はじめに
みなさん、データ セーフティ セクションってご存知ですか?
GooglePlayが提供している機能の一つですが、公式の説明を抜粋すると、
アプリが収集または共有するユーザーデータをユーザーに把握してもらい、アプリの主なプライバシーとセキュリティの方針を紹介するための簡単な方法です
だそうです。
本日はこちらに関して、対応しないと審査に落とされるよ、というお話をしたいと思います。
データ セーフティ セクション未対応で審査に落とされる話
データ セーフティ セクションは先ほど述べたとおり、ユーザーに対してアプリが取得するデータがなんなのかを通知する仕組みであるわけですが、こちらの対応が2022年8月22日
までに対応必須だったことはご存知でしょうか?
もしかするとご存知なくアプリの審査を落とされたなんて方が中にはいるかもしれません。
データセーフティーセクションはPlayConsole上で、アプリのコンテンツ > データセーフティ
と確認すると設定有無が確認できます。
未設定の場合は以下のような表記になっているはずです。
上記のように未設定な状態でデータを収集しているとストアから落とされるわけですが、このデータ収集の有無というのはマニフェスト上で定義しているパーミッションで決まります。
例えば、アプリに以下のパーミッションの定義があるとします。
ACCESS_FINE_LOCATION
このパーミッションをマニフェストに実装した状態でデータセーフティセクション未設定だったり、うっかり位置情報に関して申告していなかったりすると以下のようなメッセージを含むメッセージが運営者に届き、審査落ちします。
これは定義したパーミッションの使用有無は関係ありません、位置情報を使っていなくてもマニフェストに定義しているだけで審査落ちする形になります。
定義しているだけで落ちるので、ライブラリ側も例外ではありません。
このケースはほとんどないかと思いますが、不要なパーミッションがライブラリ側に定義されている状態でも審査落ちするので、使用しているライブラリが万が一にも同じ設定が残っていないことをしっかりと確認する必要があります。
また、過去に不要なパーミッションが残っていてそのバージョンがストア上にまだ残っていたりするとこれも落ちる対象となるようです。
その場合は一度過去のバージョンを落とし、再度あげ直すしかなさそうです。
さいごに
この対応が必須化されたのは4ヶ月も前ですが、新規でアプリをリリースする方がこれを知らないと出鼻をくじかれることになるので要注意です。
PlayConsoleも知らないうちに変わっていたりしますが、Google側もこのような必須の設定をしれっと追加したりしますので、サービス運用者並びにエンジニアも含めこの辺り見逃すことがないよう、動向をしっかりと追っておくと良いかと思います。