はじめに
2025年12月17日付で、Jetpack Media3 1.9.0 のリリース内容が公開されました。
今回のアップデートでは、再生機能そのものだけでなく、メディアを「再生以外で扱う」ための機能やCompose向け UIなど、実務で触れる機会が増えそうな追加がいくつか含まれています。
そこでこの記事では、Media3 1.9.0で追加・更新された内容のうち、個人的に気になったポイントを中心にざっくり整理します。
Media3 1.9.0の主な追加・変更点
media3-inspectorの追加
再生を行わずに、メディアのメタデータやフレームを取得できる新しいモジュールが追加されました。
- 動画ファイルの情報取得
- サムネイル用フレームの抽出
- 再生前のフォーマット確認
といった用途を、プレーヤーを立ち上げずに扱えるのが特徴です。
サムネイル生成や一覧表示用の事前処理などで、使いどころがかなりありそうだと感じました。
Compose + Material3向けUIコンポーネントの追加
media3-ui-compose-material3モジュールが追加され、Compose + Material3を前提としたプレーヤー UI コンポーネントが提供されました。
- 再生・一時停止
- シーク
- 標準的なプレーヤー操作 UI
といった要素を、Composableとして組み立てられるようになっています。
「とりあえず再生 UI を用意したい」ケースでは、自前実装よりも早く形にできそうです。
Cast対応モジュールの追加
Cast(Chromecast など)とローカル再生を切り替えるためのmedia3-cast モジュールが追加されています。
- Cast接続時/未接続時の切り替え処理
- 再生状態の引き継ぎ
といった部分をライブラリ側で吸収してくれるため、Cast対応アプリの実装コストを下げられる構成になっています。
AV1デコーダ拡張の追加
media3-decoder-av1として、AV1再生向けのデコーダ拡張が追加されています。
dav1dベースの実装が含まれており、AV1再生の安定性向上が意識された内容です。
AV1を扱うプロジェクトでは、選択肢の一つとして覚えておくと良さそうです。
全体的な所感
今回の1.9.0では、
- 再生以外のメディア活用(Inspector)
- Compose前提の UI 構築
- Cast対応の整理
といった、アプリ実装時に地味に手間がかかりやすい部分が強化されている印象でした。
特にInspectorモジュールは、これまで個別に書いていた処理を置き換えられる可能性があり、使いどころをしっかり検討する価値がありそうです。
まとめ
Media3 1.9.0は、再生機能そのものというよりも、メディアをどう扱うか・どう組み込むかに焦点を当てたアップデートだと感じました。
すべてを一度に試す必要はありませんが、
- サムネイル生成やメタデータ取得
- Composeベースのプレーヤー UI
- Cast対応
といったポイントは、必要になったタイミングで思い出せるよう、一度目を通しておくと良さそうです。
さいごに
1年が尋常ではないスピードで終わってきますね…