こんにちは。Yudaiです。
昨年の2025年12 月 、東京リージョンでOracle Database@AWSの提供が開始されました。
オンプレミス→AWSへのシステム移行の中で、Oracle Database@AWSを検討中です。
ただし、Oracle Database@AWSはAWS、およびOCIという2つのクラウド環境が密接に関わっており、少々そのサービス理解に苦戦しています。
そこで、今回は「Oracle Database@AWSのAWS側、OCI側の作成リソースを整理する」と題してブログにしたいと思います。
1. Oracle Database@AWSとは
Oracle Database@AWSは、AWSデータセンター内→OCIによって管理されるOracle Exadataインフラストラクチャにアクセスできるサービスです。Oracle Exadataワークロードの移行、AWS上で稼働するアプリケーションとの低遅延接続の確立、各種AWSサービスとの統合が可能です。
https://docs.aws.amazon.com/odb/latest/UserGuide/what-is-odb.html
※Oracle Exadataとは
Oracle Exadata(エクサデータ)はOracle AI Database(旧称Oracle Database)に最適化された“エンジニアド・システム”です。
Oracle Database/Oracle AI Databaseの最高性能を引き出すよう、最適なソフトウェアとハードウェアを組み合わせたデータベース基盤として提供されています。
https://www.ashisuto.co.jp/product/category/database/exadata/
2. Oracle Database@AWSの全体像
はじめにOracle Database@AWSの全体像をご説明します。
Oracle Database@AWSでは、ネットワークおよびインフラストラクチャリソースはAWS、データベース管理コントロールプレーンはOCI、というように2つのクラウド環境にリソースをデプロイします。
Oracle Database@AWS環境構築の大きな流れは以下になります。
-
AWS APIを使用して、AWSアベイラビリティゾーン(AZ)にOracle ExadataインフラストラクチャとVMクラスタを作成する
-
AWSでインフラストラクチャリソースを作成したら、OCI APIを使用してOracle Exadataデータベースを作成および管理する
3. Oracle Database@AWSの作成リソースを整理する
ここからはAWS環境で作成するリソース、OCI環境で作成するリソースに分けて、
各コンポーネントについて整理します。
3.1 AWS環境の作成リソース
- OCI子サイト
OCI子サイトは、OCI可用性ドメインをAWSリージョン内の可用性ゾーン(AZ)に拡張するデータセンターです。Exadataインフラストラクチャは、物理的にはAWSリージョン、論理的にはOCIリージョンに存在します。
※OCI 子サイトはユーザーが手動で作成するものではなく、Oracle Database@AWS の作成手順の一部として、AWS 側で ODB ネットワークや Exadata インフラストラクチャの構成先として OCI 子サイトが使われます。
- Oracle Exadataインフラストラクチャ
Oracle Exadataデータベースを実行するデータベースサーバーとストレージサーバーの基盤となるアーキテクチャ。AWS APIを使用して作成する。
(設定値)
データベースサーバーの総数
ストレージサーバーの総数
Exadataシステムモデル(X11M)
インフラストラクチャをホストするアベイラビリティゾーン
- ODBネットワーク
AWS アベイラビリティ ゾーン (AZ) 内に OCI インフラストラクチャをホストするプライベートな分離型ネットワーク。OCI 子サイト内に存在するネットワークに直接マッピングされる、AWS と OCI 間の通信手段として機能する
- ODBピアリング
Amazon VPCとODBネットワーク間のトラフィックルーティングを可能にするプライベート接続。
ピアリング後、VPC内のAmazon EC2インスタンスは、ODBネットワーク内のOracle Exadataデータベースと、あたかも同じネットワーク内にあるかのように通信できる。
- Exadata VMクラスタ
密接に結合されたExadata VMの集合。
VMクラスタ上には、1つ以上のOracle Exadata「データベースサーバー」を作成できます。
(設定値)
ODBネットワーク
Oracle Exadataインフラストラクチャ
クラスター内の仮想マシンを配置するデータベースサーバー
使用可能なExadataストレージの総量
3.2 OCI環境の作成リソース
- Oracle Exadataデータベース
作成したAWSインフラストラクチャ上で Oracle Exadata データベースを作成および管理するには、Oracle Database@AWS ダッシュボードではなく、Oracle Cloud Infrastructure コンソールを使用する必要があります。ユーザー管理の Exadata データベースは Exadata VM クラスタ上に、自律型データベースは Autonomous Exadata VM クラスタ上に作成できます。
ステップ4:Oracle Cloud InfrastructureにOracle Exadataデータベースを作成する
https://docs.aws.amazon.com/odb/latest/UserGuide/getting-started.html#getting-started-db
Exadataデータベース
https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/database-at-aws-exadata-awscr/awscr-create-exadata-database.html
4. 分かったこと
2つのクラウドを跨いだ構成から少々身構えておりましたが、
Oracle Database@AWSでは「ネットワークおよびインフラストラクチャリソースはAWS、データベース管理コントロールプレーンはOCI」というように綺麗にコンポーネント整理されていることが分かりました。
ただし、Oracle Database@AWSを利用するにはネットワーク~データベースまで設計をすることが必要です。今後は各コンポーネントの理解を深めていきたいと思います。
5. 参考文献
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/oracle-database-at-aws-ga-tokyo/
https://docs.aws.amazon.com/odb/latest/UserGuide/what-is-odb.html
https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/database-at-aws/oaaws.htm
https://docs.oracle.com/en/engineered-systems/exadata-cloud-service/ecsid/exadbd_overview.html
https://docs.oracle.com/en/engineered-systems/exadata-cloud-service/ecsid/exadbd_vmclusters.html




