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AWS re:Invent 2022に参加してみた

Last updated at Posted at 2022-12-09

まえがき

過去に弊社から何名かのエンジニアが参加しているAWSのre:Invent。
今年は何故かご縁があり、AWSも英語もそんなに出来ない自分が参加できることになりました。

来年以降参加される方の参考になればという事で、今回は行ってみた感想や現地の動き方、準備したものなどを中心に書きました。

詳しいセッションの内容については後日Youtubeなどにもアップされるらしいので、そちらを見て頂けたらよいかと思います。
また、アップデート情報などは以下の記事にもまとめられています。

AWS re:Invent 2022で発表された新サービス/アップデートまとめ

re:Inventとは

そもそもAWS re:Inventとは、
世界から約67,000人、日本からも約1000人近い人数が参加する世界最大のAWSカンファレンス。

ラスベガス中心地の数多くのホテルが会場となり、AWSのCEOやCTOなどが新サービスを発表するKeynoteやハンズオンでAWSサービスを体験できるWorkshopなどさまざまなセッションがおよそ2,700以上ある大規模なイベントです。

日程

今回は近畿日本ツーリストさんの「AWS re:Invent 2022 ジャパンツアー」に申し込んでの参加です。

現地日付 場所 現地時間 備考
11/27(日) 成田空港発 11:05
11/27(日) ロサンゼルス空港着 9:30 トランジット9時間のため、
ツアー会社企画のバスツアーに参加
11/27(日) →11/28(月) ロサンゼルス空港発 18:30 →9:30 搭乗便が大幅遅延のため、
急遽ロサンゼルスで1泊
11/28(月) ラスベガス空港着 10:30
11/28~12/1(木) ラスベガス滞在 終日 AWS re:Inventに参加
12/2(金) ラスベガス空港発 08:25
12/3(土) 成田空港着 16:45

持ち物&準備

持ち物

事前に色んな記事を見たのですが、人それぞれでよく分からず、、、
なので実際に自分が持って行って良かった物、いらなかった物を書きます。

◎:必須 ◯:あった方が良い △:どちらでも ×:不要

必須 持ち物 備考
パスポート 一番忘れてはいけないもの。
ESTA ビザがある人は不要。
CDC誓約書 Centers for Disease Control and Prevention
ワクチン接種証明(海外用)
クレジットカード 現地の決済はほぼクレジットカード。
eチケット控えのコピー
モバイルWiFi
現金 チップ用で50ドル程度+カジノ用。
re:Invent公式アプリ
ノートPC
モバイルバッテリー
名刺 現地でのネットワーキングのため。
小さいショルダーバッグ 後述のre:Playに参加する際、大きいバッグ持ち込めないため。
サンダル 飛行機やホテルの部屋用。
衣類 Tシャツと靴下はEXPOで大量に貰えるので少なめでも可
イヤホン 同時通訳のセッションを聴くなど
リップクリーム ラスベガスが砂漠気候で乾燥しているため。
目薬 ラスベガスが砂漠気候で乾燥しているため。
潤う系マスク ラスベガスが砂漠気候で乾燥しているため。
アウター 現地はほぼホテル内にいるため、SWAGのパーカーで十分。re:Playと日本での移動のときぐらい。
常備薬 入国審査で見せれるように箱ごともしくは説明書と一緒に。
圧縮袋 帰りの荷物がノベルティで増えるため。

Uber登録

現地で会場間の移動にはシャトルバスもあるのですが、急ぎの場合などにUberが使用されることも多いようです。
Uberの登録には電話番号認証が必要なので、日本国内にいる間に登録しておいた方が良いでしょう。

ワクチン接種証明アプリ

来年以降はどうなるかわかりませんが、現在は海外から日本へ入国する際にコロナワクチンの3回接種かアメリカ現地でのPCR検査が必要となります。
現地PCRは非常に高額かつクリニックまで行く手間などがあるので、基本的にはワクチン3回接種をおすすめします。

その際に海外用のワクチン接種証明書が必要なのですが、役所に申請をして送ってもらうとそこそこ時間と手間がかかるので、ワクチン接種証明アプリで取得するのが良いと思います。

Visit Japan Web登録

必須ではありませんが、事前にVisit Japan Webへアカウントを作成して質問票への回答やワクチン接種情報、渡航情報を登録しておくと帰国時の入国審査が短縮されるのでオススメです。
2022年11月まではMySOSというアプリへの登録になっていましたが、現在はVisit Japan WebというWebサイトに変わっています。

ラスベガスまでの波乱万丈

ラスベガスまでの道のりは想定外のトラブルだらけでした。

その中でも最悪のトラブルがロサンゼルスからラスベガスへの航空便が15時間の遅延(18:30→9:30)、、、

もともとトランジットが9時間あったのもあり、結果24時間もロサンゼルスに滞在することに。
空港内での宿泊も覚悟したのですが、幸いロサンゼルス航空がホテルを手配してくれて1泊出来ることにはなりました。しかし、キャリーは返却できないとのことで着替えもできないのは非常に辛かったです。

とりあえずシャワーを浴びてベッドで寝れただけでも助かりましたが、、、
ロスバケとかのリスクも考えると1泊分の着替えぐらいは手荷物に入れておけば良かったと思いました。

また、団体ツアーに参加しているが故に各手続きや移動にかなり時間がかかっていたので、海外に慣れている人は個人で行くのもアリだと思います。

いざre:Inventへ

Registration & EXPO

まず現地に着いたら来るべきなのがここ。
パスポートを持って受付でRegistrationをしてSWAG(おみやげのようなもの)を受け取り、そのあとEXPOでノベルティを回収するのが定番のムーブらしい。

registrationの横には参加証に認定資格保有のシールを貼ってくれるカウンター(Verify your AWS Certification)もあるので、認定資格を持っている方は忘れずにこちらの受付も済ませてください。こちらの受付をしておくと、イベント中にいつでも認定者ラウンジに入ることができます。

LINE_ALBUM_reInvent 2022_221206_93.jpgLINE_ALBUM_reInvent 2022_221206_121.jpg

認定者ラウンジでは軽食やドリンクの提供があり、テーブルも配置されているためセッションの合間で記事を書いたり作業ができます。(この日はフルーツでしたが、一口サイズのケーキの日とかもありました。)

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EXPOはAWSの各パートナー企業がさまざなノベルティを用意していて、かなりの量のノベルティが貰えるので、先にエコバッグなどのノベルティを貰ってそこに入れていくのがオススメです。

S__13467653.jpg

ちなみに↓は自分が初日に貰ったノベルティです。2日目以降も時間は限られているがEXPOはオープンされているので、その気になればキャリーケース半分は埋めれそうです。

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Keynote

イベント中毎日開催されるメインセッションです。
AWSのCEOやCTOが新サービスやアップデート情報を続々と発表するセッションなので確実に見ておくべきです。
また、このセッションの中で発表されたサービスに関する新しいセッションが随時追加されていくので、re:Invent公式アプリやAWS Eventsのサイトをこまめにチェックしておきましょう。注目度の高いセッションは一瞬で満席になることもあります。
詳しい内容についてはYouTubeなどに公開されているので確認してください。

また、会場は1時間前には行列ができており、良い席を確保するのは非常に難易度が高いです。
少し遅れると会場にすら入れないこともあります。その場合、認定者ラウンジや別会場からオンラインで見ることができます。

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各セッション

セッションは予約制のものもあれば、予約不要の先着順のセッションもあります。

例年人気のセッションはすぐに埋まるそうです。
予約する際は会場のホテルの場所も確認しないと、遠いホテルの場合は移動に1時間かかることもあります。

また、Keynoteで発表されたサービス関連のセッションが随時追加されるたり、満席のセッションも追加枠が設けられることもあります。
追加枠が無くても各ホテルのContent Hubという会場でOverflowという枠でオンラインセッションが追加されていることがあるので、常にセッションの状況を確認して追加や変更していくのがいいと思います。

↓はセッション予約が満席となってしまい、Content Hubからオンラインで視聴している様子です。
S__13508611 (1).jpg

ちなみに参加したセッションは下記のとおり。(自分の備忘のため記載)
自分はBreakout Sessionのみ参加したけど、英語に自信がある人はChalk TalkやWorkshopなどに参加してみるのも良いと思います。

  • Building modern apps: Architecting for observability & resilience
  • Accelrating innovation with serverless on AWS
  • How to reuse patterns when developing infrastructure as code
  • Migrate to cloud-native business analytics with Amazon QuickSight
  • What's new and what's next with Amazon ECS
  • Accelerate data preparation with Amazon SageMaker Data Wrangler
  • Introducing Amazon Security Lake

re:Play

re:Inventの後夜祭の位置づけとなるパーティーです。

お酒や料理が提供されているブースがあったり、ライブステージで現地の有名アーティストの演奏があったりとかなり大規模なパーティです。また、ドッジボール大会やゲームなどのアクティビティも数多く催されています。

re:Playの会場はre:Inventの各会場からは少し離れていますが、行き帰りは各ホテルからシャトルバスが出ています。
ただし、シャトルバスは時間が限られているので、シャトルバスで到着する頃にはre:Play会場の受付がかなり大行列になるのでUberで何人かで乗り合わせていくのもおすすめです。

また、会場に入る際には荷物チェックがあるのですが、一般的なサイズのボディバッグでも大きすぎると言われ入場拒否されることがあります。パスポートとスマホぐらいの最低限の荷物だけが入る小さいバッグを用意するか、手ぶらでポケットに入れていくしか無いと思います。
※受付のゲートは複数あって判断基準は曖昧なようなので、拒否されても違うゲートに行くと入場できたりします。

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Bingo Night

2日目の火曜の夜に開催されたビンゴ大会。
直前で参加したので景品の詳細とかは分からなかったですが、AWS関連の製品のようです。

re:Invent特有なのかアメリカのルールなのかは分からないですが、日本とはルールややり方が大きく違っていました。

日本のルール

  • 当たった番号に穴をあけていく
  • 縦横斜めのどれか1列がそろったらビンゴ
  • ビンゴの人が出ても同じカードで景品がなくなるまで継続

re:Inventでのルール

  • 当たった番号にスタンプを押していく
  • 縦2列でビンゴや中央の縦横クロスでビンゴなど都度ビンゴの条件が変わる
  • ビンゴが出たらカードを新しくして再スタート

都度変わるビンゴの条件が口頭説明のみなので英語が聞き取れず困惑でしたが、周りの外国人がフォローしてくれたので結構楽しめました。

番外編

アメリカでの入国審査

「What's the purpose of your visit?(訪問の目的は何?)」と聞かれたら以下のように答えてください。

「To attend a business conference/re:Invent2022.」

間違っても「Sightseeing」とは答えないでください。
かなり厳しく問い詰められたり、最悪の場合は別室送りになる可能性があるそうです。

事前勉強会

毎年、過去のre:Inventの参加者が主催する事前勉強会というもの開催されています。
re:Invent 2022 Standby 事前勉強会

ここでは、過去の参加者から現地での過ごし方や参加した感想から、おすすめのレストランまでさまざまの情報を教えてもらえます。
また、ここでre:Inventに参加する方と交流しておくことで、現地での情報共有やネットワーキングがよりスムーズに行えるでしょう。

英語力

英語がほとんど聞き取れない自分は、ボイスレコーダーで録音してWordのトランスクリプトで文字起こしして翻訳したり、Otterというアプリで記録して何とか対応しました。
理想的には英語でセッションを聞きとれるとre:Inventをより楽しめるのだとは思いますが、そこまで英語が聞き取れなくてもそれなりに楽しめたと思います。

ただし、会場がどこか分からなかったり途中で迷子になることはあるので、最低限、道を聞いたりするだけの英語力はあった方が良いかと思います。

あとがき

AWSも英語もできない自分がre:Inventに参加してみた感想。

まず街並みの感想としては、ラスベガスはとにかく全ての規模がとてつもない。ホテルがでかすぎてGoogleMapで見たイメージの距離感は信用できないです。
そしてどこに行ってもカジノがあります。各ホテルの1階フロアにも必ずカジノがあって、カジノを通り抜けないと部屋には行けません。ラスベガスのカジノにはドレスコードなどは無いようなので、服装は気にしなくても大丈夫です。

そして、実際にre:Inventに参加してみて思ったこと。
セッションの内容自体はYouTubeなどでも公開されているため、ラスベガスまで足を運んで参加する理由は何だろうと考えたのですが、
1週間仕事から離れてAWSのことに集中し、会場の熱い盛り上がりを生で体験して、多くエンジニアとAWSについて語る。これは人生の中でもかなり刺激的な経験だったように思います。

AWSに詳しくない自分でも、さまざまなAWSサービスを知ることが出来ましたし、今後のAWSに対するモチベーションは確実に高くなったと体感しています。

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