。
合格率は、ベーシック約7割、エキスパート3〜4割となっておりエキスパートはやや難しい試験です。
ですが、どちらも問題のおよそ70%正解すれば受かる絶対評価の試験だと思うので、最終的にはエキスパートをとることをおすすめします!

今回はその画像処理エンジニア検定・エキスパートを受験しました。
勉強時間や、参考書、試験での注意点など受験生が知っていると役立つ内容にまとめたので紹介していきます。

2. 勉強時間

およそ2ヶ月間かけて学習しました。試験日が11月末でしたので、9月末にちょっとずつ勉強を始めました。(試験は7月と11月の年2回行われています)
このときは、画像処理に対する知識はほとんど持っていませんでした。プログラミングは大学院生の頃研究でC言語やFortranを使ったり、今は趣味でPythonの少しかじっていました。あとは統計と深層学習にある程度知見があるくらいでした。
平日は仕事があったので、仕事が終わってからもくもくと勉強していました。
(残業続きだと23時勉強開始となってまあまあしんどかったです笑)
平日は多くて2時間、短くて30分程度を毎日継続していました。
休日はメリハリを付けて、午前中はぐっすり寝ていたり、部屋の掃除をしたりしてのんびりしてました。そしてお昼ごはんを食べてから、夕方くらいまで集中して取り組みました。1日4時間位やっていたと思います。
平日1日1時間、休日1日4時間とすると、1h×45day+4h×17day=113h
なので画像処理エンジニア検定に費やした時間は合計で100時間強でした。

3. 参考書

参考書ですが、この2冊を勉強しました。
①ディジタル画像処理
②画像処理エンジニア検定エキスパート・ベーシック公式問題集
この2冊しか使っていませんが、擦り切れるほど読みました。
闇雲にいろいろな参考書に手を出さないでこの2冊に絞ってやりましょう。
検定を主催しているCG-ARTSが編集しているので、資格試験に直結する内容です。

勉強の進め方はこんな感じがセオリーになるかと思います。
1. ①を一通り読んで全体像をなんとなく理解する。
2. ②のベーシックの練習問題を解く(間違えた箇所や気になった箇所は①を使って復習をする)
3. ②のエキスパートの練習問題を解く(間違えた箇所は①を使って復習をする)
4. ②の問題集で、間違えた問題、理解の薄い問題をやり直して全て解けるようにする。
5. 最後にWebサイトに載っている過去問題を、時間を測り本番を意識して解く。

「余談」
実は、、、試験前日の夜になって過去問がWEB公開されていることを知って、大慌てで試験日の午前中にちょろちょろっと過去問を確認しました...(汗)確認大事です。
問題構成は②の問題集とほとんど変わらないですが、量をこなすという点からも過去問は、取り組んでおいて損はないので時間の許す限りやりましょう。

4. 試験について

私は千葉県の受験会場で受けました。
試験日が11月末だったのでひんやりとした空気の中、試験会場に足を運びました。
とっても綺麗なホテルでびっくりしたのを覚えています。

試験時間は単願(1科目のみ)だと80分、併願(2科目)だと150分です。なぜか併願すると10分短くなっています。
※CG-ARTS検定は画像処理エンジニア検定の他に、
CGクリエイター検定
CGエンジニア検定
Webデザイナー検定
マルチメディア検定
があり、この5科目の中の2科目を同時に受けることが出来ます。(もちろん受験申込時に「併願」として申し込む必要が有ります。)

私は画像処理エンジニア検定(エキスパート)のみの単願受験だったので、試験時間は13:00〜14:20の80分間でした。

受験した感想としては、、、
ボリュームは多すぎず少なすぎずと言った感じで、80分あれば十分解ききれる量です。
私は60分で一通り解き終えて、残りの20分で見直しをしました。

なので、ペースメーカーとして...
・大問1〜5までを30分
・大問6〜10までを30分
・残り20分を見直し&解けなかった問題に当てる

を目安にするのがおすすめです!

5. 注意点

「4.試験について」にまとめて注意点を書こうか迷ったのですが、実際に試験を受けて緊張していると勘違いしそうだなと思ったことがあったので、別章を設けて「5.注意点」にまとめました。

・問題用紙について
問題用紙は、画像処理エンジニア検定だけではなく、CGクリエイター検定、Webデザイナー検定、CGエンジニア検定、画像処理エンジニア検定、マルチメディア検定の全てが一緒になった冊子となっています(2020年度後期現在)。
加えて、検定の種類に関わらず共通問題となる大問1(著作権)は前半のページに記載されています。
試験の種類が違っても似通った問題があるので、自分の解く試験のページはしっかり確認してから問題を解きましょう。

・解答用紙について
解答用紙はマークシートになっています。
解答用紙も著作権の大問1は共通のマーク欄で、大問2以降は各検定で別々のマーク欄があるので自分の回答するマーク欄は必ず確認しましょう。

6. 結果

無事合格出来ました!
試験日から5日後に試験問題と解答速報がWEBにアップロードされるので結果はほぼわかっていたのですが、やっぱり合格した受験番号を確認すると安堵と嬉しさがこみ上げてきますね。

大問1の著作権で4問中1問のみ正解と散々な結果でしたが他の問題で稼いでくれて80%程取れていました。

皆さんの資格試験取得への一助になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

画像処理エンジニア検定で学んだ手法をPythonで書いてみた記事も上がっていますのでこちらも是非見てください!

【Python】対象物の画素値RGBの平均値を計算する
【Python】サポートベクタマシン(SVM)を使って画素値からりんごと梨を分類
【画像処理】ポスタリゼーション

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