#プログラミング ROS2< TurtleBot3の環境構築 >
はじめに
ROS2を難なく扱えるようになることが目的である.その第7弾として,「TurtleBot3の環境構築」を扱う.
環境
仮想環境
ソフト | VMware Workstation 15 |
実装RAM | 3 GB |
OS | Ubuntu 64 ビット |
isoファイル | ubuntu-20.04.3-desktop-amd64.iso |
コンピュータ
デバイス | MSI |
プロセッサ | Intel(R) Core(TM) i5-7300HQ CPU @ 2.50GHz 2.50GHz |
実装RAM | 8.00 GB (7.89 GB 使用可能) |
OS | Windows (Windows 10 Home, バージョン:21H1) |
ROS2
Distribution | foxy |
TurleBot3
概要
TurtleBot3シリーズは3種の型があり,それぞれ搭載しているセンサなどが異なる.
詳しくは,以下のサイトを参照されたい.
今回はこれらのシミュレーション構築について見ていく.
環境構築
環境構築については簡単にできるようにgithubにまとめた.
以下に書くことはgithubに示す手順と同じである.
STEP1: TurtleBot3をインストールするための環境を構築
必要なものはいくつもあるが,shell scriptにまとめたので,先ほど示したリポジトリをgit clone.
git clone https://github.com/yuya-0411/turtlebot3_setup.git
あとは,以下のコマンドを実行するだけ.
cd turtlebot3_setup
chmod +x turtlebot3_setup.sh
./turtlebot3_setup.sh
※今回はfoxy用で作成しているため,ROS2のディストリビューションに合わせてturtlebot3_setup.sh
のfoxy部分を変える
STEP2: TurtleBot3のビルド
- "turtlebot3"のリポジトリをROS2ワークスペースのsrcフォルダにgit clone
cd ~/ros2_ws/src/
git clone -b foxy-devel https://github.com/ROBOTIS-GIT/turtlebot3_simulations.git
- ビルド
cd ~/ros2_ws && colcon build --symlink-install
STEP3: TurtleBot3の選択
シミュレーションでTurtleBot3を扱うにあたり,どのタイプを用いるかを決める必要がある.
以下のようにして,シミュレーションで用いるタイプを決められる.例としてwaffle_piにしてみる.
export TURTLEBOT3_MODEL=waffle_pi
また,以下のようにbashrcファイルに書いておくと便利かもしれない.
# select a model of turtlebot3 for simulation
#export TURTLEBOT3_MODEL=burger
#export TURTLEBOT3_MODEL=waffle
export TURTLEBOT3_MODEL=waffle_pi
STEP4: テスト
最後にちゃんと環境構築ができたかどうかの確認をする.
- 環境の起動
ros2 launch turtlebot3_gazebo turtlebot3_house.launch.py
- 操作ノードの起動
ros2 run turtlebot3_teleop teleop_keyboard
これで,環境が立ち上がり,ロボットをキー入力で操作できれば完了である.
テストの様子
感想
turtlebotを使っていくにあたり,ROS2においてTurtleBot3の環境を構築する必要があった.公式の手順が非常に分かりやすかったため,つまづくことなくできた.ただ,上記でも示したとおり,はじめインストールするものが多いため,shell scriptにまとめて実行した.このことで非常に効率がよくなったため,githubで共有している.これで,いつでも簡単に環境構築ができる.これからこれを使ってロボットをROS2で扱うことについて学んでいく.
参考
- ROBOTIS e-Manual: turtlebot3/Simulation
- ROBOTIS e-Manual: turtlebot3/Quick Start Guide